2011年03月11日公開|メルセデスベンツ
今年の1月にコーティングを施工したばかりのお車ですが、残念なことにリアバンパーを破損されてしまったようです。
やっと春も近づき始めたというのにここに来て雪の降ることが多くなったため事故が多くなっているようですので、皆様もお気をつけください!
保険を使用しての修理ですので、本来ならば事故箇所がリアバンパーでしたので隣接パネルをあわせて4パネルの補修ができるのですが、今回は車屋さんからの依頼で依頼内容が1パネルでいいとのことでリアバンパーのみの補修となりました。
新品のバンパーに交換して塗装が終了した時点での傷の状態です。
正直これが再塗装後の塗装仕上がり状態とはとても思えないひどい状態です!
車屋さんからお聞きしたところでは、物噛みの大きなものが3箇所あり一度塗装をやり直させているとのことでしたが、クレーム後の再塗装でこの有様です。
この傷は2種類の傷があります。
一つはクリアーの肌調整をした際にペーパーをかけますがそのペーパー傷がポリッシャーの研磨で取りきれずにバンパー全面に残っていました。
もう一つの傷はそのペーパー傷を落とす際に使用したポリッシャーによって付けられたギヤアクションによる磨き傷もやはりバンパー全面についてしまっている状態でした。
今まで塗装仕上がりの状態を見てきた中で群を抜いて最悪の仕上がりです!
10年以上の使用経過車よりも程度は悪いくらいです。
色も白でバンパーですので低い位置ですので、太陽光の下で上から見ても判りづらいのはわかりづらいにしてもあまりにひどい状態です。
これで塗装工場から受け取りをしてしまうのは車屋さんも問題です。
今回はコーティング補修があったのでお客様がご覧になる前に傷を処理することができましたが、コーティング補修が無かったらこのままお客様にお引渡しされていたと考えると恐ろしいことです。
納車からわずか2ヶ月のお車がバンパーを交換して塗装してきたらバンパー一面傷だらけではあまりにひどい話です。
“とにかく傷を落とさなくてはいけません”
今回の磨きのご依頼は02コースの磨きでしたが、スポンジバフではまったく歯が立たずほとんど傷の量は変わりませんでした。
これでは不味いと車屋さんに状況を伝え、磨きのコースの変更をお願いしましたが、「予算が無いのであくまで02コースの磨きでいいからできるとこまで仕上げてほしい。」
とのことでしたが、状況はまったく変わらないことが判っていながらその状態でお客様にお渡しするわけにも行かないので、
車磨き研究所の負担で02コースプラスで磨くことといたしました。
新車時に施工いただいているのでこの状態でいくら業販といえどもお渡しはできません!
傷は部分的にかなり深く、補修塗装であるためオリジナル塗装に比べ信頼性にかけるためあまり無理な磨き方もできないこともあり、多少の傷は残ってしまいましたが水銀灯で照らして見てもさほど気にならない程度にまでは処理できました。
施工終了時にはバタバタしてしまい写真を撮り忘れてしまいました。
この塗装屋さんは私も知っている塗装屋さんでは在りますが、かなり高齢なため手を抜かれたというより一生懸命やられたとは思いますが“傷が見えない”のだと思います。
2年ほど前にポルシェの全面塗装をお願いしたことがありますが、その際にもやはりパテの歪みや色むらで2回やり直しをしていただいたことがあります。
その際職人さんから、
「年で目が見えないんだよ!」
とお聞きしていたので今回もそれが理由だと思います。
悲しいことでは在りますがいくら技術が有っても“年には勝てない”のも事実です。
車両クラス:クラスM
施工コース:マーベラスフィニッシュ ガラスコーティング(リアバンパーのみ)+02プラス磨きコース(リアバンパーのみ)
施工料金:業者依頼のため未公開
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