2011年05月10日公開|トヨタ
現行プラドからするとすでに3世代も前になるプラドです。
この次の型からはデザインは丸みを帯びた形となり、SUVとなってしまいましたがこの型が最後のオフロード四駆としてのデザインのプラドです。
この当時は前後にメッキバンパーが付けられいかにもごつい感じがして懐かしく思えます。
70系のボデイを共用していますので、非常に切り立ったフロントガラスでボデイの形も質実剛健そのものです。
そこが今見ると非常におしゃれです。
今回中古車で購入されたのですが、実は宮城県の車屋さんで購入され震災の影響により大幅に納車がずれてしまったそうです。
しかし購入店が仙台市であったのですが、幸いにも買われた車に被害はなく全塗装も依頼されていたのが物資が届かず納車遅れとなっていたそうです。
コイルスプリングも交換されハイリフトされています。
但しアブソーバーの縮側のストロークがあまりないので、本格的オフロード性能はあまり考えられていないようです。
70ランドクルーザーですとリーフスプリングですから乗り心地は問題外ですが、プラドの場合はコイルスプリングですから乗り心地は悪くなく、新車販売当時は帰って軟弱な足回りのように感じたものです。
このブラッドレーのホイルも当時本格オフロード用ホイルとして一世風靡したホイルです。
軽量な上非常に丈夫なホイルとして、当時の本格的オフローダーには定番商品でした。
かくゆう私もサファリに履いていたことがあり、友人の多くも愛用していました。
このズドンと伸びたシフトノブは当時の4駆のお決まりのスタイルです。
センターコンソールやダッシュボードもほとんど無駄な虚飾はなく必要最低限の装備にとどめられています。
この質素さが今となっては堪りません!
今見ると非常にシンプルなメーターですが、当時はこれでもかなり豪華に感じたものです。
海外販売が主な市場のランドクルーザーですから、今見ても古臭さを感じさせない時代に流されないよいレイアウトになっています。
L系エンジンの後継エンジンとして開発されたKZ系エンジンの3.0Lインタークーラーターボエンジンです。
今までの同排気量型ディーゼルエンジンに比べるとかなりパワーも大きくなりましたが、パワー不足感はぬぐえません。
通常使用ではあまり問題は無いでしょうが、ハードなオフロード走行ではやはり車重に負けてしまっている感じです。
日常使用では車高が高いためあると便利なサイドステップですが、クロスカントリーでは此処は一番ヒットしやすい場所となります。
見た目的にもはずしてしまったほうが、よりシャープに見えると思います。
メッキのフロントグリルとレンズカバーをホワイトに変えただけでかなり印象が変わりました。
70ランドクルーザーに比べるとおじさんぽい印象のプラドですが、これだけでかなりシャープなイメージに変わります。
購入時に全塗装されているとのことでしたがすでにかなりの傷が入ってしまっています。
全塗装から約1ヶ月が経過されているとのことでしたが、多少は洗車傷もその間に入っているとは思いますが、大半は塗装あがりの際の磨き残しの傷だと思います。
よく耳にする話として、
「磨きで20~30万円かけて磨き上げるくらいなら全塗装したほうがきれいになるし価格も変わらない」
などと耳にしますが、これは間違った解釈です。
全塗装で新車のときのようにきれいになることは可能ですが、少なくても100万円近い価格であればの話です。
仮にこれ以上何百万かけようとも新車と同じ塗料を使用して同じ塗装方法で塗装をすることはできません。
つまり新車のオリジナル塗装を超える塗装は無いのです!
確かに20~30万円でも全塗装はできますが、下地の塗装をきちんと剥離して、はずせる限りの部品をはずして、サフェーサーを含め最低3回の塗装を磨き上げながら行なうとしたら、何日かかるでしょうか?
バンパー一つで考えても丸々1日はかかります、全体であれば単純に考えて2週間は掛かることになります。
これに材料代や光熱費・設備損料などを計算して見てください。
20~30万円で本当にきれいなまともな塗装ができると思いますか?
はっきり言って無理です!
古い塗装に足付け研磨を行い、最低の塗料でただ塗っただけ程度のことしかできません。
板金修理などがなく塗膜に膜厚の余裕があるのであれば、
全塗装よりも磨きで同じだけの価格をかけても磨き上げたほうが必ずきれいになります。
安易な全塗装の選択は後悔の元になりかねませんのでご注意ください!
あれだけ目立っていた傷もすっかりきれいにすることができました!
これだけきれいになれば全塗装した甲斐もあります。
但し塗装工程の中でクリアーの下に残されてしまっている磨き痕や、
仕上げ磨きで使用したダブルアクションポリッシャーの叩き傷は取ることはできません。
但しダブルアクションポリッシャーの叩き傷は、
04コースの磨きで10μ以上の研磨をすれば浅いものであれば取ることは可能です。
今回磨き前膜厚を写真に取り忘れてしまいましたが、膜厚は296μでした。
磨き終了後の膜厚は290μでしたので、研磨膜厚は02コースとしては異例の厚みの6μとなりました。
この膜厚を見てもわかるように、古い塗装は剥離されておらず、足付けしてから上に吹きつけたものです。
一概にこれが悪いというわけでは無いのですが、
決して新車のときの塗装のクオリティーにはならないことだけはご承知の上、全塗装の判断をしてください。
TOYOTA トヨタ ランドクルーザー プラド コーティング終了
ソリッドブラックとしては一番人気のトヨタ202ですが、
磨き上げコーティングによりより深みのある艶を作り出しています!
良く漆のようだと表現されますが、まさにその通りです。
このお車に使用された塗料は、トヨタ指定の補修用塗料ではないものを使われたそうですが、それにより多少オリジナルの色とは違う色目にはなっていますが、これはオーナー様ご納得の上でのことだそうです。
不幸中の幸いか、それが却って独特の深みのある色目となり、より漆ぽっさを強調しています。
全塗装の効果があるにしても、とても17年前の車には見えません!
新車をバリバリきれいにして乗るのも他の車と比較して優越感に浸れますが、
これ位の年式の車が此処まで光り輝いていると目立つ度合いは桁違いです。
低年式車のお車でも膜厚さえありクリアーがひび割れなどを起こしていなければ、今の塗装でもこの様に全塗装されたお車のように甦らす事は磨きで可能です!
あなたのお車をぜひ一度お見せください。
車両クラス:クラスLL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:95.823円税込み(お持込お引取り割引10%・濃色車割り増し磨き10%・ソリッド割り増し磨き10% 適応)
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