今年の冬に新車で購入されて施工させていただいたお車ですが、残念ながらぶつけられてしまいました。
リアバンパーとリアクォーターパネルの修理だったそうなので、隣接パネルの左リアドアと右リアクォーターパネルまでのコーティング補修となります。
はじめ保険屋さんも
「隣接パネルまでは必要ないのでは?」
とおっしゃっていましたが、
「再塗装パネルと既存パネルとでは塗装の肌が違い傷の量も明らかに差が出るのでそれを隣接パネルでグラデーションする必要がある。」
とご説明するとその内容でOKとなりました。
この様に既存パネルは傷が在ります。
リアクォーターは再塗装なので当然傷は在りません。
このいかにも修理しましたの状態を隣接パネルも磨きを行なうことで自然な感じの仕上がりにしていきます。
白い丸のなかにある点状のものは補修塗装の際に入ってしまったごみに因る物咬みです。
こればかりはまったく無い様には補修塗装では仕上げることはできません。
だからといってしょうがないとも言うことはできません。
通常はこの様なものは塗装仕上がりの段階で補修するのですが、おそらく見落としだと思われます。
かといってこのままコーティングをしてお客様にお引渡しするわけにも行きませんから磨きでこの物咬みを処理します。
車磨き研究所でコーティング施工していただいているお車は、
この様な処理は無料でさせていただきます。
物咬みしている部分をペーパーをかけて物を取り除き、物が取れてくぼんだところが判らなくなるように付近の肌を調整して塗装肌のなかに埋没させて判らなくします。
これはちょっとした小技です!
ほとんど判らなくなりました!
塗装肌の中に埋没して此処に物咬みがあったことがわかっていない限り処理後は探し出すことはできません。
CITROËN シトロエン C4 ピカソ エクスクルーシブ コーティング終了
補修の痕跡は一切残さずきれいに補修が終了しました!
今回の塗装補修の場合リアクォーターパネルはサイドシルまで連続した一枚のパネルとなっています。
この様な場合色はパネル内で暈かしても問題はありませんが、クリアーを面積が多くなるからと途中で暈かすようなことをすると、
間違いなく数年で暈かし痕がはっきり判るようになってしまいます。
実費修理の場合には予算の関係でご自身が承知の上でその様な補修で妥協するのはしょうがないことだと思いますが、保険修理の場合にはその様に予算を節約する必要はありませんからきちんとクリアーはパネル全てに塗装するようにして下さい。
これは修理依頼する際に修理方法をどのようにするのかの確認を必ず取る必要があります。
修理依頼時もしくは引き取り時にこの様なことは確認しておかないと、
時間が経過して暈かし後が出てきたからといってクレームを入れたとしてもまず認めてもらうことは無理です。
ディーラーだからと思い安心していると、実はそれが一番危ないかも?
車両クラス:クラスL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング(4パネル)+02磨きコース(4パネル)
施工料金:保険会社対応のため非公開
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