2010年12月13日公開|ホンダ
日本での生産ではなくイギリスで生産されているタイプRユーロです。
国産タイプRと違い3ドアハッチバックスタイルです、エンジンもちょっと大人しめとなり210psとなっていますが、こちらの車もすでに生産中止となっています。
新排ガス基準をクリアーできないことが理由ではありますが、このようなホットモデルがどんどんとなくなりハイブリットなどが幅を利かせるようになっていくことは悲しい限りです。
確かに環境対策は大事なのはわかりますが、だからといってスポーツタイプの生産をどんどんとやめていくのではなく、車体を小型軽量化することでハイパワーに頼ったスポーツタイプではなくライトウエイトなスポーツタイプにするなどして生き残っていってほしいものです。
アクセルペダルの形状は独特のものがあります、質感はかなり良く見ただけでスポーツ心がくすごられますが、配置がかなり左によっているのでそれはちょっと気になるところです。
タイプRのにくいところはニーパッドが装備されていることです、これでニーパッドの素材をアルカンタラにし色を変えれば完璧です。
カーペットの色も微妙なピンクでフロアマットとの色もあえて少し変えてある辺りは、目の肥えたお客様の多い欧州仕様の車というところでしょう。
シートは色素材ともにコンビとなっていていかにもスポーツカーらしいデザインです。
ステッチもピンクのステッチで非常にいいアクセントとなっています。
アルミ無垢のシフトレバーもいいですし、ブーツにまでステッチが入っているあたりはうれしいかぎりです。
個人的好みとしてはブーツがアルカンタラなら完璧でした。
国産タイプRとほぼ同じメーターを使用していますが、独特のスタイルですがスポーツ走行時にはタコメーターが見やすそうでこの配置はいい感じです。
ダッシュボードのデザインは国産タイプRよりもさらにシンプルなデザインですが、このくらい簡素なほうがかっこいいです。
一般的国産車の昔からの悪い癖は、質感も素材も良くないものを使い変に豪華に見せようとごちゃごちゃいらないものをてんこ盛りで配置することですが、それが逆に安っぽく見せていることにいい加減気づいてほしいです。
もっともこれはメーカーよりもユーザーのセンスの問題かもしれません!
今流行のバンパー組み込み式のマフラーエンドですが、確かに収まりはきれいでスタイリッシュではありますが、こういったスポーツタイプの車ですとマフラーを交換したときのフィニッシュに問題が出てくるのであまりいい選択とは思えません。
無限のマフラーを買えということですかねー?
ブレーキはちょっとがっかりです!
メーカーアナウンスではサーキット走行にも対応と有りますが、1300kgを越える車重で片押しのピストンでは能力不足は明らかだと思います。
どうしても日本のメーカーはブレーキにあまりお金をかけたがりません、エアバックをてんこ盛りで装備するよりぶつからない制動能力のほうが大事だと思うのですが?
過給に頼らずNAというところが非常に好感をもてます。
国内タイプRに比べ馬力は控えめですが、この車格で210ps有ればかなり過激ではあると思います。
このような楽しいエンジンがどんどんとなくなっていってしまうことは悲しい限りです。
ホンダも過給機付きに代わって行ってしまうのでしょうか?
おろしたての新車ですが、国産新車に多いスクラッチは余りありませんでしたが比較的深い線傷が目立ちました、あと問題なのは納車磨きの際に付けられたギア・ダブルアクションポリッシャーによる叩き傷です。
深い線傷はどうしても逆輸入して船に積まれてきますのである程度はしょうがないとは思います、問題はポリッシャーによる叩き傷です。
これはおそらく日本についてから傷だらけの車を処理するためにPDI で磨いた際に付けたものと推測されます。
傷自体は長さが1~2ミリ程度しかありませんからマイカやメタリックだとそれにまぎれてあまり目立ちませんが、一度気づいてしまうと傷が釣り針のように湾曲しているので目立ってしまいます。
この傷は長さがない代わりに深さはかなり深い傷で5~10ミクロン程度の深さが有ります、この深さはスポンジバフでは到底磨ききれるレベルではないので、完璧を期すにはペーパーからの施工の必要があります。
左のようにかなりの線傷がついています、細かいスクラッチも多いので塗装も艶が余りありません。
意外と傷の深さはなかったので完全に処理することができました。
この段階でまだスポンジバフ1回目ですが艶もだいぶ回復してきました。
磨き前膜厚は107μ、3回のスポンジバフ終了後の膜厚は105μで一様は2μの研磨厚ですが、線傷は部分的に深く到底この程度の磨きでは取り去ることはできませんので、深い傷の部分だけ周りの塗装との肌感が違わない程度に多めに研磨をしました。
それでも傷が深く取り去ることができないため、傷が分かり辛くするために傷のエッジを丸く処理することで通常の光でパット見ただけではわからないように処理をしました。
この写真の範囲内にも取りきれずにエッジを処理した傷がありますが、光のあたるある角度しか確認できないため写真では確認できないと思います。
02コースの施工ではお客様には本当に申し分けないのですがこれが限界の磨きです。
HONDA ホンダ シビック タイプRユーロ コーティング終了
タイプRは国内でも海外でもこれで生産も販売も終了してしまい、後継車も出るのかまったくわからない状態なので、思い切って購入されたそうです。
いわゆる絶版車となる可能性が高いので長くできるだけ大事にされたいとのことで、少しでも塗装が痛まないようにとのご希望でしたので、硬さと耐久性では並ぶものがないと業界でも評判のハイモースコートをお選びいただきました。
当然これだけ大事にされようとしているお車ですから、洗車機で洗われる事もないとは思いますが仮に洗車機で洗ったとしても洗車機によりスクラッチ傷すら入らないほど耐擦り傷性能は高いコーティングです。
しかしすべてにおいて完璧なコーティングは存在しません。
ハイモースコートの最大のデメリットは埃がつきやすいということがあります、トップコートに強い撥水と撥油性能を持たせるために非常に高価なフッ素が使用されていますが、フッ素はいいものほど静電気を発生させ易い特性を持っています。
そのため車庫保管車でも長期間放置していると静電気により埃が吸着されてしまっています。
しかしこびり付いている訳ではないので、毛叩きやマイクロクロスなどで簡単に落とすことができます。
当然水をかけてあげればこすらずとも簡単に洗い流すことはできます。
これを防ぐ方法はフッ素により+に帯電しているコーティングを-にすれば防ぐことができます。
ただし車自体がもともと静電気を帯びているものですので完全に-化することはできませんが、特殊なシャンプーを使用することで一定期間は静電気をかなり抑えることができますのでかなり埃の吸着を少なくすることが可能です。
このような特性のシャンプーはほとんど市販されていませんし、価格も高価なのですが車磨き研究所では常時在庫しておりますのでこのようなことでお悩みの方はご相談ください。
施工コース:ハイモースコート ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:115.920円税込み(濃色車割増し磨き10%・ソリッド割り増し磨き10%・新車割引磨き10%・お持込お引取り割引10% 適応)
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