2010年12月01日公開|メルセデスベンツ
またまたベンツの施工が続きます、さらに後2台のご予約をいただいております。
ありがたい限りです。
ベンツもCクラスにコンフォートな価格の設定をして新たな顧客層の開拓を試みたようですが、今のところ車磨き研究所にはこのレンジのお車の入庫はありません。
かなり装備もそぎ落とされているようですので果たしてベンツを検討する方がそこまで簡素になったものを安いからといって購入されるかは疑問です。
今回はベンツの新車といえども傷はそれなりにありました。
ソリッドの白ですので線傷は目立つ塗装ということもありますが、ちょっといつもと比べると多いのは事実です。
この四枚の写真の傷は実は別々の傷ではなく一本の傷です、写真では一回に移すことができないために分割して撮ってあります。
実は長さで約60cmほどあり深さもかなり深く10μはあると思われます。
マスキングテープの部分が上の写真の傷があった部分です。
ベンツの新車でもこんなこともあるのです!
ご依頼いただいている磨きのコースが02コースのため,だめもとで試して見ましたが到底磨きとることはできませんでした。
現状をお客様にご連絡し対処方法のご提案としてボンネット一枚だけ03コースで磨き傷を取りきることをお勧めいたしましたところ、
「新車だから補修塗装はしたくないので、磨きで直るのなら良いようにやってください」
とのご返事をいただきました。
新車ですのでできるだけ膜厚を落としたくないので、傷の部分だけ傷がとりきれる深さまでペーパーをかけそれ以外のボンネットの部分は肌感がうまく周りとグラデーションするように調整してペーパーをかけました。
「傷のところだけではだめなのか?」
という疑問をもたれた方もいらっしゃると思いますので、もうちょっと詳しく解説いたします。
塗装というものはまったく平坦なものではなくある程度の波が存在します、またクリアーの厚みにより反射が変わってきて艶や色目が変わってきます。
そこに部分的に強い磨きをかけると周りとの塗装の見た目のバランスが変わってきてしまいその部分だけ補修したように見えてしまう可能性があります。
それを避けるためにパネル一枚を同じ磨きのコースで施工して、傷の部分を必要な深さで研磨をし隣接するパネルに近づくにしたがい徐々に研磨の深さを浅くしていくことで周りとのバランスをとっていきます。
これが部分的に傷を処理するのではなくパネル一枚を同じ磨きで処理する理由です。
当然ですがルーフシェル部分にあった浅い傷はきれいに取り去ることができました。
問題は深い長い傷のあったボンネットです。
03コースの甲斐あって深い線傷もきれいさっぱりなくなりました。
補修塗装せずに対処でき何よりでした!
新車なのに傷を取るためとは故オリジナル塗装でなくなることはかなりショックなことですので、磨きで対処できればそれに越したことはありません。
磨き前膜厚は109μです、ボンネット以外のパネルは02コースで仕上げましたので磨き後の膜厚は107μで2μの研磨で仕上がりました。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ E250 CGI Blue EFFICIENCY クーペ AMGスポーツパッケージ コーティング終了
せっかくの新車を補修塗装せずに磨きのコースを組み合わせることできちんと仕上げることができ何よりでした。
ベンツのソリッドホワイト カルサイトホワイトは本当にきれいな白です、宝石の一種ですがその色に限りなく近く質感まで似通っています。
磨き上げコーティングを施工すると一段と清潔感のある品のよさが引き立ちます。
施工コース:マーベラスフィニッシュ ガラスコーティング+02磨きコース(ボンネットのみ03磨きコース)+ホイルガラスコーティング
施工料金:115.731円税込み(新車割引磨き10%・ソリッド割り増し磨き10%・輸入車割り増し磨き10% 適応)
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