2011年06月11日公開|BMW
当時大人気を博したE36です。
そのなかでも最高グレードの2.8L直6エンジンを積む当時としてはかなりのハイスペック車です。
そしてこのお車は最終モデルの特別限定車となります。
新車登録から13年が経過していますが、内外装とも状態はかなりいい個体です。
今回は足回りホイルとタイヤの新調に合わせてボデイのリフレッシュもとのことでご依頼いただきました。
ありがたいことに昨年末に施工させていただいたBMWのピンドンさんからのご紹介でご来店いただいたそうです。
この当時の内装はいかにもドイツ車的な内装でこれだけの時間が経過してもほとんどやつれは感じさせません。
いまのちゃらちゃらした内装を見慣れると貧相に感じるかもしれませんが、このくらいすっきりした内装のほうが長く乗るには飽きが来ないのでいいと思います。
やはりメーターなどもほとんど飾り気はありませんが、それでもスポーツカーらしさはきちんと伝わってきます。
ステアリングも当然本革になっています。
この当時のBMWはセンターパネルが運転席側に向いていますが、それがコックピットぽくいかにも走りを意識したメーカーBMWらしさを感じさせます。
BMWが得意とするストレート6のエンジンです。
パワー的には190psですので今の車のスペックと比較してしまうと非力に感じるかもしれませんが、実際このエンジンを回して行って見るとレッドゾーンまでストレス無く一気に回転は跳ね上がっていきます。
私も過去にBMWではただ一台だけE36の325iに乗っていたことがありますが、たかだか2.5LのNAでありながら200km/hを超えても加速は衰えることなくさらに加速していくのには驚かされました。
エンジン屋BMWこそのエンジンフィーリングです!
つい先日新調されたばかりのBBSのホイルですが、ホイル専用クリーナーをかけてみるとすでに此処まで鉄粉が付着しています。
これですからドイツ車のホイルはあっという間にブレーキダストで真っ黒になるはずです。
今回はせっかくの新品ホイルですし、メッシュの隙間から奥までは手が入らない形状なのでよりクリーニングに手間がかからないようにとのことで、
ホイル裏側までの全面コーティングを施工いたしました。
最近多くのお店でホイルコーティングを施工していますが、
その耐久性と機能は千差万別です。
ひどいものになるとボディ用コーティング剤を使用しているところもあるようです。
ホイル用コーティング剤は非常に苛酷な環境におかれます!
一番の問題は熱です。
時には数百度にもなる可能性がありますので耐熱性がないものは問題外となります。
又常にブレーキダストによる鉄粉の食い込みを防ぐだけの硬さと膜厚が必要となります。
雪国では約半年間エンカルにさらされることになりますので、耐酸性・耐薬品性も欠かすことのできない性能となります。
クリーニングする際にもボディとはちがいいきなりブラシで擦られたりしますのでかなりの耐久性がないとコーティング膜の長期存在は出来ません。
車磨き研究所で使用するホイール用ガラスコーティング剤はこれら全ての過酷な条件を克服しています。
価格的には他店のものよりはお高いですが、性能・耐久性・意匠性などを比較すれば価格以上のものだと思います。
価格よりも内容を重視される方には絶対お勧めです!
さすがに13年の時間を経過していますからかなりの傷が入っています!
しかし決して塗装の状態は悪くなく、イオンデポジットも多少は出来てはいますが致命的ダメージには至っておりませんでした。
これはオーナー様はかなりきちんとした管理をなされてきていると思います。
これだけ傷の量が多く付いてしまっていると傷に傷が隠されてしまうので、傷の深さがあまりはっきりとは判断が出来ないため、
「磨いたのにあまり傷は取れていないね?」
ということにならないように今回は傷取り磨きの02コースプラスで施工させていただくことといたしました。
磨き前膜厚は121μと年式からすると割と薄めの膜厚でした。
特殊な天然ウールを使用したバフを使って一気に研磨を掛けていきます。
この段階でほとんどの線傷は処理してウールバフに因るポリッシャー傷に置き換えていきます。
此処でいかに浅い傷に置き換えることができるかが技術の見せ所となります!
深い傷に置き換えてしまうとこの後の3回に及ぶスポンジバフでの研磨で無駄に膜厚を下げることになりますし、何回も同じところを研磨を繰り返すことで塗料に熱を入れすぎてしまうので注意が必要となります。
どうしようもなく深い傷以外はきれいに取り去ることが出来ました!
価格はちょっと高めにはなってしまいましたが、02コースではなく02プラスの磨きにして正解でした。
お客様にご無理をお願いして予算オーバーにはなりましたが、結果予想以上のクオリティーに仕上げることができお客様にもご満足いただけました。
磨き終了後膜厚は115μでしたので、スポンジバフに因る研磨膜厚は3μ、総研磨膜厚は6μとなりました。
02磨きコースプラスとしての研磨量では順当な研磨膜厚といえます。
同じレベルの磨きを今後行なうとすると後一回程度にとどめたほうがいいでしょう。
しかし今回施工させていただくガラスコーティングは、マーベラスフィニッシュ・プレミアムですので膜硬度7H以上の硬度を持つため、施工前のような傷だらけの状態にはまずなることはありませんからその心配も無用とは思います。
BMW ビーエムダブリュー 328i Mスポーツ コーティング終了
この年式でこれだけの艶を放っている車はそうは存在しません!
最新型の高級車がビカビカよりもさらに人目を引くことは間違いありません。
この様なエンスー的車道楽は大人の遊び方としてとってもかっこいいです!
金の力にものを言わして“どうだすごいだろう”的ではないところが品がいい車趣味人的でセンスをうかがわせます。
この様にある程度低年式のお車でも、此処まで痛んでしまっているからなどとあきらめかけているお車でも、必ず驚くほどきれいに仕上げることができます。
但しそれなりの料金はかかることはご覚悟ください。
ぜひ一度ご相談ください!
車両クラス:クラスM
施工コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング+02磨きコースプラス(傷取り磨き)+ホイールガラスコーティング(フルコーティング)
施工料金:153.090円税込み(お持込お引取り割引10%・輸入車割り増し磨き10%・濃色車割り増し磨き10% 適応)
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