2011年05月02日公開|ランドローバー
高級クロスカントリーとしてはランドローバー・ゲレンデバーゲン・ランドクルーザーが挙げられると思いますが、好みの分かれるところでしょう。
そのなかでも特に高級志向が強いのは、レンジローバーとAMGに絞られてくると思います。
悪路走破性能やラグジュアリーさやエンジンパワーなどでは互角だと思いますが、
乗り心地とインテリぽっさにおいては明らかにレンジローバーに軍配が上がると思います。
ゲレンデバーゲンも非常に押し出しも強く卓越した高級感と性能を併せ持ってはいますが、デザインからくる無骨さはカッコいいぶん威圧感も感じてしまいますが、レンジローバーは外見的には非常におとなしいデザインからいかにもイギリス的なゆるさを感じます。
基本的にはスクエアを基調とするデザインでありながら全体の雰囲気は柔らかな印象を与えるところはクラッシックレンジの頃からの伝統的な不思議なデザインです。
このスポーツというグレードは、レンジローバーという車種名では在りますが、シャーシはディスカバリーのものを共有しています。
このスポーツの特徴として今までのレンジローバー以上のオンロードでの走行性能を追求し、カイエンがライバルと設定されています。
しかしカイエンと大きく違うところは、レンジローバーの伝統である悪路走破性能のすばらしさです。
オンロード性能を上げても悪路走破性能はまったくスポイルされていません。
最近では全国的に取り扱いディーラーが激減しているなか、あえてレンジローバーを選ばれたあたりはさすがこだわりの方といえます。
このお車以外にも数台のお車を所有されていらっしゃいますが、全てのラインナップがこれを選びましたか?
と通を唸らせる車種構成です!
ヘッドライトのデザインは伝統的な形を踏襲していますが、LEDを使用するだけでだいぶイメージが変わります。
但し個人的にはイギリス車にはあまり現代的なはやりものは使用してほしくないという保守的な気持ちも持ってしまいます。
最近のLLクラスの車では必需品となりつつある全周囲カメラが装着されています。
しかし使い勝手はいまいちで、この様な装備に関してはやはり国産車が一番です。
慣れてくればこれもこれなりに使いやすいのかもしれませんが、国産車のものと比べると誰でもすぐにカメラで車両感覚を把握するのは難しそうです。
レンジローバーのもう一つの魅力は内装です!
そのなかの一つがイギリス伝統のウッドの加工技術です。
こればかりはドイツ車もイタリア車も太刀打ちできません、ましてやレグサスでは大人と子供の差があります。
木の持つ木目の美しさを非常にうまく使いこなし、素材の厚みを巧みに表現しています、まさに芸術品です。
もう一つの魅力が革シートです!
もう見ているだけで堪りません。
見ているだけでも革のやわらかさが伝わってきます。
車のシートですから当然形は車のシートの形をしているにもかかわらず、見た感覚は高級リビングソファーのような印象を受けます。
シートに座って見るとさらにその感覚は印象的になります。
この様な癒される乗り心地はイギリス車の高級車にしか作り出すことはできません。
メルセデスやBMWなどとは欧州車であっても対極に位置するものです!
このお車で私にとって最大のトピックはこのエンジンです!
