2011年06月11日公開|マセラティ
いつもご利用いただいている常連のお客様です。
今回は昨年マーベラスフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング×ザイモールWAXのダブルコートで施工したザイモール部分のメインテナンスでご入庫いただきました。
施工から約1年が経過していますがザイモールWAXの状態はどうでしょうか?
洗車をしてみると一目瞭然です!
なんとWAXなのにリアドアのスプラッシュの部分以外はきちんと撥水をしています。
ベースコートのガラスコーティングは親水性ですので撥水しているということはまだザイモールが残っているということになります。
恐るべしザイモール!
ガラス系ポリマーよりも耐久性があるということになります!
しかもこちらのお客様はだいの洗車フェチで週一以上のペースで洗車をしますから、通算50回程度の洗車を行なってもザイモールは残っていたことになります。
ザイモールをご存じない方の為にちょっと解説します。
カルナバロウを主成分とした100%天然油脂だけで作られたWAXです。
価格は8.000~1.200.000円程度までと恐ろしい幅のある商品です。
カルナバ配合のWAXとしてはシュワラスターが有名ですが、実はシュワラスターのカルナバ配合量は全体の1%程度ですが、ザイモールは一番低価格の商品ですら30%以上の配合量です。
しかも使われているカルナバは最高級グレードのブラジルカルナバ1号です。
カルナバは100%の状態で硬化した場合コンクリートを超える硬さになるものなので、ザイモールの場合WAX掛けをすることで下手なコーティングよりも硬い皮膜を形成します。
これが耐久性のある理由の一つです。
石油系の油脂を使用しないため非常にまろやかな艶を作り出し独特の濡れたような艶感が特徴です。
車磨き研究所ではガラスコーティングとのダブルコートをザイモールで行なっていますが、これはどのコーティング剤にでも施工できるわけではありません。
専用に開発したガラスコーティング剤ですので可能です!
それ以外のコーティング剤にザイモールを施工すると弾きを起こして斑が発生してしまいます。
この斑が発生すると先にもご説明した通り硬い皮膜となりますのでそう簡単に斑を落とすとは出来ません。
専用のクリーナーを使用して剥離しなければいけなくなるので、
コーティング施工車両はザイモールの施工はしないようにしてください。
まずはスチームとシャンプーで洗車を行い汚れをきれいに洗い流し拭き上げます。
その後専用クリーナーのHDクレンズを使用して古いザイモールの皮膜を削り取っていきますが、60cm四方程度ずつしか作業が出来ないためこれがかなりの重労働です。
古い皮膜を全て剥ぎ取り終えたら再度温水で洗車をして、拭き取り残しているクリーナーを洗い流して又拭き上げです。
やっと此処からザイモールによるWAX掛けの始まりです。
右半分がザイモールの施工が終了しています。
写真だとほとんどわかりませんが、実物ですと右と左とに線があるかのように艶感が違ってきています。
この様に部分部分に区切って施工していきます。
塗り込んだら拭き上げ、塗り込んだら拭き上げの繰り返しです。
通常のWAX違いただ拭き上げるのではなく拭き上げることにより膜の滑面を作るように丹精に繰り返し拭き上げていかなければいけません。
これが深い艶を出せるかどうかの別れ道です!
幾らすばらしい商品でもきちんとした施工を行うことは必要不可欠です。
最後に初期硬化がし始めたところでクロスで水拭きをして最後の艶の調整をして完了です。
ガラスコーティング以上に疲れます!
MASERATI マセラティ クワトロポルテ エグゼクティブGT ザイモールWAX掛け施工終了
すばらしい艶です!
この艶は決してガラスコーティングでは作り出せません。
当然ポリマーや他のWAXなどでも作り出すことは出来ません。
ザイモールこその艶です!
トヨタ202が日本のソリッドブラックの最高峰で、漆のような艶といわれますが、このマセラティのソリッドブラックはピアノのような艶といわれ欧州の最高峰といわれています。
高速道路でこの悪そうな顔でこの巨体でしかもこれだけ黒光りした車に後ろに疲れたらベンツでも思わず道を譲ってしまうでしょう!
あまり一般車にプレッシャーをかけないようにご注意ください!
PS・爆音マフラーよりまずは車高調を新調しましょう。
車両クラス:クラスX
施工コース:HDクレンズ・クリーニング+ザイモールWAX掛け(チタニュウム)
施工料金:36.750円税込み
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