2010年05月02日公開|ホンダ
パットとみはちょっと車高の低いエアロ付きの普通のセダンですが、カタログデーターを見るとなかなかのものでした。
2.000ccのNAで220 psは立派です、更に軽量フライホイールや6速クロスミッションさらにLSDまで標準装備には驚きました。
日頃国産車のことは酷評していることが多いですが、知らないだけで国産車にもいい車は結構あることが勉強になりました。
このレカロシートは非常にすわり心地がいいです、サイズもレカロにしては小ぶりで日本人の体系にあわせて作られています。
よくレカロシートが一番いいシートのように言われることが多いですが、私はその評価には賛成できません、ほとんどのレカロシートはサイズが日本人には大きめでバケットシートなのにホールド性に問題があります。
確かにすわり心地という観点ではすばらしいとは思います。
左の写真はわかりずらいとは思いますがシートの裏側のベンチレーターです、バケットシートはホールド性がいい分蒸れますからこの機能はありがたい装備です。
驚いたのは座面と背中部分に使用されている素材です、おそらくマセラティのグランスポーツのシートで採用されていた航空機用の新素材と同じものだと思います。
ここの部分の作り方は正直あまりいいとは思えません。
国産車のスポーツモデルには比較的多い手法で、カーボン調プリントの貼り付けられたプラスチックです。
パットみはいいかもしれませんが偽者は偽者ですからもうちょっと工夫をして違う演出をしたほうが質感がでるのではないでしょうか?
左の写真を見ていただくと少し色が曇っているのがお解りになると思いますが、これは塗装が紫外線により劣化して色抜けを起こしてしまっています。
H17年登録のお車にしては症状が重症です、保管状態の問題は別としてわずか5年程度でこれではいくらソリッドレッドは色抜けしやすいとは言っても早すぎると思います。
昔はホンダの塗装はよくないといわれていましたが、これではいまだに改善されていないように感じてしまいます。
塗装がやわらかいこともあり傷はかなり多く深さも深い傷が多いので磨き甲斐があります、ウールからの磨きなのでどこまで落としきることが出来るかが勝負です。
10μ誓い研磨が必要になると思います。
磨き前膜厚は106μでした。
ソリッドにしては薄い膜厚です、油性塗料か水性塗料かは微妙な感じですが、磨き始めた感触からすると油性のような気がします。
ウールバフ1回研磨後の膜厚です。
研磨厚は一気に5μです、一番研磨力の弱いウールバフを使用しベンツ専用中間研磨コンパウンドを使用して1回の研磨で5μも研磨されたところを見るとどうも油性塗料のようです。
研磨終了後の膜厚は99.8μです。
ウールバフ以降のスポンジバフによる研磨は傷を落とすよりもウールの磨いた痕を整える為の磨きに切り替えました。
膜厚も薄く柔らかい為必要に傷を追うことにより削りすぎを防ぐ為です。
よく硬い塗装は磨けないということをお聞きしますが、硬い塗装は磨き自体で傷を入れにくいということにもなりますので根気よく磨くことにより仕上げることは難しいことではありませんが、柔らかい塗装は磨いている最中にちょっとコンパウンドを咬みこんだだけで深い傷を入れてしまう可能性が高いのでこちらのほうが磨き難いと思います。
昔の磨き屋さんは車は全部油性塗料ですし、クリアーさえ無い塗装も多くコンパウンドの性能も低い中よく磨かれていたなーと感心してしまいます!
色褪せは換えることは出来ませんでしたが曇りは取り除くことが出来ました。
近くで見ると色褪せは一目瞭然ですが、少し離れてみると塗装に艶が戻ったので色褪せがあることは判ってみない限りは判らなくなりました、水銀灯の輪郭もはっきり見えるようになりました。
ぼけて曇っていた塗装がここまで艶を取り戻すことが出来ました。
傷も自然光では気にならないレベルには落とすことが出来ました。
膜厚がもうちょっと厚ければ03コースでペーパーからの研磨をすればほぼ完璧に落としきることが出来たと思います。
未塗装樹脂部分も劣化して色褪せはどの車でも避けることは出来ません、この部分にも専用のガラスコーティングを施工することにより艶を取り戻し、油性の艶出し剤のようなべたつきも無く永く艶を保つことが出来ます。
ポリマーからのボデイコーティング施行車両には、外部・内部ステップ付近は標準施工です。
かなり強烈な爪あとの傷ですが、手磨きを行うことによりここまできれいになります。
当然この部分にもガラスコーティングを施工いたしますのでこれからはここまでの傷は入りづらくなると思います。
HONDA ホンダ アコード ユーロR コーティング終了
施工前の状態から見違えるほどつややかになりました。
エクセレントライトガラスコーティングを施工させていただきましたが、このコーティング剤はソリッドとの相性がよく吸い込みも起こし難いのでコーティング剤の吸い込みによるムラもできずにソリッドレッドの色を引き立たせるいい仕上がりとなりました。
傷を取る為に磨いては磨き傷が入り、その傷を落とす為に磨いてオーロラマークが出て、そのオーロラマークを消す為に何回もほとんど研磨力の無いコンパウンドを使用して磨き仕上げるの戦いでした。
その後の作業の脱脂やコーティングでも塗装が非常に柔らかい為塗りこみや拭き上げの工程でクロスで傷を入れないように注意をしながらの施工となりました。
お客様は普段あまりお乗りにならないそうですが、せっかく愛車もきれいになりちょうど天気にも恵まれた連休ということですし、ユーロRの走りを楽しんでください。
連休前最後のお車も無事に施工を終了することが出来て一安心です。
本日より5日までお休みとなりますのでメール等のご返信は6日以降となりますのでご了承ください。
施工コース:エクセレントライトフィニッシュガラスコーティング+02プラス磨きコース(傷取り磨き)
施工料金:83.160円税込み(持ち込み引き取り割引 適応)
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