2010年12月25日公開|フォルクスワーゲン
今回の施工のご依頼内容は車内丸洗いクリーニングと車内光触媒コーティングです。
ゴルフⅥですからまだ新しいお車ですが、お子さんが乗車中に気分が悪くなり嘔吐してしまったためのクリーニングと消臭のための施工となります。
私も乗用車ではないですがタクシーでは飲みすぎのため数回失態をしてしまった経験がありますが、タクシーのドライバーの方はそのあとご自分で掃除をしなければいけないので大変だったと思います。
嘔吐物の場合胃の中の内容物もそうですが、胃酸などの分泌物の臭いはかなりきつく取れにくいため掃除をしてもなかなかにおいまで完全に除去することは難しいと思います。
残った臭いに芳香剤などを使用してごまかそうとすると逆に臭いが混じることによりさらに最悪の状態になることも多いです。
部分的ではありますがしっかり滲み込んでしまってはいます。
まだ時間がそれほど経っていないので車内丸洗いのクリーニングで十分きれいになりますが、このような状態で長期間放置してしまうと繊維の内部まで染み込んでしまいますので、そうなるとイオン洗剤だけでは難しくスチームクリーナーを併用しての作業が必要となります。
スチームクリーナーは100℃近い高温で蒸気を繊維に吹き付けるため繊維を傷める可能性も出てきます、また染色が甘い物ですと色が抜けてしまうことも考えられます。
何らかの理由で車内を汚してしまったときはなるべく早く処置をされるに越したことは有りません。
まったく汚れの痕跡は残らずきれいになりました!
まだまだ新しいい車ですからこれで汚れが残っていたらこれから乗り続けることも嫌になってしまいます。
汚れは完全に除去できましたが臭いに関してはこの時点では洗剤の力でなくなってはいます、しかし特にシートは素材自体の下にスポンジなどがあるために時間が経つとスポンジの中から臭いが上がって来ることは考えられます。
これをクリーニングで何とかするとなると一度シートのモケットをはずしスポンジを出して洗わなければいけなくなってしまいます。
これは非常にコストがかかることとなってしまいます。
こんなことをしなくても光触媒コーティングを施工することで残っている臭いを処理することができるのです。
染み出してきた臭いをシート表面で分解してしまうために臭いの拡散を防ぐことが可能です。
光触媒とは酸化チタンの酸化還元力を利用して光を触媒とすることで有機物を分解することが可能です。
それではシートも有機物だから分解されないのか?
と疑問をもたれる方もいらっしゃると思いますが、その心配はご無用です。
光触媒コーティングは二層構造となっていまして、アンダーコートにはアモルファスという非結晶状態の酸化チタンを使用して素材を守ります。
酸化チタンは非結晶状態では酸化還元力を持たないため素材を傷めることはありません。
最近ではディーラーやショップさんでも光触媒コーティングのサービスを行われているところも多いのですが、本当に効果のある溶剤を使い適切な施工が行われているかというとこの部分は非常に疑問です。
まず車内に施工する場合外部と違い紫外線の量に限りがありますので、紫外線応答方の光触媒では効果自体が余り期待はできません。
車磨き研究所では可視光応答型という少ない光でも強力に作用できる光触媒を使用していますので車内においても十分に能力を発揮することが可能です。
さらに光が入らないようなトランクやエアコンの吹き出し口などは金属イオンを含有させた暗所効果のあるものを使用しています。
コーティングの際の溶剤の使用料も重要です!
一般的に多くコーティングをすれば厚い膜となり効果が大きいように感じやすいのですが、これは確かに一時的には活性率が上がるため効果はありますが、厚い膜は膜自体の密着が上がらないため短時間で剥離をしてしまいます。
また逆に薄すぎるとこのお車のように繊維素材に対してコーティングをした場合素材に吸い込まれてしまい効果がなくなってしまいます。
施工する場所や期待する効果などに応じてコーティング剤を選び、素材に対して適量を判断することができないと効果あるコーティングにはなりません。
施工コース:車内丸洗いクリーニング+車内光触媒コーティング(スタンダード)
施工料金:68.250円税込み
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