2011年06月04日公開|メルセデスベンツ
現行ベンツは本当に白のお車が圧倒的に多いのは一つの社会現象なのでしょうか?
先代のE211から白のお車が多くなり始めてはきましたが理由がはっきりしません。
W124~W210の頃は圧倒的に黒が多かったので、すでにかなりの年月が過ぎていますが程度の良いお車はあまり古さを感じさせません。
しかし白のお車となると、おそらく10年以上経つとかなり古さを感じさせてしまうと思います。
もっとも新車でベンツを購入される方のほとんどはそこまで長く乗る前提は無いでしょうから、あまりそんなことを考える必要も無いのでしょう。
ボンネットやルーフはほとんど傷は在りませんでしたが、
側面部はこの通り傷だらけです。
白色ですから写真には傷を写すことはなかなか難しいのですが、傷が深いためにそれでも此処まではっきり写ります。
この様な感じで側面全体に傷が入っています!
トップ部分は保護シートでカバーされた状態でモータープールにありますから当然傷は入りにくいのですが、幾ら側面部に保護シートが無いとはいえ此処まで傷だらけになっているのはいったいどのような状態で管理していればこの様になるのかメーカーのスタンスを疑ってしまいます。
このレベルは新車としては輸入車国産車合わせて程度の悪さはトップ3に確実に入ります。
メーカーも幾ら納車整備はディーラーに委託しているとはいえ、此処までの状態で出荷するのはベンツとしてのプライドが無いとしか思えません。
ディーラーもディーラーでこのような状態の車を受け入れることが許されるのでしょうか?
確かにこの様に購入されて磨きコーティングを施工することで傷はリセットされますが、問題は“きれいになったのだからいいじゃないか”と言うことではないと思います。
車磨き研究所を訪れる新車購入されたお客様の多くは、施工コースを決める際に
「新車であっても決して塗装の状態は良い訳ではありませんので、必ず磨きを行なってからのコーティングの施工になります」
とお伝えすると、
「え!新車の状態が一番塗装の状態がいいのではないですか?」
と言うように、新車の程度がいいのは当然と思われています。
此処に販売する側と購入される側との根本的ギャップが存在します。
私もこの十年くらいの間に5台以上の新車を購入していますが、
はじめから外装トラブルの有る車だけでも3台有りました。
しかもこの3台はいずれも購入価格700万円を越える車ですがこのざまです。
なかには塗装が剥がれているものすらありましたが、メーカークレームとはならずディーラーが自腹修理となりました。
確かにメーカーもディーラーも年々利益率は落ち厳しい状況はわかりますが、だからと言ってその付けをお客様に持っていくのは筋違いです。
お客様に現状の状況をご説明させていただき、納車予定を1日延ばして夜なべで磨き上げました。
苦労の甲斐あって傷は全て取りきることができましたが、
ベンツの新車で此処まで苦労するとは思いもよりませんでした。
ともあれお客様には本来の新車のクオリティーでお引渡しできたことが何よりです。
Mercedes-Bnez メルセデスベンツ E350 BLUETEC ワゴン アバンギャルド コーティング終了
傷も全て取り去りコーティングも終了し本来の新車のクオリティーになりました。
本来であれば磨きの作業的には02+コースの磨きですが、新車をご購入されていきなり磨きのコースが傷取り磨きではあまりにもお客様が浮かばれませんので、今回はあくまで02コースとして施工いたしました。
しかしメーカーもディーラーもこれだけの価格の車を扱っているのですから、理由はどうあれもっときちんとした管理をしていただきたいと思います。
車を新車購入された際には、ディーラーへの入庫時点で一度車両確認をして納車作業の間にも何回か足を運ばれ車両の状態を確認するくらいにされたほうがいいのかもしれません。
先日もあるお客様がいってらした言葉に、
「ディーラーはいかにごまかして納車するかしか考えていない、鼻から100%の物を売らなければいけないなどとは考えていない!」
「ごまかされないためには自身がきちんと確認をする以外方法は無い!」
と言われていました。
残念ながらその通りかもしれません。
車両クラス:クラスLL
施工コース:マーベラスフィニッシュガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+ガラスホイールコーティング
施工料金:116.760円税込み(新車割引磨き10%・輸入車割り増し磨き10%・ソリッド割り増し磨き10% 適応)
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