2011年07月09日公開|トヨタ
震災の影響で遅れ遅れとなっていたトヨタの納車もほぼ順調に成りだしたようです。
こちらのお客様もだいぶ長らくお待ちだったようですが、
待望の新車がご納車となられました。
先のハイエースのお客様と同じように山のようなお車ですから、202でしたら大変でしたがパールホワイトで感謝感謝です。
ここのところトヨタの塗装色の傾向を見ていると、202をお選びになられるのは20代もしくは30台前半の方がほとんどのようです。
それ以上の方は、過去に濃色車や202をお乗りになった経験から、管理に手間と神経が取られてストレスとなっていく経験をされていて、
あえて避けられていることが多いようです。
確かに黒 特にソリッドの場合は完璧な状態にあるときの美しさや重圧感は他の色とは比べ物にならないのはたしかですが、それを保とうとすることの大変さを天秤にかけたとき、果たして満足感が上になるかは疑問です。
あくまで乗用車で日常使用もしなければいけないお車は、絶えず手入れをし続けることは難しいと思います。
増しては年々酸性雨や黄砂の影響が拡大するなかパーフェクトな状態を保つことは、我々プロから見るとナンセンスといえるくらい現実離れした願望として写ります。
仮に自宅が車庫であっても、勤め先や出先ではほとんどが露天となってしまいますから、完璧な管理はまず無理と思ったほうがいいでしょう。
となると、一瞬の満足感の為にソリッド黒や濃色車を選ぶことは考え物だと思います。
実際プロである私でも、車を購入する際に色が選ぶことが可能であれば一番に避ける色は黒です。
当然車は車庫保管ですし、いつでも最高の環境で洗車可能です。
しかもほとんど乗ることもありません。
しかし一瞬の満足のためにかける手間隙と、神経のすり減らしを考えると選択肢からは真っ先に消えていくのが黒の車です。
ただかっこいいからという安易な選択ではなく、どこまで手をかけられるかなどもうちょっと現実的な部分も考えて色は決めたほうがいいと思います。
上質な品のいいファブリックのシートです!
このくらいいい質のファブリックでしたら、国産車のあまり質のよくない革シートを選択するより間違いないと思います。
素材が何のほうがいいかよりも、その素材自体の質がどうかということにこだわられたほうが後悔しない車選びができると思います。
セカンドシートのヘッドレストはコアラの耳のような形です!
これでしたら睡眠していても頭が左右に振られず安定した姿勢で熟睡できそうです。
しかしその姿をバックミラーで見ながら運転するのも結構孤独かも?
最近はミニバンだけでなくほかの車種でもこのような間接照明のような淡い光の照明が多くなってきました。
夜間はいい感じの雰囲気を作り出してくれそうです。
しかし色や照明の強さによってはラブホテルみたいになってしまう場合もあるでしょうから、モデファイされる場合には慎重にしたほうがいいいでしょう。
一時期のトヨタのウッドに比べるとだいぶ質感は改善はされてきていますが、やはりまだ色と光沢の出し方のアンバランス感があります。
質感はまだまだ改善の余地はあるとは思いますが、全体の形のデザインなどはかなりまとまったきれいなものになったと思います。
内装のかなりの部分は一時の大幅なコストダウンによる質感低下からは改善されましたが、いまだにほとんどの車種でこの様なシルバーのコンソールカバーを使用しています。
これは一部輸入車でもこの様な質感のものを使用していますが、パット見は見てくれ悪くないように見えますが、長く見ていたり周りの素材と見比べているとここの部分だけやけに貧乏くさく見えてきます。
乗車した際に全員が見ることのできる部分ですからもうちょっと工夫した素材を使用してほしいものです。
シルバーリングの付いたメーターは高級車では最近の流行のようですが、このメーターはミニバンとしては結構かっこいいと思います。
シンプルに作っているのが逆に高級そうに見えるいいセンスです。
やはりシンプル イズ ベストです!
磨き前膜厚は133μとミニバン高級車らしく膜厚も厚めです。
このお車もトヨタ車としては驚異的に塗装の仕上がりはいいと思います。
ただ塗装の仕上げ磨きで入れたと思われる細かな叩き傷が多少付いてはいましたが、写真で確認はこのサイズではできないくらいですので、色もホワイトパールですから太陽光では発見することは出来ない程度のものです。
しかしそれでもこの様な微細な傷が艶や光沢を低くする原因になるために、きっちり磨き取ることが因りいい仕上がりにするためには不可欠です。
磨き終了後膜厚は130μ、研磨膜厚は3μでした。
細かな微細な傷ではありましたが、意外と磨きではいる傷、特にポリッシャーによる叩き傷は傷自体は小さな傷ですが深さはありますので完全に磨き取るためには3μの研磨が必要となりました。
TOYOTA トヨタ アルファード 350S Cパッケージ コーティング終了
今回はコーティング剤選びにだいぶ悩まれた末に達した結論はハイモースコートでした。
ほとんど普段はお乗りにならず車庫保管とのことで、見た目の水はじきの強さと(撥水)フッ素特有の硬い反射する光沢感がお好みなここと、ピッチやタールさえも弾いてしまう撥油性能を期待しての選択となりました。
車磨き研究所のオリジナルコーティングの代表作マーベラスフィニッシュ・スノーガード系と比較するとかなり固い艶感であることは、たまたま同時施工で同じトヨタのハイエースしかもパールホワイトのお車があり、
こちらのお車とは対照的な艶・光沢でした。
これは機能もそうですが、どちらが優れているという比較ではなく、ご自身の好みがどうなのかと言う事が大事となってきます。
撥水が細かい水玉で落ちることが好きor少しでも汚れを流してくれて水玉残りしにくいほうがいいのか?
硬いカッチとした光沢・艶が好きor軟らかい濡れたようなしっとりした艶・光沢が好きなのか?
傷に対しての防御性や耐酸性能力を重視するorとにかく艶と光沢がいいものが好き?
など基本的にコーティングに何を求めるのかという方向をはっきりさせておけば、後は予算のなかで当てはまるコーティング剤を選べばいいのでこの様に選択していけばあまり迷わずにすみます。
後コーティングというものを塗装を守る犠牲皮膜か、それとも塗装をより引立たせるものとして捕らえるかによってもコーティングに求める内容が違ってはきます。
犠牲皮膜の考え方は、長期間コーティングが持つというよりも塗装に入るべきダメージを全てコーティングが吸収するという考え方に基づきますので、数年に一回再施工を繰り返すことを前提とした考え方となります。
塗装をより引立たせるものとしての捉え方の場合、メインテナンスにより艶や光沢を維持していくというのが基本的管理の前提となります。
余計判り難くなって頭がこんがらかってしまいましたか?
ご自身で判断が付かないようでしたら、好みと予算を単純にお伝えください。
スタッフが一番適していると思われるコーティング剤をご案内させていただきます。
ご気軽にご相談ください。
車両クラス:クラスX―Ⅰ
施工コース:ハイモースコート+02磨きコース(軽度の磨き)+ルーマー・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4箇所)
施工料金:179.504円税込み(新車割引磨き10%・お持込お引取り割引10% 適応)
メーカー別
月別バックナンバー