2011年05月22日公開|レクサス
車磨き研究所では比較的少ないレクサスです。
しかしこのRXは私の仲間の間でも最近人気で、乗換えを考えている方が数人出てきました。
ハリアーに比べると確かにかなり押し出しも強くなり、高級感も増したようです。
しかしライバル車種はカイエンやQ5となるとまだまだそこまでの域には達していないようです。
3.5Lガソリンエンジンとハイブリットの組み合わせによりかなりのハイパワーを実現しているようです。
450というくらいですからハイブリットの効果により4.5Lクラスのパワーを生み出しているということでしょう。
バージョンLエアーサスペンションというグレードですのでエアーサスペンションが装備されています。
10cmくらいの車高変化がありますから、かなりのオフロード走行でも可能なレベルのようです。
しかしこのクラスのお車で本格的クロカンはなかなかできないとは思いますので、実質的要素としてはオンロード走行時の乗り心地やコーナリング性能のアップが主目的と思われます。
ここら辺はレンジローバーやランドローバーとはだいぶ同じエアーサスペンションでも方向は違うようです。
セミアニリンの本皮シートがバージョンLには装備されています。
国産車の本皮シートは欧州車に比べナメシがよくないものが多く、合成革かと思ってしまうようなものも多くありますが、さすがにこのシートの革は高級感があります。
見た目の質感も高く肌触りも最高です!
いまだにハイブリットカーのメーターにはなじむことができません。
このフロントガラスに投影されるスピード表示は視線を移さずに速度を確認できるので、安全性の点から見ると非常に良い装備だと思います。
ハイブリッドカーなのにマフラーが交換されています!
はじめて見ました。
いまだによくハイブリッドのシステムが理解できていないのですが、エンジンがかかっていてマフラー音が聞こえていたのが、突如モーターだけに切り替わりマフラー音がなくなるのはどんな感じなのでしょうか?
ライトも社外品に交換され、LEDとイカリングが装着されています。
かなり派手です!
これは夜間はかなり目立つこと請け合いです。
なんとレクサスRXにブレンボの6キャリパーが?
と思いよくよく見てみるとなんとカバーでした!
しかも念入りにブレーキラインまで付いています。
お客様にお聞きしたところヤフーで購入されたとのことで、価格をお聞きして見るととてもブランド名使用のロイヤリティーは含まれていないようですので正真正銘のバッタものですが、公にヤフーで販売していて大丈夫なのか逆に心配になってしまいます。
こんなドレスアップもスポーツカーではダサイだけですが、
この様なSUVですとしゃれになり楽しいドレスアップかもしれません!
今回はリアガラスだけスプラッシュビュー・ライトの施工をいたしました。
ライトの研磨では、軽い鱗やこびりついた汚れなどを専用のコンパウンドを使用して磨き落としてから撥水コーティングを施工します。
ガラスが溶け始めているようなハードな鱗や傷はヘビーポリッシュで落とすしかありません。
最近スプラッシュビューの評判が非常に高く、基本セットのみなどの施工車両が後日追加として全面施工などを頂くケースが増えています。
但し後日追加でのご注文の場合には基本作業料が別途かかりますし、施工料金が5万円に満たない場合は割引が適応されないので、
できれば初回のご注文の際に一緒にご依頼いただいた方がお得です。
撥水効果だけを考えた場合は全面施工の必要はありませんが、露天駐車の場合にはどうしてもガラスに鱗ができてしまいます。
全面施工をすることによりその様な鱗の付着を防ぐことができます。
新車でのご購入からまだ2年ですが、
塗装の状態はかなりのダメージを受けてしまっています。
トヨタと言うかレクサス自慢の耐擦り塗料ではありますが、
洗車傷と思しき傷は全体にくまなく入ってしまっています。
今まで施工車両を見てきた経験からすると、傷に対しての防御性はソリッドブラックに関してはニッサンのスクラッチシールドのほうが上のような気がします。
202の塗料に関しては管理に相当の神経を使わない限り良い状態を持続することは難しく、
基本的には車庫保管でないと本当にきれいな状態で持続させることは無理だと思います。
確かに非常にきれいな塗装ですが、それを持続させるために神経をすり減らしてまで選択することは考え物かもしれません。
洗車傷以外にもダメージを受けてしまっていました!
