2011年04月24日公開|ホンダ
昨年ハイモースコートで施工いただいたお車ですが、残念ながら交差点での事故にお遭いになってしまい補修のため入庫いただきました。
県外のお客様なのでこのためにわざわざお越しいただいたことは、
感謝に耐えません。
前回は代車で行き来していただきましたが、今回はたまには電車の旅がしてみたいとの事でしたが、ちょうど季節は長野県では桜と新緑の季節ですので、電車であれば景色もいつもと違い堪能できるでしょうからたまにはいいものかもしれません。
今回の事故は信号機のある交差点での相手方の信号無視による事故との事ですが、相手方は信号無視を認めず目撃証言も得られないため交渉は非常にもめたそうです。
結局双方の主張が平行線のため、各自が各自の負担で修理をすることとなったそうですが、こちらのお車の修理代だけで80万円近く掛かってしまいました。
事故自体は幸いにも軽微なものでしたが、ボンネットはカーボンワンオフ・スポイラーも社外品が装着されていたため非常に高い修理代となってしまいました。
さらにコーティングもハイモースコートという国内最高のコーティングのため、保険屋さんもびっくりの補修費用となってしまいました。
しかし任意保険は全損害担保の車両保険に加入されていたため、
自己負担はせずに済んだことは不幸中の幸いです。
確かに車両保険は高いので毎年支払っていくことは大変ですが、この様に一度に何十万円の修理代を払うことを思えば必要なものではないでしょうか?
又今回のように過失割合でもめたときにも、車両保険があれば過失割合が納得できないものであっても自己負担はありませんからそれほど交渉にストレスを感じずに済みます。
車両保険は転ばぬ先の杖です!
正直ボンネットの塗装状態はかなり劣悪です!
確かにカーボンへの塗装は金属への塗装と違い塗料が弾かれてしまう為にきれいに平滑な塗装とはなりません。
そのため中研ぎなど塗装工程での磨き処理もかなり手が掛かりますが、今回はあまりうまくいかなかったようです。
白くぽつぽつ見えるのは、クリアーのはじき痕ですがこれを処理しようとしてか、かなりハードに磨きがかけられポリッシャーによる磨き傷やペーパー目がかなり残ってしまっています。
今回の補修の磨きは02コースの軽度の磨きのため、素材がカーボンということもありポリッシャーのプレス圧も掛かりにくいので、ポリッシャー傷はかなり修復できると思いますが、ペーパー傷までは完全に処理は難しいと思います。
磨き前の白くぽつぽつあった塗料のはじき痕や、ポリッシャーによる磨き傷はきれいに落とすことができましたが、
やはりペーパー目までは02コースでは落とすことはできませんでした。
白い丸の部分がそうですが、水銀灯で照らし挙げてやっと確認できる程度ですのでお車の使用環境ではまず傷に気づくことはないようには処理できています。
左上の写真の水銀灯の中を見ていただくと判るように、サフェーサー・塗料・クリアー
と塗り重ねてもカーボンの繊維の目がはっきりと出てしまっています。
この様な目が出ないところまで厚塗りをすればいいのですが、それはそれでカーボンとの伸縮の違いが出てしまいひび割れの原因となってしまう可能性もあるために難しいところです。
一般的カーボンは強度は強いのですが、劣化耐久性は非常に低く金属に比べ使用限界年数は数分の一にもなりませんので、
ある意味消耗品と割り切って塗装をせずに素材の地のままで使用することも選択肢だと思います。
HONDA ホンダ アコード ユーロR コーティング終了
塗装補修後かなり粗い仕上げのため艶もあまり出ていませんでしたが、磨きを施工しハイモースコートとでコーティングをすることで,
又きれいなお車に生まれ変わりました。
今回の事故自体はボンネットとバンパー部分でしたが、
コーティングの補修は隣接パネルも対象となるため、フロント左右フェインダーも含め4パネルの補修となりました。
隣接パネルとなる左右フェインダーで磨きに因るグラデーションをかけ、補修部分と未補修部分との意匠性の違いを調整します。
これでいかにもフロント部分だけが補修されたように浮き上がって見えることを調整します。
これから走りには最適のシーズンとなりますが事故にはくれぐれもお気をつけ頂、カーライフをご満喫ください。
車両クラス:クラスM
施工コース:ハイモースコート(4パネル)+02磨きコース(4パネル)
施工料金:63.000円税込み(補修基本施工料 適応)
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