2011年02月25日公開|シトロエン
珍しいお車がご入庫いただきました!
シトロエンの車自体があまりお目にかかることも少ない車ですが、しかもC4ピカソとなると町で見かけることもまずありません。
販売台数からしてフェラーリのF40やF50に遭遇するより確率は低いと思います。
それもそのはず、オーナー様にお聞きしたところ長野県では2台目とのことです。
その1台にご入庫いただくとは感激です。
昔からフランス車DSなどには興味はありましたが、色々な意味で近づきがたいものがありなかなか接する機会はありませんでした。
しかし最近シトロエンのC3やプジョーのRCZなどがご入庫いただき観察させていただく中非常に興味をフランス車に持ち始めていました。
1月にも名古屋のウィングカーさんにお邪魔した際にショールームに何台かのフランス車が展示されておりこまごまと観察させていただきましたが、最近のフランス車のできの良さには驚かされました。
今までのフランス車のイメージは、
など購入となるとまったく選択肢に入る余地はありませんでした。
しかし今はフランス車も大きく変貌を遂げ、上記の6項目はほとんどクリアーするレベルに達しました。
それどころか、今まで個性的であった欧州車も徐々に普通の車化する中でフランス車独特のスタイルは大きな魅力となってきています。
このステッカーのように、プジョーとシトロエンが合併するなどすることで技術の共用により更なる進化を遂げていくと思われます。
しかしそれにより個性を失っていくことだけはやめてもらいたいものです。
今ではさほど珍しくも無くなったセンター配置デジタルのメーターですが、やはり他車とは違うデザインです。
見慣れないせいか視認性についてはあまりよくない印象です。
きょうびここまでシンプルなセンターパネルは軽自動車や商用車でも国産車ではありません!
オーディオなどもパット見には20年前のものかと思うくらいシンプルなものです。
ここまでいさぎが良いと逆に好感が持てます。
かと思うとステアリング周りはレバーやらスイッチやらで大賑わいです!
これだけたくさん有ると操作を覚えるのは一苦労ではないでしょうか?
但しここに機能を集中することで、他の部分がシンプルに仕上げることができているのでその効果は大きいと思います。
この発想もフランス車だからこそではないでしょうか?
思わずDS時代を思い出してしまうようなシフトレバーです。
しかし時代は進歩してセミオートマチックのれっきとしたマニュアル車です。
しかもパドルシフトまで付いています。
しかしこれに関しては時代の流行に乗っている様に感じてしまいがっかりさせられた部分です。
パーキングブレーキも今流行の電気式のものが装備されていますが、これは確かに使い勝手としてはいいものなので賛成なのですが、設置場所がダッシュボードのセンターにあるため体を前に倒さないと操作できないところは使い辛さを感じます。
エアコンの操作パネルも運転席と助手席まったく別々の所に配置されています。
表示画面の色などは非常におしゃれで良い感じですし操作性もよさそうです。
但し運転中に操作するには視点の移動の仕方が前方視認性を極端に落とすことになりそうでちょっと危険な気もします。
後部座席にも専用のスイッチが装備されています。
今までのフランス車のイメージは、移住性特に後部座席のことなどはスポイルされていた様に感じていましたが、ここまで来ると国産ミニバンと比較しても遜色は有りません。
どころかおしゃれさでいえば国産車ではまったく太刀打ちできるレベルではありません。
ミニバン嫌いの私でもこんなおしゃれなミニバンならもしかしたら買ってしまうかも知れません?
しかしどんなにおしゃれでもミニバンは買わないかな?
この車の特徴に非常に色々な収納スペースをいたるところに用意されています。
これはミニバンの使用用途からすると非常に便利な作りです。
フランス人の特性が、片付け上手だからこうなるのか、それとも片付け下手だからこうなるのかは国民性が良くわかっていないので判断できません。
ちょっとフランスについて勉強して見ます!
おそらくこのお車の最大の特徴はこの考えられないくらいのフロントウインドウとルーフウインドウの大きさだといえるでしょう。
フロントガラスの面積は同車格の車と比較して確実に2倍以上は有ります!
ルーフは他車でもパノラミックルーフなどがありますから特別では有りませんが、フロントガラスからつながるウインドウの開放感は間違いなくクロースドボデイの車では世界一です。
納車の際にお客様とお話をしている中で、
「スタンドに行ったときにガラスはどこまで拭きますか?」
と言われてしまうのではなどという会話が出るほどとにかく大きなガラスです。
前席の頭の上近くまでフロントガラスが伸びてきているので、サンバイザーにも前後に調整可能なレールが付いています。
おそらくこれも世界に1台だけの装備!
では無いでしょうか。
変でしょー!
なんとバックミラーが2段になって付いています!
しかも天井から釣竿にぶら下がったように棒が下がってきています。
これはかなりのユニークさです。
間違いなくフランス車でなければありえない独創的なデザインです!
ちなみに上についているバックミラーはチャイルドウォッチミラーといって後部座席確認用のミラーだそうです。
ミニバンはあまり詳しくないので他の車にもこのようなスペースがあるのかがわかりませんが、このスペースの使い方も非常にユニークです。
靴入れとして使えばまさに後部座席はリビングです!
ラゲッジスペースライトなのですが、エマージェンシーライトとして取り外しても使用可能です。
しかも収納した状態では自動充電機能も付いています。
この至れり尽くせり感にはすでに感動すら感じ始めてしまいました。
なんと給油口にキャップがありません?
給油口カバーをあければそのままノズルが入れられる構造になっています。
F1のテーマソングが聞こえてきそうです!