ジャガー製の5.0L V8エンジンです。
これがベンツやBMW性ではまったく意味がありません。
同じタタグループではありますが、それとは関係なく同じイギリスの伝統的メーカーであるジャガー製のエンジンを採用していることに非常に意味があります。
現行ジャガーにも搭載され非常に高い評価を得ているすばらしいエンジンです。
当然細かな味付けは変更されていますが、大排気量車ならではの野太いエキゾーストサウンドには思わずうっとりとしてしまいます。
パワーもスーパーカー並みの375psをたたき出していますから幾ら車重が2.490kgも在ろうとも、とてもクロカン四駆とは思えない怒涛の加速をしていきます。
但し10モード燃費で6km/Lですから、通常使用の市街地走行では3~4km/L程度しか走らないでしょうから、ちょっと遠出をする際も燃料代だけでも諭吉さんは2枚はないと帰って来れなくなってしまいます。
磨き前膜厚は140μありました、比較的厚めの膜厚です。
さすがにこのクラスともなると納車磨きは非常に丁寧に施工されており、
まったく傷は見当たりませんでした。
本来であれば国産車の低価格車でも新車であれば此処までのクオリティーにしてお客様にお渡しするべきだと思いますが、現実は遥かかなたの状態です。
お客様も今まで多くの色々な輸入車を乗り継いでこられた猛者なので、イギリス車の塗装はあまりクオリティーが高くないことを予想してお買いになったそうですが、今回はディーラーの努力もあり非常に満足できる塗装状態だったようです。
今回の磨きは傷を追う必要は無いので肌感の調整に専念した磨きを行いました。
塗装色はフジ・ホワイトという名前のソリッド塗装ですが、青系の色身が強いとてもきれいな透明感のある色味なので、より透明感が出るようにできるだけ細かな粒子のコンパウンドを使用して低回転で仕上げていきました。
磨き終了後膜厚は136μで、研磨膜厚は4μとなりました。
写真でもわかるように非常に青みがかった名前のように非常にきれいな雪のような色です。
イギリス車の塗装は比較的柚子肌の強い塗装が伝統的で、塗料の厚みを感じさせる塗装ですが、他社は塗料が水性化されることで独特の柚子肌となっているのに対し、レンジローバーの場合は逆に柚子肌は以前に比べ押さえられ塗料の厚み感だけが残された塗装です。
伝統を重んじるイギリス車ですが、時代の変遷 技術の進歩により変わるべきところは代わって行っているようです。
但しイギリス車乗りの方は保守的な方が多いので(特に私かも!)、この様な進歩や変化は好みが分かれるところです。
RandRover ランドローバー レンジローバー スポーツ 5.0 V8
コーティング終了
ソリッドホワイトが持つ柔らかな艶感が、磨き上げコーティングを施工することで、さらに滑らかな丸みを帯びた艶になりました!
お客様はさすがにこの大きさなので洗車は洗車機での洗車にするとのことで、なるべく硬い洗車機でも傷の入らないコーティングがご希望でしたので、
マーベラスフィニッシュ・プレミアムといたしました。
又使用目的にはご趣味であるスキーのときの脚として使われることもあり、耐酸性の能力も欠かせない条件ですので、まさにうってつけのコーティング剤といえるでしょう。
今まで何台もの施工をしていただいているなかで、
スプラッシュビュー・ウインドウコーティングがお気に入りのアイテムとのことで今回もご注文いただきました!
このウインドウ撥水のコーティングは、耐久性はもちろんとして撥水の仕方もDIY用撥水コーティング剤とは次元の違う撥水の仕方をします。
非常に細かな撥水をしますので高速などでの水の流れ方を見ているだけでもとてもきれいで、雨降りの運転さえもが楽しく思えてくるほどです。
さらにドアカップのペインとプロテクションフィルムのご注文も頂きました。
しかしクロカン4駆の為にドアカップは手袋をはめての使用も顧慮されているため、通常のドアカップに比べ深さがあるために施工は思いのほか苦労しました。
今回レンジローバーをお求めになられた最大の理由は、今までお乗りになっていたワゴンでは犬の数が増え3匹になったためゲージが乗り切らなくなりレンジローバーをお選びになられたそうですが、たまたまタイミング良く(悪く)私の所に、
「ブラックシェパードの幼犬で警察犬の子供が要らないですか?」
と問い合わせがありましたのでお客様に、
「いりませんか?」
とお聞きすると、
「シェパードは前からほしかったのでもらいます」
とのお答えでした。
これでシェパードが来れば4匹になってしまうので結局ゲージが全部乗らなくなってしまいます。
ということは次は何を購入しなければいけなくなるのか又新たな課題ができてしまいました。
車磨き研究所で施工いただいたお客様で、シェパード好きの方でしたらタイミングが合えば子犬は無理ですが、幼犬から訓練済みの成犬まで無料で差し上げますので、ご興味があられる方はお問い合わせください。
PS・ブラックシェパードの写真メールは先方にお願いしてありますのでもう少々お待ちください!
車両クラス:クラスLL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+スプラッシュビュー・ウインドウコーティング(ライトポリッシュ+フロント基本セット)+ルーマー・ペイントプロテクシャンフィルム(ドアカップ×4箇所)
施工料金:141.187円税込み(リピーター割引20%・お持込お引取り割引10%・新車割引磨き10%・輸入車割り増し磨き10%・ソリッド割り増し磨き10% 適応)
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