2010年04月24日公開|アルファロメオ
新車でご購入されたときに他店でコーティングを施行されていますが、納車から3年になり車検と一部板金修理とあわせて今回施行のご依頼を頂きました。
女性の方がお乗りなのですがかなりきれいにお乗りになられていました。
比較的女性の方は乗りっぱなしの方が多く、車内はきれいですがボデイは傷だらけというお車が多いです。
実際私の奥さんも新車に変えてもなかなか洗車はせず、月に1回すればいいところです、なぜしないのか聞いてみると「もったいない」という答えが返ってきますが、私からすると洗車もせずにどんどん車が傷んでいくほうがもったいないと思うのですが?
メーターパネルのデザインはアルファロメオらしくスポーティーでいい感じです。
センターコンソールのデザインもバランスが取れたいいデザインです。
ここら辺のつくりはイタリアの車はどこも非常にセンスがいいと思います。
シートは革ではないのですがとても質感のいいモケットを使用しています、色もイタ車らしい薄いベージュが車体の赤とうまくマッチングしています。
プレミアムコンパクトというジャンルに属すようですがここら辺のアルファロメオのセンスは他社よりかなり優れていると思います。
145から基本的には継承されている2.0ツインスパークエンジンです、決してハイパワーではありませんが気持ちよく回るスポーティーな楽しいエンジンです。
傷は3年経過車にしては非常に少なく新車購入の際に施行されていたコーティングの効果のおかげだと思います。
ただし施行店メインテナンスはされていなかったようで、コーティング機能層の性能低下をしてからはスタンド等でポリマー洗車をされていた様なのでこのようにイオンデポジットが出来始めていました。
簡易ポリマーやWAXは古い皮膜を処理せずに上掛けを続けると、有機質の劣化した膜を積み重ねていくことになりますので雨や水道水に含まれる酸やカルキ・イオンなどにより溶かされこのようになっていく1番の原因です。
このお車のようにソリッドカラーの場合は特に塗装も柔らかく塗料粒子も粗いため、このような状態を放置しておくと塗装内部まで浸透し色ボケの原因になってしまいます。
イオンデポジットが出来始めたら専門店での早めの処置が必要です。
磨き前膜厚はかなり厚めの222μでした。
この当時のアルファロメオの塗装はまだ油性だと思われますので比較的厚い塗膜となっています。
磨き前より2μ研磨をした状態で出来ていたイオンデポジットはほとんど処理できました。
新車時にガラスコーティングを施行されていたのでイオンデポジットは塗装まではほとんど到達していなかったのでこの程度の軽い研磨で処理が可能だったと思われます。
磨き終了後の膜厚は中間と同じ220μでした。
仕上げ磨きは表面を整えるだけにし研磨を抑えたので2μだけの研磨で完成することが出来ました。
イオンデポジットの症状が軽かったことと早めに処置をしたことで完全に新車とかわらぬ塗膜に復活しました。
未塗装樹脂部分も新車から3年もすると大分艶びけしてきてしまいます。
車磨き研究所では標準施行に未塗装樹脂部分のガラスコーティングが含まれておりますので、このように未塗装樹脂部分もきれいになってお車の全体がリメイクされます。
ガラスコーティングですのでべたつきも無く効果も長続きいたします。
Alfa Romeo アルファロメオ 147 2.0TS コーティング終了
なかなかの改心の仕上がりとなりました。
ソリッドの赤の塗装は塗装の傷みや汚れが非常に目立ち艶の引けも早い塗装なので、このように速い治療をすることで新車のように新車以上にきれいすることが簡単に出来ます。
しかしこれを怠り長期間放置をしたり簡易的対処(ポリマーやWAX)やDIYなどでその場しのぎ的な処置を継続すると、ペーパーがけからの処置をしないとだめになったり場合によっては完全に艶びけを塗膜内部まで起こしてしまい、塗装しないと治らないようになってしまうこともあります。
何よりも早めの治療が重要なのは車も人間も同じです。
大事にきれいに永くお乗りになるためには多少のコストは覚悟する必要があります、日々スタンド等でポリマーやWAXなどでランニングコストをかけて管理し結果塗装を傷めることになるよりは、1回の出費は大きいですが専門店できちんとした予防や処置を受けられるほうが結果として安上がりになると思います。
施工コース:エクセレントライトフィニッシュガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施行料金:77.280円税込み(輸入車割り増し適応)
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