2010年07月31日公開|日産
ニッサンを代表するスカイラインも長い時間の中でイメージも大きく変わってきました。
今まではGTRがハイエンドのグレードとして君臨してきましたが、別の車種となることによりこちらの370GTがハイエンドグレードとなりました。
その中でもこちらのタイプSPは車体で441万円もする高級車です。
更にこちらのお車はかなりのオプションもつけられていますので、乗り出し600万円くらいはしていると思います!
国産車のオートマも多くの車種でパドルシフトが装備されるようになりました。
必要性や使いやすさは疑問ですが、雰囲気的にはスポーティー感が増すことは確かです。
私の某乗用車もパドルシフトはついていますが、はじめの半年はものめずらしさで結構使用しましたが、今では厭きてしまって全く使用することはなくなってしまいました。
ただ峠などでスポーツ走行をする場合にはステアリングに神経が集中できる為あると便利なアイテムではありますが、車をコントロールしている感は希薄になるとは思います。
メーターレイアウトもスカイラインに限ったことではないのですが、日々簡素化され味わいはなくなってきてしまっています。
ただしこのように照明により浮き出るタイプのメーターは視認性もよくおしゃれでいいとは思います。
操作パネルのデザインはシンプルで変に飾りを入れていないところは◎では無いでしょうか!
特に時計がアナログの丸形なのには感心しました。
最近輸入車を含めてアナログ時計が増えてきているのは個人的には大歓迎です。
最近国産車の内装色もこのようにベージュ系の薄い色の内装が増えつつあります。
ただセンターコンソールやステアリングなどはほかのボデイカラーと共用のようでここの部分は専用色を設定していただきたいと感じます。
そうすることで高級感は更に増し、欧州車からの乗換え組みも期待できると思います。
L20型エンジンから30年以上の進化を遂げVQエンジンとなり欧州車並の330psという性能を発揮します。
今回は車体下側の錆止めのためのアンダーコーティングの施工もご依頼いただきました。
主に金属の色がそのままの塗装処理をされていない部分に施行します、当然ボルトやナットなどにもコーティングいたします。
雪国や海岸地帯で御使用になるお車は塩害による金属腐食は避けては通ることの出来ない大きな車へのダメージです。
車磨き研究所の使用するアンダーコーティング剤は耐酸性ですので雪国のエンカルや海岸地帯での潮風による塩害から大切なお車を錆から守るお手伝いをいたします。
新車に限らず使用過程車でも施行は可能です!
又3年保障となっておりますので、1年ごとに定期点検にお出しいただけば錆の発生場所があれば無料で再施工をいたします。
登録前の新車ですがそれなりには傷は入ってしまっていました。
塗装色がソリッドの黒のため容易に発見できましたがこの程度ですとほかのボデイカラーでは先ず気がつくことはないと思います。
車磨き研究所ではニッサンの新車はあまりご入庫いただくことが無かったので、ニッサンの新車のクオリティーはあまり知りませんでしたが、正直トヨタに比べかなりクオリティーは高いことがわかりました。
トヨタのソリッド202の新車はかなりの台数を施行いたしましたが、新車時の傷の多さはこのお車とは比べ物にならないほど多く新車というレベルを超えたお車も何台か見受けられました。
おそらく塗料の優劣が大きなウエイトを占めていると思われます。
ニッサンはスクラッチシールドを採用し、トヨタは耐スリ塗装を採用しています。
考え方としてはほぼ同じものなのですがおそらくニッサンのスクラッチシールドのほうがより高弾力で傷の復元性が高いと思われます。
磨き前膜厚は108μ、磨き後膜厚は106μでしたので、ベンツ並みに2μの研磨で仕上がりました。
白い丸の部分にNFeと表示されていますが、これはボデイの下の金属の種類を示しているものでこれはアルミであることを表示しています。
スポーツカーならいざ知らず、セダンにまで高価なアルミを使用していることには感心させられました。
磨くことが困難といわれるスクラッチシールドですが、確かに磨くことは困難を極めました。
トヨタ202のように磨きを行うことでポリッシャーによるスクラッチやオーロラが入りやすいと既存の傷取りとポリッシャーによる傷取りとのいたちごっことなりますが、コツさえわかっていればそれほど苦労することはありません。
しかしスクラッチシールドは全く違いました!
トヨタ202のように磨き傷はほとんど入りませんが、いったん傷を入れてしまうと塗装の弾性が高いため傷が変形して逃げていってしまう為磨き上げることが出来ません。
確かにこれは傷は入りにくいはずだと納得してしまいました。
そうは言ってもいられません、なぜなら納期というお約束があります。
最後の2日間はほとんど夜なべで作業をし、どうにかお約束の納期とクオリティーを達成することが出来ました。
このエンブレムは磨きを行う前にノーマルのものをはずし、磨き終わってから張りなおしたインフィニティーのエンブレムです。
これによりエンブレムの下も磨くことが出来る上に、コーティング前に新しいエンブレムを張っているので、エンブレムにもコーティングを施工することができます。
施行価格が10万円を越えるご依頼の場合には、交換するエンブレムをご用意いただければ無料で交換作業をいたします。
NISSIN ニッサン スカイライン 370GT タイプSP コーティング終了
今回はスクラッチシールドに七転八倒いたしましたがぎりぎりセーフでお約束の日にちに間に合わすことが出来ました。
スクラッチシールドがこんなにも耐スリ傷性が高いのにはビックリしました。
確かに塗料が新しく弾力があるうちはソリッドの黒であってもそれほど気を使わずにお乗りいただくことが出来ると思いますが、問題は塗料というものは有機物で構成されている為に紫外線等による経年劣化の問題は避けることが出来ません。
今の最新のスクラッチシールドはわかりませんが、数年前のスクラッチシールドは劣化が始まると一気に傷が入り始め、それでも塗料には多少の動く力が残されている為に深いところにある傷を置き去りにして表面だけふたをしてしまったような状態になって傷を残してきているようなことが数台見かけられました。
こうなってしまうと軽い磨きでは傷が修復されたところを磨いているだけですので、いくら磨いてもその下にある傷はそのまま残ってしまいます。
これを処理する為にはかなりハードな磨きを行う必要があります。
確かに新車のうちだけでもきれいに乗ることが出来ることは大きな魅力かもしれませんが、時代が不景気とエコに傾いている今、少しでも使えるものは長く使うという観点から見た場合は、磨き屋という立場から考えるとあまりいいこととは思えない部分もあります。
使用年数が長くなればそれだけきれいに乗ろうとすれば手入れが必要となりますが、その手入れが困難を極め結果としてせっかくのお車に愛着が失われ手放されたり、メインテナンスに高いコストが必要となってきてしまいます。
これでは主客転倒になってしまう気もするのですが?
施工コース:マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング×光触媒ボデイコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+スプラッシュビューコーティング(フロント・リア・ルーフ・サイド4枚 ライトポリッシュ)+アンダーボデイコーティング(クリアータイプ)
施行料金:145.269円税込み(ソリッド塗装割り増し磨き10%・濃色車割り増し磨き10%・新車割引磨き10%・お持込お引取り割引10% 適応)
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