数ヶ月前にコーティングを施工させていただいたお車ですが、残念ながら事故に遭われてしまいコーティングの補修の為に入庫していただきました。

 

破損箇所は右リアフェインダーとリアバンパーです。

コーティング補修の場合は全体を再施工される場合もありますが、大抵は保険扱いとなりますので部分補修となります。

その場合補修範囲は実際板金などをされたパネルと隣接するパネルまでが含まれますのでこの場合は、右ドア･右リアフェインダー･リアバンパー･左リアフェインダー･右ルーフシェル･リアハッチの６パネルとなります。

 

なぜ実際に修理をされたパネルに隣接されるパネルまでをコーティングの補修範囲とするかといいますと、隣接パネルにはぼかしで塗装が入れられていたり、塗装工程で傷等が入ってしまっている可能性があるため保険対応の場合は此処までのコーティング補修が認められることとなっております。

 

しかし実際には保険会社側からはここまでの施工の範囲説明などはまずすることはありませんので、何も言わないと修理箇所のみのコーティング補修とされコーティングがないパネルやコーティングに傷が入った状態で補修終了とされてしまうことが多いようです。

これを避けるためには事故修理を依頼された工場にコーティング補修の以来をされずに、一番いいのは施工されたコーティング屋さんに直接依頼されるのがいいと思います。

塗装修理が終了し板金工場から入庫したときの傷の状態です。

 

塗装をしたとしても板金屋さんは磨き屋ではありませんので傷がないところまでは磨き上げることはありませんのでコーティング補修が無ければこの状態での納車となってしまっています。

とわ言ってもこれはちょっとひどい状態です。

 

中研ぎといって色を塗ってクリアーを吹く前にペーパーをかけ磨くのですが、その磨きの際にペーパー目が残ったままクリアーを吹いてしまったためにクリアーの下にペーパー傷が残ってしまっています。

これは如何に磨き屋といえども磨く塗装面の下にある傷なので磨き取ることはできませんので、どこまで目立たなくなるように出来るかというくらいが精一杯となります。

 

この部分にあった傷は何とかほとんど見えないように磨き上げることができました。

 

ポリッシャー傷ならば判るのですが、なぜ線傷までもが塗装終了後についているのかは疑問です。

 

 

 

 

やはりだめでした！

 

線傷自体も取りきることができない部分も出来てしまい、ペーパー目に至ってはクリアーの表面を整えることで多少は改善されましたが、強い光が当たると角度によってはしっかり見えてしまいます。

 

残念では有りますが今回は板金屋さんからの業販以来のため予算制限があるために此処までの施工が限界となってしまいました。

Alfa Romeo アルファロメオ ミト 1.6JTDM 補修コーティング終了

 

６パネルの補修コーティングが終了しました。

 

まだ初回のコーティングから時間がたっていないので補修部分との差は全くわからない様に仕上がりました。

しかし塗装面の傷は取りきることは出来なかったのは残念です。

 

はじめに書いていることですが、コーティングの補修を依頼される際にはコーティングの施工店に直接されるほうがいいといったのは、このような仕上がりにならない方法があるからです。

今回のように業販依頼の場合は、塗装の仕上がりに問題があってもご依頼者が板金やさんの為状態をお知らせしても、

「そのまま予算の範囲で出来る処までやってくれ」

といわれてしまうと塗装のやり直しをしていただくことも出来ず、磨きで直すにしても予算が出てこないため完全なところまでの補修もあきらめるしかありません。

 

これが直接オーナー様からの依頼であれば、塗装上がりの状態をお知らせして保険会社にクレームとしてやり直しを依頼することができますし、それが無理な場合でもご自身で負担されて磨きのコースを上げ完全な仕上がりとすることも出来ます。

 

今回の場合のように板金屋さんからの依頼ですと、仮に仕上がりに不満を感じられても全ての作業が終了してしまってからのクレームとなるために、責任所在が曖昧となってしまいなかなか再施工ということに持ち込むことは難しいと思います。

 

特に今回の場合は板金工場自体が保険会社手配のようですので余計にこのようなことが起こったと思われます。

保険会社手配の板金工場の場合、作業の質が優先されて選ばれるのではなく作業単価が安く保険会社の負担が少なくなることが優先されることが多いようです。

今回に限らず保険補修で入庫されるお車の場合このようなことが多いのは事実です。

 

事故をしてしまっただけでもショックな上に仕上がりまでもが不満足では本当に損をした気分になってしまいます。

このようなことを避けるためには、修理もコーティングの補修も保険屋さん任せにされずに、ご自身が今まで依頼されて満足できる仕事をしてもらった経験のある信頼できるところに直接依頼されることが一番だと思います。

 

施工コース：マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング（６パネル）＋０２磨きコース（軽度の磨き･６パネル）

 

施工料金：業販のため未公開

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