2010年11月14日公開|ホンダ
初代ユーロRですが、なかなか年月をかけて自分色にカスタマイズされています。
変にガチガチの走り屋仕様でもなく、ちゃらちゃらしたがきっぽさも無くセンスよくまとまった仕上がりだと思います。
すでに8年が経過し走行距離も10万キロとなったことを記念に、
”よくがんばった、これからも宜しく”
と今回の施工を決断されたそうです。
今やホンダもタイプRもユーロRも無く乗り換えるべき興味のある車があられないのか、長年乗り続けられた愛車に新たな愛着を求めてのことだと想像しますが非常にいいことだと思います。
時代はECOに沸き立ってやれハイブリッドだ電気自動車だのと買い替えをすることでその輪に入ることができるような風潮ですが、これはただの消費の拡大=資源の消費を促進しているだけではないでしょうか?
実際これからの自動車の動力としての最終的な方向性は世界的に何の統一性も無く、各国・各メーカーによりばらばらな中それをあたかも地球環境に貢献するすばらしい革新のように宣伝していますが、時代においていかれる形になった車種はただのごみとなり、結果低迷する消費を刺激するただのカンフル剤としてECOとは逆の大量消費の手助けをしているに過ぎなくなるのではないでしょうか。
ECOの根本は消費しないことが1番のECOです、資源を消費して買い替えを進めることで本当に環境は改善されるのでしょうか?
いくら新車にすることで燃費が良くなりガソリンの使用量が減ったとしても、新車を作ったり廃車された車をリサイクルしたりするのに消費される燃料や資源との差し引きはほとんど語られないことに矛盾を感じます。
車のことではないのですが、ある大手電気メーカーの開発技術者の方からお聞きした話では、
「家庭用発電システム自体が実は全くECOにはなっていない」
とお聞きしました。
その理由をお聞きしたところ、
「太陽光発電で節約される電力の本来必要なはずであった消費燃料と、太陽光システムを作る為に必要とされる消費燃料とでは必要とされる資源までを考えていくとけっしてECOなどとはいえる様なものではない」
「結局は低迷した景気のカンフル剤として官民の利害が一致したことからあたかもそれが家庭も地球も救うことなのだというフレーズに拍車を掛けているだけなのだ」
「このやり方を続けていたらECOの名の下に地球の資源は枯渇するスピードを速めてしまう」
このようなことをおっしゃっていました。
ただコマーシャルなどを鵜呑みにするのではなく本当の意味でのECO生活とは何かを考えなくてはいけないのではないでしょうか?
少なくとも今以上の便利さや快適性を求めた上でECOを求めることは無理でしょう。
何かを捨てる覚悟で摂りくまなければ真のECOは実現しないでしょう、それは人間の物欲だと私は思います。
かなり偉そうですみません!
自分の行動とかなり相反しますがあくまで理念としての話です。
電動式のフードキャッチャーに交換されています。
正直ノーマルのほうが使いやすいですが雰囲気は楽しめます。
実はカッコの為だけではなくFRP素材のボンネットに交換されているために、強度的問題からもフードキャッチャーを交換する必要があったようです。
かなり軽量な作りなので磨きの工程はちょっと心配です。
リアマフラーを交換している方はかなり多いですが、タコ足まで入れられている方は非常に少数です。
確かに排気音はそれなりのいい音をしていました。
エンジンダンパーまで付いています。
此処まではかなり走り込む方で無いとつけないとは思いますが、オーナー様は余り峠にいったりはしないといっていましたがどうも違うようです。
春のツーリングに参加されるとのことでしたので真相はそのときわかるでしょう。
正直ホンダの車はメーターパネルには本当にお金をかけません。
何かポリシーでもあるかのごとき頑なさです!
しかし不思議と安っぽくていやだという感覚は無く逆にスポーティーにも見えたりするので不思議です。
ルーフとトランクは傷はありますがそれほどひどい状態ではないのですが、イオンデポジットはかなりやばい状態になっています。
此処まで来るとウールバフ程度の磨きでは対応することは出来ないため03コースで3000#のペーパーで磨くこととなりました。
しかし食い込みの深さはかなりあるため完全にクレーターを除去することはできない為ぱっとみ判らない程度にまでの研磨にとどめます。
しかし8年間露天駐車の状態から考えると、傷の状態もイオンデポジットの状態もいいほうではあると思います。
イオンデポジットに関しては酸性雨や水道水の水質の悪化など日増しにその脅威は増しています、車庫保管であれば余り影響を受けずにすみますが露天駐車では防ぐすべはありません。
これはあくまでコーティング等を施工しない場合ですが、特にガラスコーティングを施工しておけばガラスコーティングがイオンデポジットに犯されることはあっても塗装自体がやられることは防ぐことが可能です。
ただしその耐久性についてはコーティング剤の性能により大きく違いがあります。
基本的に簡易施工店などで使用されているガラスコーティングは有機物含有量がおおかったりガラス繊維系のものが多いようですがこれではイオンデポジットの原因になる酸から守ることは出来ません。
逆に酸に溶かされることにより症状が悪化する可能性が高くなります。
専門店で使用しているコーティング剤でも撥水タイプのものは主に撥水をフッ素でおこなっていますが、フッ素は酸に対して耐久性が低い為溶かされたフッ素がイオンデポジットの原因となっていってしまうこともあります。
車磨き研究所でも撥水タイプのガラスコーティングはフッ素を使用したものもありますが、ベースコートとなるガラス(シリカ膜)部分が5H 以上のものを使用することでイオンデポジットが出来たとしても3~5年程度では塗装までもが侵されないような耐久性のあるものだけを使用しています。
コーティング剤を選ばれる際に大切なのは当然価格も大きな選択理由ですが、それ以上に使用環境やそれにともない必要なコーティング剤の耐久性や機能を優先して選ばれることが、よりお車を長く綺麗に保つことができることに繋がります。
磨き前膜厚は112μでした。
ルーフとトランクのみ3000#のペーパーをかけ少しでもイオンデポジットを処理するように磨き上げます。
ペーパー施工後の膜厚は110μでした、研磨膜厚は2μとなります。
ペーパーにより傷だらけの塗装面にウールバフをかけてペーパー目を消したところです。
塗装本来の色が戻りつつあります、丸く見える傷はウールバフによりついたポリッシャ傷ですが、このように傷の置き換えをしながら磨き上げて行きます。
この傷の置き換えで新たにつける傷の深さを如何に浅く出来るかが技術の差となります。
ウールバフ磨き後の膜厚は108μでした、これでペーパー目が消えたということはペーパーでつけた傷の深さが4μであったということになります。
スポンジバフにより上の写真にあったポリッシャー傷は見えなくなっています。
スポンジバフ1回目施工後の膜厚は107μですので、スポンジバフでの研磨は1μとなります、あれだけあった傷ですが実際には1μの傷を入れただけだったということです。
これはフールバフ施工としては改心のできです!
