2010年05月01日公開|メルセデスベンツ
A170にスポーツサスペンション本革シートなどの装備を追加した上級グレードです。
ベンツの中では一番下の車種になり国産車で言えばコンパクトカーの部類になるのですがさすがベンツです内外装ともきちんと作りこまれています。
確かに価格は国産車の同クラスと比べると2倍近い価格なので当たり前といえば当たり前なのですが、ただ国産車の400万円クラスの車と比較した場合でも使用している素材は明らかに上なのは確かです。
メーターパネルのデザインはそれほど国産車とレベルの違いはありませんが、左側にあるウッドのパーツはレグサスと比較してもこちらのほうが素材感は上のような気がします。
シート自体の作りこみもコンパクトカーだからといって手抜きはありません、さすがにSクラスと比較すれば質は落ちるでしょうが座り心地はかなりのものです。
あるカー雑誌のライターの記事に、欧州車と国産車の内装のデザインや素材と質感の違いについてなぜそのような違いが出来てしまうのかを説明していました。
それは昔の乗り物文化の違いにあるそうです。
ヨーロッパは何百年も前から馬車があり上流階級が使用する馬車は、今の高級車のように本革やウッドの装飾が使われ職人は世襲で技術を継承してくる中で何百年とその技を磨いてきている歴史があるそうです。
東京のシーザーというロールスロイスとベントレーの専門店の店長の宮本さんとお話しをいた際にこんなことをお聞きしました、
「ロールスロイスとベントレーのファクトリーに行くと職人の中に家族3代同じ仕事をしている人が珍しくはない、更に何代にもさかのぼって同じ仕事をしている家族も多い、だから技を極めているんだよ!」
とおっしゃっていました、これを聞けばなるほどかなうはずはないと納得してしまいます。
確かに日本は籠の乗り物文化ですから革やウッドの技術ではかなうはずはありません、しかし布に関してはけっしてヨーロッパには引けを取らないそうです。
センチュリーなどに使用されている布などは世界のどの高級車でも足元にも及ばないほどの素材だそうです、この技術は世界一だそうです。
革やウッドなどヨーロッパ車のような内装で張り合うのではなく、日本の優れた文化や技術を生かした素材を使用した車を作ればいいのにと思います。
マイバッハなどは障子を取り入れたグレードもあるそうですから!
磨き前膜厚は91.2μでした。
磨き後膜厚は89.3μでしたので、研磨膜厚は1.9μです。
今流行のフランチャイズ店で過去にガラスコーティングを施工してあるお車でしたがやけに傷が多いので不思議に感じていました。
ガラスコーティングを剥離していくとビックリです。
はじめに見えていた傷がそのままコーティングを剥いでも塗装の上にあるのです!
つまり傷が処理されないままガラスコーティングが施行されていたということです。
このFCグループの価格はけっして安くはない価格を設定しています、コーティング専門店の中でも中間価格帯だと思います、材料代も違いはありません。
それでこのレベルの施行ではボッタクリといっても過言ではない気がします!
1年ほど前にこのFC本部の施行ブースを見に行ったことがありますが太陽光がしっかり入る場所で磨きを行っているのですから傷など見えるはずがありませんのできちんとした磨きは当然出来ません。
本部がこのレベルですからチェーン店のレベルは当然これ以下です、見かける施行店は多くが露天に近い状態で施行されています。
これはこれで悪いわけではないと思いますが、問題は内容と価格がつりあっていないことだと思います、この内容でも価格が2~3万円でしたらありだとは思うのですがいかがでしょうか?
ドアノブ下につく爪傷、当然このような部分も出来る限り手磨きで傷を処理します。
どうしても気になる方はプロテクションフィルムを張るという手もあります。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ A170 エレガンス コーティング終了
かなりの傷がありましたがほとんど取り去ることが出来ました。
まさかコーティングの下にこれほどの傷が残っているとは思いませんでしたので正直大赤字の施行となってしまいました。
しかしお客様には責任はございませんので、お使いいただいた価格以上のクォリティーを差し上げる為にがんばって磨かせていただきました。
御納車の際お客様はご不在でしたのでご感想をお聞きできなかったので、後日お電話でお聞きしようと思っています。
施工コース:マーベラスフィニッシュガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
+革シート滲み落とし(2脚)
施工料金:76.020円税込み(輸入車割り増し 適応)
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