先月と今月は本当に沢山のベンツのお客様にご入庫いただきました。
今日保険会社の方がいらしておっしゃるには、製造業の生産回復率がほぼ100%になったらしいとのことでしたので、高級車の購買意欲も回復してきたのかもしれません。
昔のような景気はもう望むべきではないとは思いますが、もう少し回復して市場が活性化してもらいたいとは思います。
ベンツの新車といえども今回はほんとに少しではありますが傷はありました。
これでも国産新車の1/10 程度の傷です。
磨き前膜厚は107μでした。
膜厚の固体差があっても5μ程度なのはさすがです。
磨き後膜厚は106μでしたので、研磨膜厚は1μで傷を処理することが出来ました。
傷があったといってもほとんどヘアーライン程度だったことになります。
マーベラスフィニツシュスーパーガラスコーティングの1層目のコーティング剤を塗りこんだ状態です。
マーベラスフィニツシュスーパーガラスコーティングは2層構造になっていましてこの1層目はポリシザランによるガラスの膜を作るコーティング剤です。
この後拭き取りを行い2層目のコーティングを塗りこみ拭きあげをして完成です。
このコーティング剤の特徴は2層目のコーティングがフッ素なので普通に考えると撥水コーティングなのですがこのコーティングは親水性なのです。
なぜフッ素なのに親水性なのかといいますと、フッ素は1層目のガラス膜が完全硬化するまでの保護膜の役目をするためだけのものなので、約2ヶ月位すると完全に剥離をし1層目のガラス膜の親水性コーティングに変化します。
このコーティング剤は6Hの硬度を持っていますので傷に対しての防御性は非常に高いコーティングですが、ほかにもこの程度の硬度のコーティング剤はいくつかあります、しかしほかのコーティング剤に比べ明らかに傷はつき難いのです。
なぜかといいますとほかのコーティング剤は同じ硬度をもっていてもそれは完全硬化したときの硬さですので、完全硬化するまでの期間の柔らかいときに傷を入れてしまうからです。
このコーティング剤はそれを防ぐことにより傷が入り難くしているのです。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ E300 コーティング終了
無事にコーティングも終了しました。
ボデイ色が黒ですからほかの色と比べると圧倒的に傷が目立ちます。
ただこのコーティング剤をお選びいただきましたのでよほど頑固な扱いや雑な管理をされない限りほとんど傷は入らずに永くきれいにお乗りいただくことが出来ると思います。
面白いのはこのコーティング剤は硬いガラス膜ですので、何年かして機能層が剥離をし親水機能が低下したときに軽くガラス膜にバフをかけ肌を整えた後に親水でも撥水でも好みの機能に作り変えることが出来ます。
又バフをかけた後のガラスの状態がよければ別のガラスコーティングでもダブルコートすることも可能です。
基本機能も優れたコーティング剤ですが、このようなことが可能なコーティング剤はほとんどないと思います。
施工コース:マーベラスフィニッシュガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+ホイルガラスコーティング
施行料金:118.650円税込み(輸入車割り増し・新車割引 適応)
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