新車時にレクサスのガラスコーティングを施工されていたそうですが、おそらくその際かPDIでの磨きの際のつけてしまったと思われる、ポリッシャーによる叩き傷が針でつついたように無数についてしまっています。
新車時にはおそらくコンパウンドの油脂などが傷に入り込みコーティングによりカバーされていたので見えなかったのだと思われますが、2年の歳月でコーティングが剥離してしまうと傷を埋めていた油脂が抜けてしまい傷が見えるようになったものと考えられます。
しかしレグサスほどのコーティングなのにわずか2年ほどでコーティングの剥離をしてしまうのは考え物です。
使用されているコーティング剤の詳しいことは判りませんが、無機ガラスコーティングの純度の高いものであれば、2年ほどで剥離や磨り減ってしまうことは考えにくいことです。
可能性としては、今までも事あるごとに触れてきました脱脂の工程の問題が大きいと思います。
この脱脂工程がきちんと施工されていない場合には、
どれだけ優れたコーティング剤を使用したとしても剥離は避けることはできません。
逆に純度の高い無機ガラスコーティングほど剥離の可能性は高まることになります。
これは有機質のバインダー成分を含まないため塗装とコーティングとの間に不純物が存在することにより密着が阻害されることから起こるトラブルです。
磨き前膜厚は167μと最近のお車としてはかなり厚い塗装です。
このあたりはさすがレグサス膜厚を落とすようなコストダウンはしていないようです。
これだけの膜厚が在ればかなりハードに磨きこむことができます!
ご依頼いただいた磨きのコースは02コースですが、受けているダメージからすると通常の02コースの最大研磨量の5μでは心もとないため、今回はちょっと無理をしても7μの研磨までがんばって見ました。
大方の傷はここまでの研磨をしましたので処理できましたが、先にも触れた針のつついたようなポリッシャーによる叩き傷に関してはこの程度の研磨量ではまったく太刀打ちできず残ってしまいました。
この様なポリッシャーに因るたたき傷は非常に深さがあり、最低でも10μひどい場合には30μくらいある場合もあります。
こうなってしまうと、仮に04コースの磨きを行なってもダメージの少ないものは処理できても、ダメージの深いものでは歯が立ちません。
こうなると残された道は塗装以外ないことになります。
右と左の写真を見比べてください。
線傷はほとんど処理できています!
真ん中の写真の部分にあるイオンデポジットになりかけの水染みもなくなりました。
当然塗装の艶も新車の頃のみずみずしさが甦ってきています!
問題のポリッシャーによる針のような傷も曇りの原因になっていましたが、研磨により傷が浅くなることでほとんど目立たなくはなりました。
この様な水銀灯の照明環境では近づけば確認できますが、日常使用の状態ではほとんど気にならないレベルまでは回復できやれやれです。
LEXUS レクサス RX450h コーティング終了
今回の磨きは02コースとしての標準施工日数を1日オーバーしてでも少しでも艶と傷を処理しようとがんばった甲斐あって、
非常に艶やかな仕上がりとなりました!
やはり202にお乗りになる以上此処まできれいにして乗らないと、
本来の202の塗装の価値は表現できません。
はっきり言ってソリッドブラックの塗装は202に限ったことではなく、
此処までお金と手間をかけて管理できないのであれば選択すべき塗装ではありません。
傷だらけであったり、艶がなかったりすると逆にみすぼらしく見えてしまうだけです。
他人の車を見て“かっこいい”からと言う理由だけでこの手の色を選んでしまうと、
逆にストレスや惨めな思いになってしまいますのでご注意を!
これでオーナー様が精魂こめて仕上げられたドレスアップも、
さらに引立つようになりました。
車両クラス:クラスLL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード+02磨きコース(軽度の磨き)+スプラッシュビュー・ライトポリッシュ(リアガラス)
施工料金:104.801円税込み(お持込お引取り割引10%・ソリッド割り増し磨き10%・濃色車割り増し磨き10% 適応)
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