去年新車でご購入されコーティングを施工させていただいたお車ですが、残念ながら事故に遭われてしまいました。
幸いにも100/0の事故であったために自己負担は発生しなかったようですが,板金修理をしなければいけなくなってしまったことはまた別問題です。
事故箇所はフロントフェインダーと運転席ドアですが、コーティングの補修パネルは隣接パネルまで含まれリアドア・ボンネット・フロントバンパーを含め5パネルとなります。
なぜ隣接パネルまで補修する必要があるのかはいくつか理由があります。
- 板金修理中にマスキングなどの処理によりコーティングがダメージを受ける可能性があるため。
- 補修塗装跡と未補修部分の傷の入り方が極端に違いが出て意匠性に違いが出てしまう。
- 劣化などにより多少のくすみや摩擦などに因るくすみが出ている既存部分と補修箇所での意匠性に違いが出てしまう。
などの理由が挙げられます。
自己負担で補修される場合はここまでやる必要があるかは財布との相談となりますが、対物保険や車両保険を使用する場合にはこの範囲までは現況復帰で認められますのでやらないと損かもしれません。
塗装補修後の傷の状態ですがやはり塗装屋さんあがりでは傷はある程度ついてしまっています。
右の写真のライトとフェインダーアーチとの間が少しくすんで見えますが、これは細かなポリッシャーによる傷でです。
塗装屋さんの磨きと磨き屋の磨きでは根本的に考え方が違うのでおのずと仕上がりのクオリティーには差が出てきてしまいます。
仮にこの状態でコーティングを施工したとすると、塗装補修をしたところだけが艶びけしたように見え,いかにも補修をしましたと車が語ってしまいます。
これもコーティングを施工する際には塗装の下地処理が一番大事ということが分かる例です。
塗装補修される際の注意点にも触れて起きますが、下地のカラー塗装は1パネル全てを必ずしも1枚吹きをする必要は無いかもしれませんが、クリアーに関しては必ず暈かしをいれずに塗装するようにすることは絶対必要です。
塗装のうまい下手に関わらず暈かしを入れたクリアーは必ず暈かし際が分かる様になってきます。
これは1年後にこの様な症状が出たとしてもまずクレームとして認めてもらうことは無理ですので、塗装補修の際に必ず塗装範囲と方法の確認は必要です。
傷や曇りは完全に取り去られきれいな状態になりました。
この仕上がりが塗装屋さんとは違う磨き屋の磨きのクオリティーです!
Volkswagen フォルクスワーゲン ゴルフ TSI 補修コーティング終了
補修塗装部分と隣接パネルの部分とのグラデーションもうまくいき、傷の量をパネルごとに確認しない限りは塗装補修されていることもコーティング補修されていることも分からないように仕上がりました。
今回は塗装屋さんの腕もよくオリジナル塗装にかなり近い肌感に仕上げていただけたことと、物取り磨きの際に深い傷が入らないようにきれいに処理していただいていたので、新車を磨くのとそれほど変わらない程度の作業で仕上がりました。
“塗装屋さんに感謝です”
まだまだ雪の降る季節ですので、また今年は冷え込みもきつく思わぬ所が凍結していたりするので皆さんもくれぐれ運転にはご注意下さい。
施工クラス:クラスM
施工コース:エクセレント・フィニッシュ ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:53.312円税込み(補修パネル5枚・輸入車割り増し磨き10%・濃色車割り増し磨き10% 適応)
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