2011年06月02日公開|メルセデスベンツ
先日モデルチェンジをしたばかりの新型CLSです。
旧型は滑らかなライン構成で今までのベンツとはかなり違うデザインで販売され、販売当初は賛否両論でしたが結果は全世界的におお売れで、
ベンツ久々の大ヒット作となりました。
今度の新型もおおどこの基本デザインは変っていませんが、プレスラインや特にフロント部分のイメージはかなり大幅に変更されています。
このフロント部分はマセラティのクワトロポルテがかなり意識されているように感じますが、グリルとその下のエアーインテーク部分のデザインのためか車高が高く見えてしまいます。
スマートに見せるためには結構車高を落とす必要がありそうです。
リアフェインダーも現行E・Sクラスのように特徴的なR状のプレスラインが入れられていますが、フロントからの流れるようなラインが此処で途切れてしまうので、先代と比べるとリアの部分に重さを感じさせます。
丁度ご入庫時に先代CLS63AMGにお乗りのお客様が見えられて感想をお聞きしましたが、
「見なれないせいかもしれないが、ちょつとスマートさにかけるような気がする!」
と感想をもらされました。
確かに新しいデザインははじめのうちはなかなか素直に入ってこないことがあります。
私も先代CLSが発売された当初は、
「これはベンツではない!」
位のことを言っていましたが、今ではセダンのなかではもっとも気に入っている車に印象は大きく変わりました。
今回のモデルチェンジで一番受け入れがたいのがこのドアミラーです!
これはいま一どころかいま十です!
この足の付いたドアミラーの印象はヒュンダイを連想してしまいます。
このリアの雰囲気は非常にいいと思います。
リアバンパー下にメッキがあるのは珍しくこれだけで印象はだいぶ違ってきます。
世界初のフルLEDインテリジェントライトシステムのヘッドライトです!
カメラにより走行条件を認識し最適なライティングを自動で選択するものです。
見た目も先進的ですが、機能も恐ろしく進化しています。
この新型のAMGホイルは非常にシンプルなデザインです。
しかしリムやスポークの部分にポリッシュの部分を加えることでノーマルホイルとは違う高級感を醸し出しています。
ただタイヤサイズは285とかなりのワイドタイヤとなっていますが、306psのパワースペックにはオーバーサイズ過ぎ見た目はかなりかっこよくなるのですが、動力性能的にはかなりパワーロスになってしまうと思います。
先代からのAMGスポーツパッケージ定番のブラックアッシュウッドですが、やはり質感の高さはさすがベンツと言うところです。
当然ベンツと言えどもこの時代ですからコストダウンはされているとは思いますが、一切そんなことを感じさせないすばらしい作りです。
理路整然と並べられたスイッチ類に埋め尽くされています。
とわいえこれはちょっと多すぎのような気がします?
見た目はごちゃごちゃした配置ではないのでそれほど違和感は感じませんが、これだけ多くのスイッチ類の操作を覚えるのは至難の技ではないでしょうか?
そのなかでアナログ時計がふと息をつける安らぎを感じさせてくれます。
メーターもかなり先進的な雰囲気を醸し出しています。
スピードメーターの中央部分は液晶画面となっており、そこに映し出される情報等はは非常に見やすく親切です。
このステアリングはAMGスポーツパッケージ専用ステアリングです。
このドライバーズシートからの眺めはかなりパナメーラに近い雰囲気だと思います。
フォードアクーペと言うコンセプトからしてライバルはパナメーラであることは確実です。
シートのステッチなどからしてもかなりパナメーラを意識していることがうかがえます。
リアシートも二人掛けですし、座った感じのホールド感や視界などもかなり近い印象を受けました。
スポーティー4ドアを選ぶならあなたはCLSそれともパナメーラどちらがお好みですか?
個人的偏見に満ちた好みとしてはCLSに軍配を上げます!
理由はパナメーラが嫌いとかよくないとかではなく、ポルシェはあくまでポルシェであってほしい、4ドアは要らない!
と言う偏見に満ちた理由だけのことです。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ CLS350 Blue EFFICIENCY AMGスポーツパッケージ コーティング終了
さすがCLSクラスの塗装ともなるとEクラスからしたの塗装とはまったく仕上がりが違います。
国産車で言うところのクラウンとレグサスの違い以上に明らかな差がつけられています。
実際には膜厚自体はEクラスとほとんど同じですが、見た目の塗装の厚みは明らかにCLSのほうが厚く見えます。
これは塗料の材質の違いとクリアー塗装後の仕上げの違いに因るものと思われますが、クリアーの透明感が非常に高く下地の柚子肌も非常に少なく塗装されているために、深みがあり塗装に質量感があるとてもきれいな塗装に仕上がっています。
磨いていてもバフの引っかかりはまったく感じさせず、コンパウンドの焼きつきやこびりつきもまったく起こりません。
これはクリアー表面が非常に平滑に出来ているためにコンパウンドやバフがスムーズに広がり回転できるためです。
コーティングに関しても同じで、塗りこみの時にはそれほど感じませんが、拭き上げの際のスムーズさはいままで施工してきたベンツとはまったく感触が違います。
Sクラスとも又違った感触ですのでおそらくこの新型CSLからさらに最新の塗料に切り替えられたものと思います。
当然作業終了後の仕上がりは“最高の艶感”となりました!
しかし車磨き研究所での作業中、納車前のディーラー作業で傷つけたと思われる箇所や不良作業箇所が数箇所見つかってしまい施工完了後大急ぎでディーラーに持ち帰ることとなってしまいました。
そのためそのやり取りでてんてこ舞いとなってしまい作業写真すら取ることができませんでしたが、補修完了後再度ご入庫いただくのでその際に又施工の状態を詳しくお伝えいたします。
なぜこの様なことになったかは色々理由言い訳はあるようですが、最大の原因は車両入庫と納車までの日程が非常にタイトでありながら、作業内容は非常に多く時間に追われた作業になったことのようです。
さらにこのお車がCLS納車一号車だったらしくメカニックも外注も手探りでの作業であったことがさらにトラブルを引き起こす原因となったようです。
待ちに待った新車ですので早く納車してほしいのは当然の気持ちですが、作業を行なうのは生身の人間ですのであまりの無理は必ずどこかにその歪みを作り出してしまいます。
時間に余裕があれば完璧な作業になるとも限りませんが、多少の余裕は必要だとは日々の作業で感じます。
納車指定日には多少の余裕を持ちましょう!
車両クラス:クラスL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スーパー ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+ホイールガラスコーティング
施工料金:118.385円税込み(新車割引磨き10%・輸入車割り増し磨き10% 適応)
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