2011年05月07日公開|BMW
またまたレアなお車にご入庫いただきました。
めったにお目にかかれない5シリーズの4WDです、しかもMスポーツですからたぶん最初で最後と思います。
しかも販売店がニコルです!
ニコルといっても服のブランドではなく、高級車ばかりを扱うカーディーラーです。
代表的なものは、BMWのアルピナやロールスロイス・ブガッティなどとなります。
車磨き研究所の常連のお客様にお一人ニコルのお客様がいらっしゃいますが、お店のお話をお聞きしていると敷居の高さはコーンズ並みのようです。
こちらのBMWもニコルで新車販売時には、乗り出し価格1.000万円を超える代物です。
同車格でツーリングワゴンで4WDとなるとベンツやアウディなどがありますが、共に価格はいい勝負ですが販売台数的にはおそらくこのお車が一番レアだと思います。
そうは言ってもこの様なところは普通の5シリーズと大差はありません。
シンプルですが機能的なメーターレイアウトでいかにもドイツ的BMW的な作りです。
この部分も非常にシンプルです。
ベンツ以上に無駄はきれいさっぱり排除されています!
レグサスなど国産高級車を見慣れている方は物足りなさを感じると思いますが、この無機質さが堪りません。
通常のモデルはアルミパネルの部分がウッドですが、Mスポーツにはこの様なアルミパネルのほうが似合います。
アルミパネルのラインなどはベンツのEクラスに通じるところがありますが、アルミのインテリアトリムを使うところがいかにもBMW的だと思います。
AMGやMなどではオプションでカーボンも選べますが、アルミのほうがいやみがなくベストチョイスだと思います。
BMWのアルピンホワイトというソリッドの白ですが、
水垢で汚れてしまうと非常にみすぼらしくなってしまいます。
これは白の塗装の宿命です!
お客様には大変失礼ですが、管理状態はかなり粗雑に扱われてきているようです。
幸いにもWAXはかけられていなかった様です。
この様な状態でWAXを手がけしていると非常に頑固なこびりつきになってしまいます。
専用のクリーナーを使用して磨きに入る前に水垢をきれいに落とします。
車磨き研究所で使用する水垢落しは、量販店などで売っている水垢クリーナーと違い研磨剤は入ってていないので、艶びけや施工後にさらに水垢がつきやすくなることはありません。
標準施工ではリブの表面までの水垢除去となります。
リブの奥底までのクリーニングは別途オプション施工となりますので、新車レベルまでのクリーニングをお望みの場合には別途お申し付けください。
ボデイ全体の状態もかなり痛みが激しいことになっています!
左二枚の写真はイオンデポジットですが、トップ部分にはくまなくできてしまっています。
ただ救われるのは通常これだけイオンデポジットができている場合、5~10mm程度の大きさのクレーターができてしまうのですが、それはなく細かい」針で叩いたような窪みができている程度に収まっていました。
しかし深さは見た目でもかなりあり10μ程度はありそうなので、今回ご依頼していただいた磨きコースの02では目立たなくする程度が限界だと思います。
その窪み以外には成長しそうな水染みがかなりでき始めていましたが、これは磨きで処理できるレベルです。
傷の状態もかなりの量が付いています!
ボデイカラーが白なのでよっぽど深い傷以外は写真には写りませんが、表現するなら塗装全体が傷に覆われているという位満遍なく傷が入っています。
ただBMWの塗装は非常に硬くベンツ以上ですので、ほとんどの傷は深くはないので傷の量的に言えば1/1000くらいまでは少なくすることは可能だと思います。
傷の種類的にはそこそこの長さのある一定方向に付いた傷ですので、
ほとんどは手洗い洗車や拭き上げで着けてしまった傷だと思います。
磨き前膜厚は120μです。
今回は仕上がり重視ではなく少しでも傷を無くすための研磨重視の磨きにするために、普段より一段粗いスポンジバフを使用して磨き始めることにします。
水染みは当然完全になくなりました!
しかし針の穴のようなイオンデポジットは残ってしまいます。
しかしでこぼこと荒れた塗装表面を滑面状態に磨き上げてあげることで、かなり目立たなくなり数十センチ離れればほとんど確認できないくらいには処理できました。
傷もほとんどいつもより粗いバフを使用するjことでなくなりましたが、砂をかみこんで着けてしまったような深い傷だけは残ってしまいましたが、
やはり数十センチ離れてしまえばまったく確認はできません。
コーティング前の洗車での脱脂作業中に見えられたお客様が、磨き上げられたこのお車をご覧になって、
「これでコーティング前ですか?」
「磨きだけで此処まで艶が出るのですか?」
「え、新車じゃないんですか!」
と驚かれるレベルまで復活しました。
自分で言うのもなんですが、
本当に施工前と比べると見事にきれいになりました!
磨き終了後の膜厚は114μで、研磨膜厚は6μとなりました。
02コースのスポンジバフでの磨きではこれが限界研磨量です。
コンパウンドは通常BMWを02コースで磨くときと同じコンパウンドを段階的に使用していますが、バフに関しては一段粗いバフからはじめているために仕上げの段階では極細バフでの仕上げとなりましたが、
仕上がり感の艶はかなり良い状態にすることができました。
ご予算に余裕があれば02プラスで磨きたいところでしたが、此処までの仕上がりになればがんばった甲斐があります。
BMW ビーエムダブリュー 530Xi Mスポーツ ツーリングワゴン
コーティング終了
アルピンホワイトの持つ本来の艶が戻ってきました。
傷でくすんで艶が失われてしまっていましたが、此処まで艶が復活すれば又新たな気持ちで愛着を持ってお乗りいただけると思います。
今回はガラスコーティングを施工させて頂いたので、今までのような水垢はリブの部分にも付かなくなると思いますので安心してお乗りいただけると思います。
このガラスコーティングはマーベラスフィニッシュ・スノーガードですが、膜硬度は最低でも5H以上はありますので返って手洗い洗車で深い傷を入れてしまうリスクよりも洗車機で洗われた方が傷が入るリスクは少なくなると思います。
ガラスコーティングの膜硬度に関しては、多くのガラスコーティングでは各銘柄ともその硬度を公表していますが、
ほとんどの膜硬度は鉄板の上での製膜硬度表示で塗装上の硬度ではありません。
塗装上の硬度になるとその硬度は約2/3程度に減少してしまいます。
車磨き研究所の表示膜硬度は塗装上硬度ですので、このマーベラスフィニッシュ・スノーガードでも一般的鉄板上硬度に置き換えると“7.5H以上の硬度”を持つこととなります。
この硬度は一般的ガラスコーティング剤の中でもトップクラスの硬度と同じ位の硬さとなりますので、スタンダードプライスのコーティング剤であっても十分にその性能は確保されています。
簡易施工店やディーラーなどで使用されているハイエンドコーティング剤でしたら全ての性能においてマーベラスフィニッシュ・スノーガードでも遥かに勝っていると思います。
本当に?
とお思いの方はまずはお試しください!
絶対に後悔はさせません。
車両クラス:クラスL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:84.767円税込み(お持込お引取り割引10%・輸入車割り増し磨き10%・ソリッド割り増し磨き10% 適応)
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