2011年06月28日公開|日産
モンテレーブルーカラークリアパールというとてもきれいな色のブルーです。
クリアーパールというようにクリアーのなかにパールがはいっているようですが、その効果でここまできれいなブルーが表現できているようです。
国内ではあまり見かける色ではありませんが、アメリカでは大人気の色のようです!
確かにフェアレディの出てくるユーチューブでは一番見かけることの多い色です。
この様なスポーツカーはもっと個性的な色が多く売れてもいいと思いますが、なぜか日本は白・黒・シルバーの基本は車種に関係なく変らないようです。
もっと個性を主張すべきだと思いますが?
ディーラーや買取店が派手な色の車は、リセールバリューがよくないと言い切ってしまいますから余計に購入を断念させることに拍車をかけています。
短期で乗り換えることを前提としなければ、別に下取りのことを考えなくてもいいのですから、気に入った車を好みの色で長く乗れば何の問題もありません!
S30時代からのフェアレディの印象を残すメーターレイアウトです!
素材感は正直皆無ですが、雰囲気はクラシカルな基本スタイルを守っていてとてもいい感じです。
しかし作りがあまりにも貧乏くさい!
しかし国産スポーツカーの中ではダントツほしいランキング1位です。
シンプルなのはいいのですが、あまりにもそっけなさ過ぎ、質感もまったく感じさせられません。
日本のGTカーの雄ですから、もうちょっと考えて作ってほしいと感じます。
はっきり言ってアメ車よりヒンソです!
ドア内張りはどことなくポルシェに似たデザインとなっています。
コストダウンとパクリしか日本のメーカーは出来ないのでしょうか?
元フェアレディ乗りとしては悲しい限りです!
シートの革の素材は国産車としてはかなり奮発されていると思います!
セダンに比べ乗り降りや走行中も無理がかかるので、へたりを防ぐために素材やナメシはがんばったようです。
ペダルもアルミ削りだしでお金がかかっています。
他の部分もこのくらいのこだわりで作れないのでしょうか?
このパワーシートのスイッチは探してしまいました。
操作性は決して悪くないのですが、まさかここにあるとは?
フェアレディZとなってからのもう一つの大きな不満がエンジンです。
スタイルは輸入車にも勝るきれいなスタイリングなのですが、いつの時代にも動力性能がいまいちです。
ここはやはりGT-Rのように専用エンジンを出来れば搭載するか、せめてもうちょっとスポーツカーらしい特性に専用チューンしてほしいところです。
フェアレディーZに限らず国産スポーツカーの外見上でも性能的にももっとも問題なところがこのブレーキです。
決して車重の軽い車ではありません、しかも動力性能もそれなりのものがあるにもかかわらず、このブレーキは何なのでしょうか?
性能を使い切って走っていてこのブレーキで止まれるとは思えません。
法定最高速度が100km/hだからこれで十分と考えているのでしょうか?
性能デザインと、もっともアンバランスな部分ですが、一番大事な部分なのにこれではファミリーカーと大差なくしか見えません!
国産メーカーと輸入車メーカーの考え方の違いが一番顕著に現れている部分です。
もともとデザインは国産スポーツカー唯一のセンスの車ですが、オーナー様によりさまざまなデモファイが施されています。
国産車のモデファイの場合、若い方が多いこともあってコテコテにされて品がないものが多いのですが、非常にきれいにまとまった仕上がりとなっています。
このボディーカラーとのバランスもよくセンスのいい仕上がりです!
給排気にも手が加えられていますが、サウンドは非常に五感を刺激していい感じです。
やはり国産スポーツカーの中ではピカ1です!
いよいよ本題の磨きですが、遠目に見ていたときは非常にきれいに見えていたのですが、近くで見てみるとかなりの雨染みが出来イオンデポジットも初期症状ではありますがトップ部分にはかなり出来始めています。
更に水銀灯で照らして見ると線傷で埋め尽くされています!
ここまで傷に覆われている車はそうはないくらいのレベルですが、不思議なのはこれだけの状態であればかなり塗装はぼけて見え艶もなく見えるはずですがそれは一切ないことが本当に不思議です。
おそらくパールクリアーという特殊なクリアーのおかげで艶が保たれているのと、こまめにWAXやポリマーを使用した管理をされていたのだと思います。
保管状況もカーポートがあるために紫外線劣化からかなり守られていたことも大きいと思います。
しかし傷に関しては,かなり量が多いだけでなく深いヘビーな傷が目立つため、どこまで傷の処理が可能かは施工してみないとわからない部分ですが、本来であればこのレベルとなると完全な仕上げをするには、02プラスでは物足りず03コースの必要があります。
しかし今回はお客様のご予算に限りがあるために02コースでの施工となります。
あきらめずにできるだけのことはして見ます!
