2010年12月13日公開|メルセデスベンツ
ちょうど一年前に施工させていただいたお車ですが、今回再コーティングのためご入庫いただきました。
前回はハイモースことで施工されていますので本来ならば一年程度で再コーティングの必要はまったくありませんが、実はお客様の車庫のトラブルによりコーティングの一部がだめになってしまったため再コーティングをすることとなりました。
お客様の車庫はコンクリートでできているものですが、天井にひびが入り雨水がコンクリートの中を通過し車の上に落ちてくるようになってしまったため、コーティングのフッ素の部分が溶かされてしまいしみのようになってしまいました。
コンクリートのひび割れなどから染み出す水はコンクリートゲルの成分の炭酸カルシュウムを含有するために酸性となっているためにフッ素の膜を溶かしてしまいます。
これはいかに高い耐久性を誇るハイモースコートでもさすがに耐えることはできません。
しかしアンダーコートの部分のシリカの膜にはまったく異常はありませんでした。
さすがハイモースコートです!
ここでお客様とどのように対処をするか検討しいくつかの方法をご提案しました。
すべてフッ素膜だけの剥離をしてからの対処となっているのは、アンダーコートのシリカ膜は硬度9Hもありまだわずか一年しか経っていないことからまったく痛みはないので、あえてシリカ膜を剥離するより残すことによりより厚い被膜としたほうがいいであろうという理由です。
いろいろ検討の結果3番の違うコーティング剤を再コーティングすることとなりました。
理由は車庫の補修は終わってはいますが建替えた訳ではないので、今後ほかの場所から絶対水漏れが無いとは断言できないことから同じようなことが仮に起こったとしても大丈夫なコーティング剤にしたほうがいいだろうということでこのような決定となりました。
ちなみにこのような事情が無かったとしても、1番はあまりお勧めはできません。
メリットは価格が安いということはありますが、この方法ですとフッ素の耐久性は本来のハイモースコートの性能に達することはできません。
本来ハイモースことのフッ素膜はシリカ膜と分子結合をすることでほかの撥水コーティング剤とは比較にならない耐久性を発揮していますが、完全硬化しているシリカ膜に対しては分子結合ができないため摩擦剥離の可能性が出てきてしまいます。
白くぽつぽつと見えるのが溶かされたフッ素のところに染み付いた炭酸カルシュウムのイオンデポジットです。
約半年間この環境にさらされていたらガラスコーティングが施工されていなければ確実に塗装はクレーター状に侵食されていたと思います。
ガラスコーティングの硬いシリカの膜に守られていたこととなります!
守っていたのはこれだけではありません。
このお客様は洗車はいつも洗車機ですが、一年間洗車機に入れ続けられていてもまったく洗車機による洗車傷はついていませんでした。
炭酸カルシュウムによりシリカ膜の上にできていたイオンデポジットもきれいに取り去ることができました。
イオンデポジットとフッ素を取り去るために01コースの磨きをかけても、ハイモースコートのシリカ膜はびくともしません。
当然コンパウンドは超々微粒子は使用していますがポリッシャーによる磨き傷も一切入らないこの硬さと密着性はすごいの一言です。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ C230 アバンギャルド ツーリングワゴン AMGスポーツパッケージ コーティング終了
コーティングはハイモースコートから新商品のマーベラスフィニッシュ・プレミアムハイブリッドに変えて施工しました。
艶はハイモースコートに勝るとも劣らないすばらしい艶です。
膜硬度も最低硬度で7H以上はありますので今までと同じように洗車機を使用されても問題は無いはずです。
また仮に駐車場から炭酸カルシュウムが染み出てコーティングの上についたとしてもフッ素などシリカ膜以外の成分は有りませんのでコーティングが痛んでしまうこともありません。
このコーティングはポリシザランを主成分として他社商品に比べ濃度は数倍のため非常に硬く親水性も強い特徴を持っています。
施工コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアムハイブリッド ガラスコーティング+01磨きコース(メインテナンス磨き)
施工料金:88.200円税込み(メインテナンス割引20% 適応)
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