2011年04月30日公開|メルセデスベンツ
本当に此処のところベンツの白のお車のご入庫が続きます。
なぜ此処まで白が多いのかは不明ですが、今のベンツの流行なのでしょうか?
此処のところ震災後が特にそうですが、ベンツの新車の納車クオリティーについて疑問がありました。
ちょっと前まではまったく見当たらなかった傷や、こちらのお車では1箇所もなかったのですが塗装の物咬みなどが目に付くようになりました。
意を決してメーカーに直接理由をお聞きしてみましたところ多少のことは教えていただけました。
震災後の状況については水戸にあったメーカーのPDIが使用不能となったため東日本での納車整備が全て豊橋で行われていて、今まで水戸と豊橋で行われていた作業が1箇所になってしまったため納車ペースに追いつかなくなってきてしまっており、一部作業が省かれる状況となってしまっているそうです。
そのため省かれた作業は各ディーラーに委託される形となっており、その作業をディーラーが行うかもしくはお客様に事情をご説明して値引きで対応するかは、
判断を任せているとのことでした。
別の筋からお聞きした話に因ると、メーカーのドイツ本国から来ている方は原子力発電所の事故後全員がドイツに帰ってしまったために管理機能が甘くなってしまっているとの話もありました。
確かに予想外の出来事が起きていますからある程度のことは我慢も必要でしょうが、この様なときに消費をしていただくお客様にきちんとした対応をするシステムの構築にはもっと努力をしてほしいとも思います。
トップの部分は保護シートが張られているのでそうは言ってもほとんど傷はありません。
かなり執拗に確認して見ましたが傷はこの一箇所でした。
しかし保護シートに守られていない側面部分はこの様にかなりの傷が入っていました。
傷の量はかなり多かったのですが、幸いにも深い傷は無かったので磨きで全て取りきることができると思います。
傷の量的には最近国産車の新車でディーラーとのトラブルとなっていたお車と同じ程度の量が付いていました。
まだ救われるのは、国産車ディーラーとは違いこの状況をお客様にお伝えしご納得いただいた上で納車されていることです。
この状態を直すためにご入庫頂いていますが、この費用はディーラーが負担されているようです(確かではないですが)。
先程書いたように傷の量はかなりのものでしたが、全て浅い擦り傷程度のものでしたので全てきれいに処理できました。
この様に何事もなかったように本来のクオリティーに戻り、なおかつコーティングも付いてくるのであればこれも悪くないかもしれません。
後は気分的な問題としてどうかと言うところはありますが?
磨き前膜厚は109μ、磨き後膜厚は108μで、研磨膜厚は1μで仕上がりました。
もっともこの膜厚は傷のない部分のボンネットで測っていますので、傷の多かった側面リアフェインダー部分ではおそらく3μ程度は研磨はしていると思います。
おそらくPDIが一箇所になることで車が寿司詰め状態となり、作業者が移動する際に車の側面を擦りながら移動しているために側面に傷が入っているのではないかと想像されます。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ E350 アバンギャルド
AMGスポーツパッケージ コーティング終了
ベンツの新車としてはあってはならない傷もきれいに取りきることができ、本来の新車のベンツのクオリティーが戻ってきました。
国産車でこれだけ多くの傷が入ってしまっていると磨き取ることはかなり大変な作業となりますが、ベンツの場合は楽とまではいきませんがそれほど苦労することもありません。
国産車の場合は塗装が軟らかいために研磨は容易に可能ですが、軟らかいが為に研磨過程で傷が入ってしまうリスクも高くなり一気に磨き上げることができませんが、ベンツの場合は塗装が硬いために一気にハードな磨きで傷を落とすことが可能です。
後は磨きの際に付いた微細な傷を処理しながら仕上げるだけですので、
傷残りなどの失敗をする可能性はほとんどありません。
磨き屋さんによっては“ドイツ車の塗装は硬すぎて磨けない”と困っていらっしゃるとのお話もよく耳にはいたしますが、これは使用しているコンパウンドと磨きの際の熱の利用の仕方で却って軟らかい塗装よりも傷の処理は簡単に安全に行うことが可能です。
磨きは当然技術や経験により積み重ねられる部分は非常に重要では在りますが、使用するコンパウンド・バフ・ポリッシャーなどの機材や材料による適材適所の選択肢の多さを持つことも非常に重要なことです。
車磨き研究所ではポリッシャーで約10機種、バフは約20種類、コンパウンドにいたっては約30週類のものを使用して、必要な磨きのグレードや塗装の種類・色などそのとき必要とされる内容に応じて、最適のものを選択し最良の組み合わせで最高の仕上がりの為に磨き上げるシステムを作り上げています。
他店で手を付けられないと断られて様なお車でもできる限りの対応をさせていただきます。
車両の状態やご予算に応じて4つの磨きのコースからお選びいただけるようになっております。
但し他店施工でトラブルを起こしてしまった車両に関しては、
施工された内容などが把握できない場合にはお断りさせていただいております。
車両クラス:クラスL
施工コース:マーベラスフィニッシュ ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:89.355円税込み(新車割引磨き10%・輸入車割り増し磨き10%・ソリッド割り増し磨き10% 適応)
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