2011年04月10日公開|メルセデスベンツ
Eクラスのブルーテックも一時期のはやりもだいぶ落ち着き、本当に環境や省エネを考えている方しか購入されなくなったようです。
しかし欧州ではディーゼルエンジンの需要は増える一方のようで、フィアットグループの車も続々とディーゼルエンジンがラインナップされていっています。
その一方でマツダから始まったアイドリングストップ機構も欧州車では当たり前になりつつあります。
マツダというある意味マイナーな日本メーカーからアイデア技術が世界標準になっていくことは喜ばしく又誇りに思えることではないでしょうか。
ここのところ国産車の新車の納車レベルの低さを訴える内容がいくつか続きましたが、内容は違いますがベンツでも今回は問題がありました。
国産車のように傷が一面につているというようなことではなく、塗装時に埃が混入したいわゆる物咬みというものです。
面白いものでこのような物咬みは国産車ではめったに見かけることはありませんが、輸入車の場合は国やメーカーを問わずほとんどの車に大なり小なりは見かけます。
今回はちょっと大きめです。
なぜ物咬みが輸入車には多いのかは、おそらく塗装環境の問題で、
日本のメーカーのほうが塗装環境には神経が使われているものと思います。
後はクオリティーの基準だと思います。
これだけ大きな物咬みですから塗装工程やその後の検査でも見落とすはずが無く、
メーカーはわかっていて出荷していると思います。
国内においてもPDIでの検査でもやはり見落としているのではなく許容範囲としているのだと思います。
問題はこれを許容範囲とすることがいいのか、補修するべきなのかですが難しい選択です。
これを直すとなると磨きで取ろうとすると塗装の中にごみが入っているのでそれを取り除くことにより窪みができてしまいます。
その窪みを埋めるためにはそこのクリアーを入れてあげることになりますが、暈かしと同じように必ず時間が経つことによりその部分の意匠性が変わってきてしまいます。
それではということでパネル一枚を丸ごと塗装したとしても、ラインの塗装ではなく補修用塗料での再塗装となるため新車の塗装ではなくなってしまいます。
ご存知の方も多くいらっしゃるとは思いますが、新車の塗装方法と補修の塗装方法では天と地の差があります、当然使用される塗料自体もまったく別物となります。
補修用塗料とはライン塗料に性質を似せてあり色を同じにしてあるもので、仮に同じメーカの塗料を使用したとしても成分までもがまったく違うものとなります。
つまり見た目はライン塗装と同じになりますが、内容的にはまったく別物の塗装ということです。
ということは経年変化の中でその部分だけ時間の経過と共に色が変わっていってしまう危険性を持つことになります。
おそらくそれを良しとしないためあえてこの程度のことでは補修を加えないのだと思います。
磨き前膜厚は110μ、磨き後膜厚は108ミクロンとなり、研磨膜厚はベンツのいつものように2μで仕上がりました。
物咬みは一箇所ありましたが、傷や塗装波の状態はほぼ完璧で、
国産車のクオリティーとは大違いの非常に良い状態でした。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ E350 BlueTEC アバンギャルド
ツーリングワゴン コーティング終了
シルバーという色は一番傷も目立たず汚れもわかりにくい管理するには一番神経を使わずにすむ色となりますが、きちんと磨きで下地処理を行いコーティングを施工すれば、このようにパリッとした艶が生まれてきます!
今回お選びいただいたコーティング剤は弱撥水から親水に2~3ヶ月かけて機能が切り替わっていく変わったコーティング剤です。
これはベースコートとなるシリカ膜が純度が高いため完全硬化までに数ヶ月が必要となるため、その期間を速乾性のトップコートで覆いベースコートを守って傷がつくことを防ぐようになっています。
トップコートは皮膜も薄く硬度もないために走行摩擦や洗車の摩擦などで自然に2~3ヶ月で剥離しベースコートのシリカ膜が露出するようになっています。
このような機能以外にもこのコーティング剤の大きな特徴として、すばらしい艶が上げられます。
エッジやプレスラインが強調され平面は非常に強い反射をするために固い艶感を作り出します。
言い方を換えると冷たい艶感・機械的な艶ともいえますが、
このベンツのようにプレスラインのきついデザインのお車には非常にマッチした雰囲気になります。
コーティング剤は機能だけではなく車のデザインによっても艶感の合う合わない等もありますので、お好みとあわせてご選択ください。
車両クラス:クラスLL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スーパー ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+ガラスホイールコーティング
施工料金:131.775円税込み(新車割引磨き10%・輸入車割り増し磨き10% 適応)
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