2011年04月26日公開|プジョー
国内での販売と右ハンドルの製造がすでに終了してしまっています1007です。
そもそも販売台数自体が非常に少なかったので、町で見かけることはめったに在りません 。
シトロエンのC3をベースとしていることから内外装ともかなり共通した部品が使われていますが、この当時のフランス車はあまり市場では興味をもたれなかったため、こんなことを知っているのはよほどのフランス車フェチでしょう。
このクラスとしてはかなり大型のドアで、スライドドアですから乗降性は抜群です。
お恥ずかしい話ですが、電動ドアとは知らず“なんて重たいドアなのだろう”使いずらい車で女性がドアの開け閉めをするのは大変だな。
などと思っていましたら、
当たり前に電動スライドドアでした!
ボンネットの開閉角度はほぼ垂直になります!
此処まで大きく開いてくれるため整備性は良好です。
此処まで大きく口が開くのは後はメルセデスくらいでしょう。
この部分はまんまシトロエンC3です。
ミッションもC3のシングルセミオートマとなっています。
フォルクスワーゲンなどのDSGなどに比べると、なれないと違和感があるかもしれませんが、慣れてしまうとこちらのほうがよりマニュアル的で扱いやすさを感じます。
国産車の場合はA/Tなのにこの様なコンパクトクラスにパドルシフトをつけていますが、こちらはクラッチがないだけで構造はM/Tなので許せます。
フランス車の割にはメーターのデザインは意外と普通です。
どちらかというとドイツ車的な感じです。
しかし視認性・デザイン共にとてもいいと思います。
このシートセンター部分に使用されている素材は、一時マセラティの内装でも使用されていた航空機用の特殊な素材です。
メッシュ構造になっていて非常に丈夫な構造で、染みがついた時のクリーニング性も非常に良好な素材ですが、今では使用されている車はほとんど有りません。
おそらくコストが高すぎ採用されなくなったのだと思います。
ソリッドの淡い色なのでリブの部分の水垢はかなり目立ちます!
一度この様な部分に水垢が付いてしまうとご自身ではなかなかクリーニングはできなくなってしまいます。
きちんとしたケミカルと方法で行わないときれいになったとしても却って染みがつきやすくしてしまいます。
作業中ですが、これだけ見た目の印象が変わります!
あまり目立たないところですが、やはりきれいに越したことはありません。
GSなどでポリマーなどを施工しているとこの様な水垢ができやすくなります。
完全に水垢を落としきりました!
はじめの状態と比較すると車の印象が大きく違ってきます。
この状態でガラスコーティングを施工すれば、
もう水垢の心配はありません。
もしも水垢が付いてしまったとしても、今度は簡単にシャンプーだけでも洗い流すことができるようになります。
5年ほど経過していることと、コーティング未施工車という事を考えれば、
意外と傷は少なめです。
水垢は別としてもかなりきちんと管理されていたようです。
イオンデポジットもまったくなくその前の状態の水染みができている程度でした。
しかし一箇所だけボンネットに深い傷ができていました。
おそらく鳥糞などをこびりつかせ無理に取ろうとしてつけてしまったような深い引っかき傷です。
この部分だけは10μ以上研磨してあげることで、ほとんど傷は目立たなくなりました。
しかし傷自体はこれでもまだ残ってはいますが、傷のエッジを取り傷の幅を広げることで光の反射が柔らかくなりますのでほとんど気にならないようになります。
磨き前膜厚は128μとこのクラスとしては比較的膜厚は厚いほうです。
磨き後膜厚は123μ、研磨膜厚は5μとなりました。
ソリッド塗装は、メタリックやマイカに比べ紫外線によるクリアーのくすみで塗装の艶落ちが目立ちやすいので、傷の処理というよりも新しいクリアーを露出させてあげることで、新車のときのようなクリアーの透明感を再生します。
傷の処理もきちんと終わり、イオンデポジットの原因となる水染みも修理することができ、きれいな塗装表面が戻ってきました。
ソリッド塗装はクリアーの透明感をきちんと作った上げれば非常にきれいな光沢を放つようになります。
Peugeot プジョー 1007 コーティング終了
きれいなレモンイエローのソリッドが一段と艶を増し、
鮮やかなイエローを光り輝かせています。
最近では輸入車でもめっきり少なくなったソリッド塗装ですが、
メタリックなどの力を借りず光り輝く様はとてもきれいです。
但しソリッド塗装には大きな弱点があります。
このブログの常連読者の方はもうお判りだと思いますが、
紫外線劣化に対しては非常にもろい特性を持っています。
塗料組成の成分として塗料には必ず顔料として酸化チタンが入っています。
酸化チタンは酸化分解力を持ち紫外線の力で活性すると、有機物を分解する能力を発揮してしまいます。
塗料の成分の多くは有機物で構成されているために、酸化チタンの為に自己崩壊を起こし始めてしまいます。
たまに塗装が白く変色してしまっている車を見られることがあると思いますが、その状態が酸化チタンが紫外線の力で塗料を自己崩壊させてしまったものです。
道路を歩いていてガードレールに触ったときに、手に白くガードレールの塗料は付く事があると思いますが、これもその症状の代表的な例です。
つまり有色部分の塗料が破壊されてしまうために、クリアーのある2コート塗装の場合はクリアーの下の塗料が劣化変色してしまっていますので、
こうなってしまうともう磨きでは対処することはできず、再塗装しか手はなくなってしまいます。
このような状態にならないようにするためには、少しでも直射日光に当てないことが一番有用です。
つまり車庫保管が一番の防御策となります!
しかしこれはどなたでもできることではありません。
ではどうするか?
コーティングによりかなり劣化を遅らせることが可能です。
コーティングにより少しでも紫外線を反射してあげることで劣化の速度をかなり遅らせることが可能です!
コーティングは傷を防いだり、イオンデポジットを防いだり、艶を良くしてあげるだけでなく、塗装自体の劣化を防ぐ能力も持ち合わせています。
大事なお車を少しでも劣化から守るためにも、
ぜひコーティングの施工をしてください!
車両クラス:クラスM
施工コース:エクセレントライトフィニッシュ ガラスコーティング+02磨きコース+リアシート染み取り
施工料金:87.150円税込み(輸入車割り増し磨き10%・ソリッド割り増し磨き10% 適応)
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