2010年10月06日公開|メルセデスベンツ
今月2台目の63AMGとなります。
このたびのお車は新型車としてベンツが世界的に大成功を収めたCLSです。
CLSとSクラスの違いは、プラットフォームはEクラスのものを使用しています、車格に関してはほぼ同じくらいで長さがSクラスのほうが多少長いくらいですが、最大の違いはボデイスタイルにあります。
当然セダンでは有りますが、スタイルのコンセプトはクーペスタイルです。
独特のアールしたプレスラインがスポーティー感を強調しています!
当然いろいろな設定もSクラスに比べスポーツセダン的な設定や装備となっています。
発売当初はあまりにも斬新なスタイルに拒絶反応がありましたが、町で走り去る姿を見慣れてくるうちにだんだんとそのスタイルに引き込まれ、今では現行Lクラスセダンのなかではもっとも食指が動かされる車となっています。
ただウインドウ面積が狭く、ドアエンドの高さも高く着座位置も低い為かなり視界は制限されるために、私のように背が低いとかなり運転には神経を使います。
特にベンツとしては珍しく、前方視界の見切りが悪い為狭いところでの駐車などには気を使いそうです。
なんと6ポッドのキャリパーが装着されています。
しかもローターはドリルドというだけではなく、スリッドまで入っています。
当然ベルハットも分離式のものが使われています。
いくら高性能車といえどもセダンでここまでの徹底振りはさすがAMGです。
サスペンションはエアーサスペンションになっています。
単純に走行性能だけを追求しているわけではないので、乗り心地とのバランスを取る為には重量級の車格には必要不可欠な装備です。
V8ハイパフォーマンスエンジンです。
先日のS63と同じエンジンですが、こちらは初期モデルになるためか排気音はややおとなしめとなっています。
とわ言えどもそのエキゾーストサウンドは只者ではありません。
ノーマルのベンツと比較すれば全くの別物ですので、この63に関してはエンブレムチューンはやめたほうが無難です。
メーターのデザインもほかのクラスとは大分趣が違い、下手なスポーツカーよりもスポーティーなデザインです。
メッキが多用されその雰囲気を更に引き立てています。
ダッシュボード全体の雰囲気もなんとなく回顧的なデザインです。
昔のジャガーXJ系に似た雰囲気がありありますが、まねをした感じではなく以下にもドイツ的ではあります。
センターコンソールの趣もだいぶSクラスとは違います。
個人的にはこちらのほうが自然なデザインで親しみやすいと思います。
スイッチ類はほかのベンツのように使いやすく操作性も上々です。
当然ペダルはAMG専用アルミペダルですが、初めてきずきましたが、アクセルペダルはオルガン式です。
これは個人的には結構感動しました。
なぜといわれると答えに窮してしまいますが、イメージです。
CLSの特徴としてメッキパーツがいろいろなところに多く使用されています。
右の写真の丸の部分などは、古いジャガーがよく使ったメッキパーツの使い方です。
これがまたCLSの雰囲気によく調和してデザインを引き立たせています。
ドアミラーにまでメッキパーツが使用されています。
デザインコンセプトに回顧的な部分があるような気がします。
個人的にはこのようなメッキの使い方は大好きです。
シートも単に革シートというだけではなく、部分的にアルカンタラを使用しています。
このようなところが更にスポーティーさを際立たせています。
リアシートは二人乗りでかなり贅沢な空間を作り出しています。
外装だけでなく内装のデザインも曲線を多用して、デザインの統一性が図られています。
シートの脇の通常であれば樹脂などが使用されるような部分も革を使用して空間を埋めています。
このような部分がさすがAMGといわざろうがありません。
当然AMGといえどもコストダウンはしていると思いますが、それをきずかせない様な作りは国産車も見習って欲しいところです!
磨き前膜厚は120μでした、磨き後膜厚は1118μで総研磨厚は2μでした。
すでに納車から3年半が経過されているお車ですが、新車と同じ研磨で簡単に仕上がってしまいました。
今までベンツはかなりの数を施行させていただいてきましたが、これほど程度のいいお車は初めてです。
走行距離も3万キロをオーバーする中ありえないほど傷も無く、飛び石によるダメージもほとんどありませんでした。
磨き専門店としてどのように管理していればこれほどのいい状態で使用できるのかお聞きしたいほどいい状態でした。
右の写真はホイルの汚れや鉄粉を落とす為のクリーナーをかけたところです。
クリーニング前のホイルも、それほど汚れたように見えるわけではないですが、クリーナーをかければこのように紫の汚れや鉄粉を溶かした液が出てきます。
輸入車の場合特にブレーキダストが出やすいため、こびりついた汚れをそのまま放置すればホイルに汚れが食い込み、再生不能の状態になるのにそれほど時間は掛かりません。
汚れをクリーナーにより溶かし洗い上げた後、取りきれなかった鉄粉を粘土を使い再度掃除をしてから脱脂を行いコーティング前の準備は終了です。
今回はホイル全面のコーティングでご依頼いただきましたので、車両より脱着しての作業となります。
車磨き研究所で使用するホイルガラスコーティングはポリシザランを使用し非常に硬い9Hの膜を形成する為に摩擦にも非常に強く、耐熱性能も1300℃にも達します。
そのため耐久性能も半永久的な寿命をもちます。
完全無機のシリカ膜を形成する為に親水性の皮膜となり洗車の際もスチームを当てるだけで簡単に汚れを落とすことが可能になり、手間のかかるホイル掃除から開放されますし鉄粉の食い込みも防ぐことが出来ます。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ CLS 63 AMG コーティング終了
元々非常に程度のいいお車でしいたので、きれいなのは当たり前ですが、手を加えることにより更なる輝きを放つ様になりました。
今回かなり高額な施行となりましたので、色がシルバーということもあり程度も良かったので、費用対効果でご満足いただけるかが不安でしたが、お引取りに見えられ埃付着防止のボデイカバーをはずして御覧頂くと、
「輝きが違うねー!」
といっていただきほっといたしました。
これだけ大事に扱われていらっしゃる方ですので、普段から良くお車も観察されていらっしゃるからこそ、施行前との違いがはっきりお解りいただけたのだと思います。
お帰り間際にお客様に思わず、
「もしこのお車をお売りになられるときには、ぜひ一声おかけください!」
といってしまうほど程度のいいお車でした。
たぶん日本中探してもここまで全てにおいて程度のいいCLS63AMGは無いと思います。
これからも大事にお乗りください!
施行させていただきましてありがとうございました。
施工コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+ホイルガラスコーティング(フルコーティング)
施行料金:163.226円税込み(輸入車割り増し磨き10%・ホイルフルコーティング割り増し50%。ホイルインチアップ割り増し10%・お持込お引取り割引10% 適応)
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