此処磨きのときに如何に新たな傷を入れずに磨き上げられるかは、技術は当然ですが使用する機材やコンパウンドの組み合わせの選択が大きな要素となります。
残り2回のスポンジバフ掛け後の最終膜厚は106μでした、総研磨膜厚は6μとなります。
これ以上多く研磨することは当然可能ですが、残存膜厚との兼ね合いで多少イオンデポジットのクレーターが残っても塗装の残存膜厚を優先することとした結果です。
これだけ初めの状態から塗装の肌も艶も増してや色までも変わることができました。
蛍光灯の映り込みを見ても磨き前は蛍光管は見えますが傘はくすみに隠され確認できませんが、磨き終了後は蛍光灯の器具全ての形が見える様になりました。
ペーパーをかけることによりここまで違ってくるのは他の磨きでは到達不可能なレベルです!
どの部分でも明らかに肌が違ってきていることがはっきりと判ります。
当然艶も別の車と思うほどの違いです!
色は写真の撮り方で違ってきている部分もありますが、明らかに塗装の深みまで違ってきています。
このようなB ピラー部分でも磨く前にはつや消しの塗装と思えるような状態ですが、磨いてあげることできちんと艶を取り戻しました。
これだけでもかなり車がシャンとして見える様になります!
HONDA ホンダ ユーロR コーティング終了
施工前には年式や走行距離の割には痛みが少ない車でしたがそれなりのヤレは隠せませんでしたが、どうですか型は古くてもそのフルさを感じさせないオーラを感じませんか?
ちょっと古くなったからといって買い換える必要はなく、
”今あるものを大事に使うことも結構いいな”
と思えませんか?
今回施工させていただいたコーティング剤はハイモースコートですが、このコーティング剤は他商品のように定期メインテナンスを有料で受ける必要は基本的にはありません。
セルフメンテで基本的には5年間撥水が持続する様になっています。
特に撥水コーティングの場合には多くの施工店やコーティング剤が定期メンテナンスで撥水を回復することを推奨したり保障条件としていますが、これは全てが間違っている負けではありませんが実は大きな嘘も隠されています。
確かにフッ素の製膜状態は剣山の様な状態ですので、その隙間に汚れが詰まることで撥水が弱まることがありますからその汚れを取り除くことにより撥水を回復させるメンテは効果はあります。
しかしあまり耐久性のないコーティングですとフッ素自体がすでに存在しないか、かなり少なくなってしまっている場合に撥水を取り戻す為にフッ素の上掛けをするメンテをおこなうことが多いようですが、これはほとんど効果は期待できません。
2~3ヶ月程度は撥水は持続するでしょうがその後は急速に撥水が弱まるはずです。
これはフッ素がガラス膜に対して定着していないからです。
ガラスコーティングでのフッ素の定着は、シリカ膜の製膜と一緒におこなわれることによりフッ素とシリカ膜とが強く定着することができ、製膜してしまっているシリカ膜の上にいくらフッ素を上掛けしてもただ乗っているだけですので摩擦で簡単に剥離してしまいます。
これでは高いお金を払ってポリマーの撥水をしているのとさほど変わりはありません。
きちんとした撥水メンテをするためには撥水剤を上掛けするだけではなくシリカ膜から再コートしないと払った金額に見合う耐久性の持続はありえません。
ハイモースコートは非常に高いコーティング剤ですがこのようなコーティング界の裏事情がわかれば決して高い商品でないことがお解りいただけると思います。
施工コース:ハイモースコート+03磨きコース=ルーフ・トランク(鏡面磨き)+02磨きコース=ルーフ・トランク以外(軽度の磨き)+スプラッシュビューフッ素コーティング(フロント・フロントサイド×2・リア=ライトポリッシュ)+ドア デント(2箇所)
施工料金:168.000円税込み(お持込割引10% 適応)
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