磨き始めて判ったことですが、塗装の約三分の二は再塗装されています。
確かに事故が有ったお車なのでオーナー様も再塗装されていることは承知されていたようですが、ここまで再等されているとはご存じなかった様で驚かれていました。
中古車でだいぶ前に購入されているお車ですが、販売店もこれはきちんとお客様に告知して売らなければいけないレベルだと思います。
ルーフまで再塗装されていますからことによるとピラーまでダメージを受けている可能性も否定できません。
そうなるとフレームの歪みまであった可能性も浮かび上がってきてしまいます。
中古車のご購入は慎重には慎重に!
しかし塗装自体の程度は非常によく塗装肌も非常にオリジナルの肌に近い仕上がりとなっており、物咬み後もほとんどありませんでした。
が、この円の中のような傷は再塗装部分のいたるところに見受けられました。
この傷はお客様が付けられたものではなく、再塗装の際に行われた肌調整のペーパー傷の磨き残しです。
またまた驚くのは、これだけペーパー傷が残っていながらあれだけに艶が維持されていたことは七不思議です。
国産塗料にしては非常に硬いクリアーでしたので、今までの車磨き研究所のコンパウンドでは02磨きコースのスポンジバフではまったく歯が立たなかったのですが、幸運にも昨年よりオーダーしておいた新コンパウンドが到着していたために、
傷としては非常に過酷なペーパー傷も完全に磨ききることが出来ました。
なぜ塗装屋さんはこのペーパー傷を見落としたのか?
答えはこの特殊なクリアーの性質にあります!
ペーパー傷が残っていることにより艶びけや曇りが起きていれば見落とすことはなかったでしょうが、何回も触れているように傷があってもかなりの艶を出しているために気が付かなかったのだと思います。
後は照明設備がこのペーパー傷を発見できるような波長ではなかったのだと思われます。
これは見えないものまで処理をすることは不可能なので手抜きではないですが、より完全な仕事をするためにはきちんとした設備があってのことだと再認識させられました。
NISSAN ニッサン フェアレディZ バージョンT コーティング終了
施工前の状態できれいだと思っていましたが、先にも触れてきた水染みや傷や塗装仕上がりで残していたペーパー目を処理し磨き上げ、コーティングを施工してみると別物のような色と艶を作り出しました。
施工した本人がびっくりの変り様です!
カッチとした艶ではなく、しっとりと濡れるような妖しい艶が堪りません!
夜勤明けのお客様の元に朝一で届けさせていただきましたが、親子で出迎えてくださり開口一番、
「すげー、ぜんぜん違う!」
「ここまできれいになるんだ?」
「ガラスコーティングってここまできれいになる門なんですねー」
と感激していただけました。
お客様は少し前まで長くGSにお勤めだったので、事ディテーリングに関してはまったくの素人というわけではありませんが、予想をはるかに超える仕上がりに大満足していただけました。
昨年一度予約を頂いていたのですが、キャンセルをされた為に、
「安いコーティング屋さんにいかれたんだろうな?」
と思っていましたがそうではなかったようです。
多分一時はその様に考えられたのだとは思いますがこの仕上がりに、
「よそに頼まずよかった!」
とご満足いただけたと思います。
「来年又再コーティングしたほうがいいんですよね?」
と訊ねられたので、
「イエイエ、それは基本的には必要ないですよ!」
「今回施工させていただいたコーティングは、多少の傷は洗車などでつくかもしれませんが、コーティングが剥離したり機能低下は少なくとも3年以上はしないので、傷さえ我慢できればメインテナンスの必要はありません。」
とお答えすると、GSにお勤めだっただけに一般的コーティングの耐久性のなさを、見たり聞いたりされているだけに驚きは大きく、
「本当ですか?」
「それはすごい!」
この部分でも非常に喜んでいただけました。
ご友人もかなり車好きの方が多いようですので、存分に自慢して見てください!
車両クラス:クラスS
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:62.937円税込み(ご紹介割引10%・濃色車割り増し磨き10% 適応)
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