2010年03月06日公開|アルファロメオ
スパイダーの最終型のSr.4のヴェローチェです。
私の知る限りでは2オーナーのはずです、走行距離も14.000キロと非常に大切に保管されてはきましたが車庫の事情によりボデイシートをかぶっていた期間が1年間ほどあり、その間にだいぶ傷が入ってしまったとのことでこのたび磨きコーティングの施工のご依頼を頂きました。
メーターレイアウトやデザインは20年の歳月は感じさせますがスポーティーさや良き時代感も感じさせます。
当時のスポーツカー穂意外とウッドのステアリングが多いのも特徴です。
センターコンソールのスイッチ類もシンプルそのものです。
これはメーカーオリジナルではなくオーナー様のオーダーによるオリジナルのカーナビの取り付けですがよく出来ています。
助手席のダッシュボードにはめ込まれているのですが本当に細かいところまできっちり加工がされています、まさに職人技です。
これを見たときにピンときました、ここまできれいに凝った仕事はキパーズの小林君しかいないだろうと思いさっそくTELして聞いてみるとドンピシャでした。
このようなワンオフの室内加工をお望みの方はぜひとも松本市のキーパーズオートアラームさんにお問い合わせください。
ドアパネルの生地にはスエードが使われておりシートのセンター部分にも使用されていますが、色と言い素材感といい最高のセンスです。
写真では判らないと思いますがカーペットの質感も最高です。
このクラスのスポーツカーとしては非常に贅沢なつくりです。
約20年ほど前の車ですので塗装もだいぶ表面が劣化をし艶ビケを起こしている上に深い傷が無数に入っている為、04コース1000番ペーパーからの施工となりました。
見ての通りかなりの傷が入ってしまっております。
光が直接当たっていないと上の写真のように艶が全く失われています。
磨き前の膜厚は126μですが磨き終了後の膜厚とどの程度の差が出るか御覧になってください。
第一段階の磨きの1000番のペーパーがけが終了しました。
研磨の膜厚は1μです。
この工程の意味は熱を加えずに研磨をし塗装に少しでもダメージを与えないように荒れた表面を削り取ることです。
第二段階の磨きの3000番のペーパーがけが終了しました。
このお車よりも濃色の場合はこの前に2000番のペーパーがけの作業がプラスになります。
この工程は1000番のペーパーがけで付いたペーパー目をより細かい目に置き換えることと塗装表面の滑面を作り出すことを目的としています。
第3段階の磨きのウールバフの施工です。
あれだけ白くペーパー目が入っていた塗装も本来の色を取り戻し艶が蘇ってきました。
この工程できちんと傷も落としていくので研磨量も比較的多めとなります。
2000番のペーパーとウールバフで3ミクロンの研磨となりました。
右が施工前の状態です。
左の写真は細目のスポンジバフ掛け第4段階が終了した状態です。
これだけ艶や傷に違いが出てきます。
第4・5・6段階の磨きはスポンジバフの種類とコンパウンドの粒度を換えながらバフやコンパウンドでつく傷をより細かい傷に置き換えていく作業です。
第5段階の磨きの時点では目に見える傷はほとんど無い状態に仕上げますが、傷が目に見えないだけでは仕上がったことにはなりません。
04コース磨きは超鏡面磨きですのでここからが勝負です。
目に傷が見えないということと傷が無いということはイコールではないのです、実は目に見えない傷は無数に残っています、この細かい傷をどれだけより細かい傷に置き換えることが出来るかにより仕上がりの艶が決まってきます。
研磨終了後の膜厚は121μですので、全工程での研磨膜厚は5μということに成ります。
アルファロメオ スパイダー ヴェローチェ コーティング終了
塗装の表面状態以外は本当に程度のいいお車でしたので艶が蘇ることで新車並みの質感を取り戻しました。
この時代はまだ水性クリアーではなく油性クリアーなので塗装も柔らかい為仕上げていく過程においてポリッシャー傷との追いかけっことなり予定していた磨き工程を2日もオーバーしてしまいました。
事前にこのことが予想された為多めに日程を頂いてあった為ご約束の納車日には間に合わすことが出来ました。
施工コース:マーベラスフィニッシュスーパーガラスコーティング+光触媒ボデイコーティング+04磨きコース(超鏡面磨き)ホイルガラスコーティング+光触媒ホイルコーティング・室内光触媒コーティング 標準施工込み
施工料金:154.875円税込み(輸入車割り増し・幌形状割引 適用)
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