いまだに根強い人気を誇るZ4です!
以前も書いたかもしれませんが、はじめからオープンモデルとして設計されていることが最大のこのお車のすばらしいことだと思います。
クーペボデイからの派生としてオープンモデルを作ると、どうしても補強は後付けとなり必然的に重量増となってしまいます。
結果走行特性までもが大きく変化してしまい、クーペモデルに比べると動力性能が大幅に下がってしまったりのデメリットが多く出てきます。
Z4の場合それがないことによるメリットは大きいと思います。
今回のご依頼はこのはがれ始めたクリアーを磨いて剥離し、新たな保護コーティング膜を作ってあげることとなります。
むかしのヘッドライトでしたらガラス製でしたのでこのようなことは起こり得なかったのに、今はほとんどの車がプラスチック製ですのでどうしてもこのような黄ばみ・くすみ・剥離などを起してしまいます。
しかしこのお車の変ったところは、明らかに左右で劣化の進行状況に差が有ることです。
個体差なのか、駐車環境なのかはわかりませんが、ことによると全オーナーが破損され交換されているのかもしれません。
ドイツ車の場合使用されているクリアーが非常に硬く厚さもあるために、ここまで劣化が進んでしまうと表面を研磨するだけではだめなので、このようにペーパーをかけてクリアー全てを剥離させる必要があります。
今回は#1500からの施工となります。
次は#1000出の研磨ですが、なぜかペーパーの番手はきつくなっています。
これはペーパー自体の種類が違う為、番手はきつくてもペーパー目自体は優しくなります。
ですから曇っていたライトカバーも少し透明性が出てきています。
今度は#3000での磨きです。
一気に透明性が戻ってきています。
しかしよく見るとペーパー目はくまなく入っているのでこれをあと磨き上げていく作業が必要となります。
ここでスポンジバフにより種類を変えながら2回かけて磨き上げていきます。
ここであまり熱をかけすぎて磨いていると、逆に熱による劣化でレンズ自体に曇りが出てしまうので注意が必要です。
すっかりきれいになりました。
BMW ビーエムダブル Z4 2.5 ライトカバーコーティング終了
くすみもきれいさっぱりなくなり、ライト本来の透明感が戻ってきました。
コーティングを再施行したことで、又以前のような状態になることを防ぐことが出来ます。
但し新車のときの純正クリアーとは違い膜厚硬度ともに低いので耐久性自体には限りはあります。
なかには純正クリアーと同等もしくはそれ以上の硬度を持ったコーティング材もありますが、ライトカバーの伸縮についていけずにひび割れたり、透明度が落ちたりしますので、
車磨き研究所ではあえてこのレベルのクリアーコーティングは採用しておりません。
これで曇りによるライトの暗さもなくなり、見た目においても車全体のくたびれ感を助長していた大きな原因がなくなりますので、
お車本来のシャープなイメージが戻ってきました。
施行コース:ライトカバー磨きコーティング(ヘビーポリッシュ)
施工料金:15.750円税込み
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