2010年06月02日公開|アウディ
とてもきれいな色のアウディです。
昔からアウディの特徴として外装はシンプルです、余計なモールやラインは極力省かれています。
磨き屋にとってはとてもありがたいことで、非常に施工がやりやすいお車です。
オーナー様は女性の方ですが、最近のスポーツカーに多い押し出しの強さや暴力的なデザインではない為、スタイルとカラーとあいまって女性のエレガントさを引き立たせてくれるクーペです。
この内装色は非常におしゃれです、薄いベージュというよりクリーム色に近いかもしれません。
ボデイのブルーとのマッチングがとてもセンスがいいです、ドイツというよりイタ車的なセンスです。
ルーフの素材もなかなか面白い素材を使用しています、これが又シートの色や全体の素材感とのコンビネーションが絶妙です。
センターコンソール周辺のデザインもアウディらしくシンプルですがセダンに比べ非常に素材感も有りすっきりしあがっています。
エアコンの3連噴出しのレイアウトやデザインもすごくセンスがいいと思います。
最近このレイアウトのメーターがよく目に付きますが、TTの場合奥行きがありスポーティー感が増して見えます。
このTTのセンスの全体のバランスは100点満点ではないでしょうか!
赤い丸はイオンデポジットです。
お預かりしたときは多少お車が汚れていたので目立たず見落としてしまいましたが、洗車をし水銀灯の下に入れてみるとトップパネルの3枚にはこのようにイオンデポジットが全体に出来てしまっていました。
急遽お客様にご連絡をし状態をお伝えし、本来磨きは02コースでお受けしておりましたがトップパネル3枚は04コースの磨きに変更をしていただきました。
右の写真は過去に行われた磨き傷です。
ディーラーのデモ車をご購入されたそうなのでおそらくその際ディーラーで磨いてついてしまったものと思われます。
車磨き研究所で磨きを行う前はこのような傷は見えなかったので、おそらくフッ素ポリマーを施工して隠れていたのだと思います。
「なぜ過去の磨き傷と判るのか?」
という疑問をもたれると思います、簡単な理由です。
この傷はダブルアクションかギアアクションポリッシャーでしかつかない形の傷で、車磨き研究所ではこの場合には使用していないからです。
この手の傷は1つ1つは小さな傷ですがポリッシャーの叩きでつく傷ですので以外と傷の深さは深い傷です。
下の写真はいわゆる洗車傷といわれるものです。
この手の傷はガラスコーティングのかなり硬いものを施工しない限りスタンドの手洗い洗車程度の洗車でも傷がつくことは避けられません。
磨き前膜厚は104μでした。
1000#3000#と2回のペーパーをかけた後の膜厚は3μ研磨の101μです。
新車登録からまだ2年のお車ですがイオンデポジットは意外に深く入っているために総研磨厚は10μ近くなってしまいそうです。
かわいそうなくらいペーパー施工後は傷だらけです。
同じ膜厚を研磨するのにバフとコンパウンドでも可能ですが、ペーパーをかけたような仕上がりにすることはできません。
バフでは塗装波を均等にカットすることは出来ず、逆に塗装波を大きくしてしまう可能性もありますし、均等に同じ膜厚手研磨することも至難の業です。
又かなりの長時間摩擦熱を掛けることになりますのでクリアーをぼかしてしまう可能性もあります。
このような理由からある程度研磨厚を多めに施工しなければいけない場合はペーパーがけをする必要があります。
残念なのは年々この技術を持った磨きやさんが減って行くことです、効率だけを求め速成教育のポリッシャーマンばかりが増えていくことは嘆かわしい限りです。
先日ビックサイトで開催されたスペシャルインポートカーショーでも大手コーティングFC の本部がデモの磨きを行っていましたが、お話をお聞きしてみると技術教育はずさんなものです。
コーティング関係の知識は素人以下、磨きのメーカー基準はスタンド並みでした。
このようなレベルで全国展開をされ多くのお客様に施工をされていくと、この業界全体の評価を下げひいてはコーティング自体の信用性を失ってしまいます。
そうは言ってもまだ沢山のいい施工店さんもいらっしゃいます、広告や組織の大きさは技術や仕上がりには関係ありません、ご自身の目と耳でいい施工店をお選びください。
磨き終了後膜厚は97.1μになりました。
総研磨膜厚は6.9μでした。
予想研磨厚より少なく仕上げることが出来ほっとしました。
イオンデポジットは全て取り去ることはあきらめました、深い部分は更に10μ以上ありますので其処までして塗装を薄くしてしまうより、全体の仕上がり感と残存膜厚を優先しました。
施工後写真は撮り忘れてしまいました。
Audi アウディ TT 2.0T FS I quattro コーティング終了
きれいなブルーのお車でしたが1段とブルーの色が鮮やかに映える仕上がりになりました。
使用したコーティング剤は柔らかな艶感のもので、どりらかというとWAXのような艶のものを施工いたしました。
ボデイの形が丸いお車の場合硬いカッチとしたものよりも好みはあると思いますが車のイメージを強調するにはこのような艶感のものがいいと思います。
イオンデポジットについてですが、最近特にこの症状のお車が増えてきています。
それも新車から2~3年程度のお車が非常に重いダメージを受けたお車が目に付きます。
原因はおそらくクリアーに在ると思われます、環境対応により酸やイオンに対しての防御性能が低下したのではないでしょうか?
これを防ぐには完全車庫保管で、水にぬれたら自然乾燥前に拭き取りをすることしかありませんが、これは現実的には不可能です。
それ以外の方法はボデイに保護膜を張ってやる以外ありません。
保護膜にはいくつか選択肢がありますが、
などがあります。
しかし4・5は短期的には効果はあるかもしれませんが、ほとんどの商品には有機物が入っているためこの有機物が劣化し始めると逆にイオンデポジットの発生を加速することとなります。
3に関してもフィルムにコーティングを施工しないとフィルムを守ることが出来ないのと価格的に高価であるというデメリットもあります。
やはり1・2が1番効果的だと思われます。
ただし価格的にはポリマーやWAXに比較してかなり効果にはなりますが、日々車が痛み我慢してお乗りになることや、下取りの再にそれを理由に値切られることを思えば決して高いものではないと思います。
事実私や友人の20年選手の濃色車でも、購入時からガラスコーティングを施工してある車には1つもイオンデポジットは出来ておりません。
施工コース:光触媒ボデイコーティング+マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)トップパネル3枚04磨きコース(超鏡面磨き)+スプラッシュビューウインドフッ素コーティング(磨きなし)+ホイルガラスコーティング(2セット)https://www.aplabo-kyoto.com/other-service/glass-wheel
施工料金:143.694円税込み(輸入車割り増し磨き10%・お持込お引取り割引10%)
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