2010年03月31日公開|アルファロメオ
コンセプトカーが発表になったときは、マセラティーの4Lのエンジンが載っていましたが、量産タイプでは2.2Lと3.2Lのラインナップとなりましたが、マセラティーのエンジンが載って発売になれば面白かったと思います。
このお車は3.2Lのエンジン搭載車ですが、アルファロメオでは珍しい4WDの駆動方式です。
ルーフの部分もほとんどがガラスルーフとなっておりかなり斬新なデザインを取り入れています、内装もポルトローナの革を使用するなどかなり高級感を前面に出してきています。
このお車は世界限定500台というお車だそうですが価格も約600万円とかなり高額です。
私の個人的感想ですが、ここのところのアルファロメオの方向はちょっといただけません。
採り方によればいい方向なのかもしれませんが、それは両刃の剣ということになるのではないでしょうか?
何が問いいますと、車の大型化とそれに合わせた高級化です、必然的に車体価格も高くなります。
フィアットグループですからフィアットとアルファロメオとマセラティーの棲み分けからこのようになっていくことは必然なのは理解できますが、それでもアルファロメオの位置ずけは中途半端な気がします。
というよりも昔のアルファロメオのイメージからだいぶずれてきているような感じがします、元々レースで活躍をしてきたメーカーでスポーティーさやエンジンの軽快さが売りだったイメージですが、FF化されてからモデルチェンジごとに昔の臭いが失われていく感じがします。
たしかに内装などはイタリア車らしいスポーティーで高級感のあるすばらしいものではありますが、見方を変えれば車格から見るとオーバーテイクになり価格を吊り上げたり、重量が増し運動性能が損なわれたりというアルファ本来の方向を曲げてしまっている原因のひとつのようにも感じられます。
メーターデザインはシンプルですがアルファロメオらしいスポーティーさがあります、ハンドルスポークの後ろにパドルシフトのパドルが見えますが、このお車はハンドルと一緒に回転するタイプです。
固定式のタイプとどちらが使いやすいにかは微妙です。
センターダッシュボードのデザインはいかにもイタリアンスポーツカー アルファロメオらしいデザインです。
ポルトローナフラウ有名なのは家具です、日本では大塚家具が代理店として取り扱っているようですが超高級家具です。
ここの革を使用してシートを作ってしまうあたりは、アルファロメオのブレラへの力の入れようが想像できます。
さすがに肌触りといい質感といい並の革シートとはレベルが違います。
このようなこだわりが日本の高級車との感性の差ではないでしょうか!
大型のサンルーフ スカイウィンドウです、ルーフのほとんどがガラス張りです。
登録からまだ2年という新しいお車ですが塗装はかなり傷んでしまっています。
保管状況はカーポートがあられるとのことでしたが、「仕事場での駐車環境に問題があるのでは?」とお客様はおっしゃっておりました。
最近の酸性雨の影響でこのようにまだ新しいお車でも、ポリマーコーティングやWAX などでメンテされている場合イオンデポジットが発生してしまう可能性が高くなります。
このようなダメージを防ぐ為にはお車をご購入された時点で、何らかの無機系コーティングを施工されることが一番です。
磨き前膜厚は145μでした。
磨き後膜厚は143ミクロンです。
研磨厚は2ミクロンでした。
傷もそこそこあり、イオンデポジットも出来始めてはいましたがそれほどダメージは深くなく2ミクロンの研磨できれいな塗装肌となりました。
磨き前の写真と比べ明らかにきれいになっています。
症状が軽いうちに対処すれば、このようにわずか2μの研磨でも新車のときのような状態に塗装は復活することが出来ます。
このお車よりもかなりダメージが深いものでも磨きの方法を換えることにより、新車の輝き それを越える輝きに仕上げることは可能です。
ただし施工は複雑な工程を駆使して行うため、日数もそれに従い必要になるために必然的にお値段も高くなってしまいますので、くどいようですがダメージを受ける前に予防 初期症状のときに早めの治療と、体の病気と同じような対処が肝心です。
Alfa Romeo アルファロメオ ブレラ 3.2 コーティング終了
内装の程度から察すると、オーナーの方はかなりお車を大事にされている方と感じられます、しかし塗装の状態を見ると2年経過車としてはかなり傷みは早いほうだと思います。
これはオーナー様の管理が悪いことからの原因ではなく、使用環境からくる避けられない痛みだと思います。
幸いにも早い時点で対処いただいたのでこのお車は新車の状態を取り戻すことが出来ました。
塗膜保護性能のあるコーティングを施工してない場合、鉄粉の多い地域で使用していますと鉄粉がボデイに付着し徐々に塗装に食い込んでいきます、そこにWAXなどを掛ければ鉄粉を引きずりながらスポンジを掛けていきますからおのずと傷を入れていきます。
そのとき気が付かないのは、WAXには傷を隠す能力がありますのできれいになったと錯覚してしまいます。
そしてそのまま時間が経過していくと、食い込んでいる鉄粉が酸性雨の酸やイオンによって酸化し錆び始めます、それが塗膜の中に浸透し始め塗料の成分のメタリックをも酸化させていく可能性があります。
このようになると徐々に塗装は艶を失いくすんだ状態になってしまいます。
1回このようになるとワンコート塗装以外のお車は、もう磨きやコーティングで艶を取り戻すことは出来ません。
これ以外にもいろいろな環境や要因により塗装は日々劣化の危険にさらされています、しかしこの危険からDIY の作業で車を守ることはまず無理と考えたほうが無難です。
今沢山のエンドユーザー向けのメインテナンス商品が発売されていますが、これらは根本的にプロユースのものとは考え方が違います。
優先されていることは作業性と汎用性・安全性です、ケミカルというものは両刃の剣ですから大きな効果を出すものはそれなりのリスクを伴います、このような商品は専門知識や施工環境の整っていないエンドユーザーには適さない為、エンドユーザー向けの商品はリスクを回避したものですからおのずと性能的にはそれほどの効果は期待できず、一時的に表面を処理できるだけ言い方を変えれば如何にごまかすかということになります。
エンドユーザー向けの商品を否定はしませんが、根本的な防御や治療にはならないことは確かとは思います、あくまでメインテナンスを楽しむ程度に考えられたほうが無難ではないでしょうか。
永くお車の状態を最良の状態に保つにはやはり1回は専門店で施工をされ基本的な下地を作り防御性や塗装の回復をおこなうことをお勧めいたします。
施工コース:マーベラスフィニッシュガラスコーティング+02プラス磨きコース(傷取り磨き)
施工料金:96.915円税込み(輸入車割り増し適応)
メーカー別
月別バックナンバー