とにかく発想が独創的な車です。
何かを見るたびに、
「へぇー?」
「へぇー!」
のどちらかしか言葉が出なくなってきました。
夜間の乗降時に足元とボデイを照らすライトですが、これが意外と明るく暗闇の中でこのボデイカラーが浮かび上がるとかなりきれいです。
フェインダーサイドにあるピカソのエンブレムですが、半透明のジェルのような素材を使用したおしゃれなエンブレムです。
ピカソがキャンパスにサインをしたような雰囲気が出ています!
ちなみにこの車名のピカソを使用するためにメーカーはロイヤリティーのようなものを支払っているそうです。
リアハッチには開閉ハンドルが2箇所あります。
リアハッチ本体とリアガラスのみのものと並んで配置されています。
ここで大問題が発生してしまいました!
なんとお持込いただく直前にご納車になったばかりのお車なのに、リアハッチが開かなくなってしまいました。
リモコンを使ってもレバーを引いてもテールゲートは開きません、カチカチとロックが動く音はするのにゲートは開きません。
「出たよ!」
「これだからフランス車は当てにならない。」
2級整備士の担当している店長は大慌てです!
しかしこれは店長の早とちりでした。
テールゲートに開閉ハンドルが2箇所あり、ガラス部分の開閉ハンドルでテールゲートを開けようとしていたのですから、
“そりゃー永遠にあくはずがありません”
ただの早とちりでの大慌て、大騒ぎでした。
“フランス車を馬鹿にしてすみません”
店長からの謝罪です!
磨き前膜厚は98.4μとかなり膜厚は少なめです。
この膜厚ですとクリアーは多目に見ても40μをきると思いますから軽度な磨き程度でもオリジナル塗装での磨きは5回が限界でしょう。
管理が悪くイオンデポジットによるクリアークレーターができてしまった場合は、一回補修磨きをすれば限界膜厚になってしまうでしょうから日常の管理に気をつける必要があります。
ディーラーから納車された足でそのままご入庫いただいたのですが、新車としての塗装の状態は80点といったところです。
写真では塗装色がこのようなシャンパンゴールドなので小傷は写りませんでしたが、スクラッチのちょっと深め程度の傷は多少はありました。
しかし私の知る限り購入されたディーラーでは納車磨きはしていないと思いますので、PDIでの磨きがされているだけのはずですからそれを考えるとメーカーでのライン塗装はかなり高いレベルの管理がされていると思います。
国産新車よりは間違いなく程度はいいと思います!
磨き後膜厚は95.9μでしたので、研磨膜厚は2.5μでした。
小傷を処理して、かなり肌の状態も良かったですがさらに細かな塗装波を磨き上げることで光の反射率を上げてやると、シャンパンゴールドの色がより鮮明になりました。
今回はボデイコーティング以外にもスプラッシュビューコーティングのご注文も頂きました。
新車ですのでガラスにほとんど傷はありませんが、コーティングの下地を整えてあげるために専用のコンパウンドで磨きをかけてからコーティングを施工します。
これだけ大きなガラスですから鱗などがついてしまうと非常に目立ってしまいます。
スプラッシュビューコーティングを施工することで雨天の撥水により視界確保ができるのは当然ですが、鱗の付着も防ぐ効果があります。
車磨き研究所のスプラッシュビューコーティングは市販品やGSなどの簡易コーティングと違いますので、長期間強い撥水が持続しますしウエス等での拭き上げなどで剥離してしまう心配もありません。
CITROËN シトロエン C4PICASSO エクスクルーシブ コーティング終了
今回お選びいただきましたコーティング剤はマーベラスフィニッシュ・スノーガードですが、このコーティング剤の特徴は非常に滑らかな優しい光沢が特徴ですが、ボデイの丸いラインとボデイカラーにとても良くマッチして非常に品のある光沢を放っています。
フランス車の場合車の全体的イメージが軟らかい雰囲気ですから、このコーティング剤の光沢と非常にいいマッチングをしていると思います。
お車のお引取りにはご夫婦でいらっしゃいましたが、奥様はお車を見られて即座に反応してくださり、
「きれい きれい色まで変わったようだね!」
と大喜びをしていただきましたが、だんな様は無表情 無口な状態がしばらく続いたので、
「あんまり変わってないな!」
と言われてしまうのかとびくびくしていますと、
「綺麗!」
といっていただきほっといたしました。
今回のブログはこれといったトラブルがあったわけではない割りに非常に長いブログになっています。
これはお客様からのご要望により、このC4ピカソについて、
“感じるままに感想を書いてほしい”
とのご要望で書き始めました。
書き始めてみると変わったところばかりでどんどんと長いブログになっていってしまいました、内容的にも本音で書いてほしいとのご要望でしたのでかなり毒舌になってしまうかと思いきや、ほとんど批判するようなところも出てきませんでした。
“ほんとに楽しい遊び心いっぱいのすばらしいお車です”
但しいくら素敵な御車でも私の購入の選択肢としては入ってはきません、1BOXとSUVだけは自分の車としてはまったく興味が持てないからですが、現行のフランス車のできの良さとセンスの良さには感心しました。
“私はフランス車のホットハッチに今非常に興味心身です”
しかし娘が車に乗るのならこのような、
“センスのいいおしゃれな車に乗ってほしい”
と思います。
車両クラス:クラスL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+スプラッシュビューウインドウコーティング(フロント基本セット+ルーフ)+ホイルガラスコーティング(フル)+ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4箇所)
施工料金:146.003円税込み(輸入車割り増し磨き10%・新車割引磨き10%・お持込お引取り割引10% 適応)
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