2ヶ月ぶりのEクラスです。
久々に見るとCクラスに比べるとやはり結構でかいです。
Eクラスの中ではローモデルですがそれでも車体価格634万円ですからオプションまで含めると乗り出し価格は720万円ほどになるそうなので、やはりベンツは同車格の他車と比較してお高いです。
但しベンツの価格の高さはむやみに高いわけではありません。
磨き屋の仕事の中で見える部分で見てみても、明らかに他社よりも高くなっている理由が明白な部分が何点かあります。
まずは塗装です。
磨きの際にこれほど神経を使わず安心して磨ける塗装はありません。
通常エッジ部分などは平面に比べ塗装厚が薄かったり、樹脂部分は塗装の密着が弱かったりしますがベンツの場合はこのような部分でも平面と同じように磨いていってもまったく不安感がありません。
実際ベンツでは年式を問わず磨きに因る塗装トラブルが出た車は04コースの磨きを含めて1台もありません。
また塗装の下の鋼板に関しても100℃近い温度まで磨きで熱を加えてもそれほどの鋼板の伸びは出てきません。
これは鉄板がスウェーデン鋼を使用していることが大きな理由だと思います。
最近ではベンツも一部にはアルミ鋼板も使用していますが、アルミの部分に関してもやはり他車とは熱による変形のレベルはまったく違います。
このように塗装と鋼板だけ見ても明らかに材質や工法に大きな違いが有るのですから、それ以外のところも当然それなりのものが使われているはずですから価格が高くなるのは当然です。
“腐ってもベンツはベンツ”
などという言葉をよく皮肉交じりに聴くこともありますが、良くも悪くもこれはその通りだと思います。
磨き前膜厚は115μでした。
磨きご膜厚は114μとわずか1μの研磨で仕上がりました。
納車磨きの状態が非常に良く、肌調整も傷もほぼ完璧の状態でしたのであくまで艶出し程度の磨きで済んでしまいました。
国産輸入車に限らず、本来は新車をお客様にご納車するのであればここまでのレベルであるのが当たり前なのですが、まずこのレベルの車にお目にかかることができないのは、
販売店がお客様をなめているとしか思えません。
しかしBピラーのソリッドブラックの部分だけはかなりの傷がついていました。
ベンツの場合ほとんどのお車でこの部分の傷は付いています。
材質的にも傷が入りやすくドアの開け閉めでつめを引っ掛けやすいところなので、もうちょっと材質や塗装の種類を考えたほうがいいと思います。
かなり深い傷でしたので、02コースの磨きでは完全には取りきれませんでしたが、水銀灯を直接当てなければほとんどわからない程度にまではなりました。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ E250 CDI BlueEFFICIENCY コーティング終了
一番磨きやコーティングで変化が判りにくい色のシルバーですが、磨き前の状態はベストに近かったにもかかわらず明らかに艶や光沢に大きな違いが出ました。
光の反射がはっきりすることで、エッジラインもよりはっきりしR部分の曲線もきれいに反射しています。
比較的地味な色のシルバーでもはっきり自己主張するようになりました!
シルバーでもここまで光沢感が代わることができます。
車両クラス:クラスL
施工コース:マーベラスフィニッシュ ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+ホイルガラスコーティング
施工料金:100.275円税込み(新車割引磨き10%・輸入車割り増し磨き10% 適応)
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