2011年08月28日公開|ホンダ
何の変哲もないごくごく普通のファミリーカーですが、お持込いただいた再に施行コースのお話をさせていただいている時に、何か変だなとは感じていました。
何が変かといいますと、コーティング剤を何を使用するかを決める際ご予算は関係なくやけに性能と光沢・艶にこだわられます。
ファミリーカーの今までのお客様の場合、家計からの支出ですのでまずはご予算があり、そのなかで何にするかで迷われますが、それは一向に気になさっていない感じです。
お引取りのときにわかったことですが、実はスーパーカーのオーナー様でした!
道理で、これで納得です。
しかも最近高級路線と安全な方向に極端に変貌してしまっているメーカーの車ですが、お持ちのお車は性能的に過激なだけではなく乗り手を選ぶ最後の車で、私も欲しいと思うとても魅力的な車のオーナー様でした。
ついつい話が盛り上がり長話となってしまいましたが、このメーカーのオーナーに多く見受けられる見栄で乗られている方ではなく、走りを楽しまれる為に購入されている数少ないオーナーさまでしたので、非常に楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
車格の割には小さなエンジンで、1.5Lしかありません。
しかもDOHCではなくSOHCですが、それでも118psものパワーを搾り出しています。
VTECの可変バルブ機構のおかげですが、欧州で今はやりのダウンサイジング+過給機という方法ではないところは、さすがエンジン屋ホンダのすばらしさです。
ワイパーの構造が変っています!
運転席側のワイパーは非常に大きく、助手席側はその半分程度しかありません。
しかしこの方式ですと、運転席から必要な視界は片側のワイパーの作動範囲で確保できるので、雨天でのワイパーの邪魔っぽさがあまりないような感じで考えられた作りです。
最近の国産車の傾向としてダッシュボードに段差をつけ奥行き感や小物スペースなどを作り出しています。
特にミニバンやコンパクトカーによく見られます。
メーターパネルがまったく独立して配置されていますが、どうせならキーをオンにしたらダッシュボードからせりあがってくるようにしたら面白いような気がします。
何の意味もないですが、ただの雰囲気です・・・
いたってシンプルです!
このくらい潔いシンプルさになると質感云々は通り越していますから、私的にはかなり好印象です。
T社の様にここに小細工をしようとしないところはさすがです。
国産車は無個性といわれますが、最近メーカーごとに車作りのスタンスの違いははっきりしてきたようなきもします。
特にマツダなどはわが道を行くという感じで、フランス車や昔のイギリス車のようです。
但し方向を間違うとローバーやジャガーのようになりかねません。
余談でした!
フリードの名のごとくこのお車の大きな特徴は其のリアアレンジの自在さから来る使いかってです。
今までの車と比べリアシートから荷室にかけてのアレンジが自由自在になります。
更にリアサイドパネルは収納BOXがたくさん作られており、趣味の為の収納小
屋 と しての機能を持っていますので、出かける際 にあれやこれやと積み込んでなどする必要もなく、気軽にぶらりと出かけることが可能です。
これはアウトドア志向の方にはたまらない装備です。
そのためにリアサイドガラスはなくパネルとなっています。
ホンダの車としては珍しくほとんど傷は見当たりません!
納車から約2ヶ月が過ぎていますから洗車等で細かのスクラッチ傷は入ってはいるはずですが、水銀灯で照らしてみても写真に写るレベルの傷はまったくありません。
これはボデイカラーが白であることとパールであることに助けられています。
しかし塗装の柚子肌はそこそこ目立つレベルです!
水性塗料化と3WAY塗装方式にほとんど全てのメーカーが切り替わっている為に、ホンダに限らず全ての車で見られる現象ですが、ないに越したことはありませんのでこの部分の修正が今回の磨きの目標となります。
磨き前膜厚は110μでした。
かなり柚子肌は改善されました!
水性塗料の柚子肌はクリアーによる柚子だけでなく、有色部分での柚子肌が根本的原因ですので完全に柚子肌をなくすることは出来ません。
しかしクリアーの部分をきちんと処理してあげるだけでだいぶ柚子肌は改善され、映りこみの輪郭がはっきりしてきます。
今回はこの柚子肌の改善の為に新車としては目安の研磨厚3μを超えた4μの研磨となりました。
研磨厚は少ないに越したことはありませんが、一回肌を作ってあげればこのあと硬いガラスコーティングを施行しますので、塗装到達するような傷はかなり付くリスクは減りますから、仮に数年後に再施行したとしても1~2μ程度の研磨厚できれいにすることが出来ますからそれほど研磨厚自体を神経質に考える必要はありません。
たまに研磨厚に対して非常に神経質になられている方もいらっしゃいますが、これは艶を出すことを目的に無駄な研磨を繰り返すことと肌を作る磨きとの混同をされていることですので、研磨自体が塗装の寿命を短くしているわけではなく、きちんとした研磨は逆に塗装の寿命を延ばす行為ですのでそこを取り違えないようにしてください。
様は個々の車にとってどのような磨きが最良であるかを判断する目と、それを確実に行なえる技術との両立したバランスがあれば磨きは塗装の寿命を延ばす行為となります。
HONDA ホンダ フリードスパイク Gエアロ コーティング終了
今回お客様は悩みに悩まれコーティング剤を選ばれました。
選ばれたコーティング剤はエクセレントフィニッシュ・プレミアムハイブリットという撥水系の金太郎飴コーティングです。
金太郎飴コーティングとは何ぞや?
金太郎飴はどこを切っても同じ状態です。
それと同じでコーティングが摩擦で磨り減っていっても一膜構造撥水の為撥水機能が施行当初と変る事がありません。
但し2層構造のフッ素撥水に比べると撥水力は劣ってしまいますが、耐久性との兼ね合いの代償としては許容レベルにあると思います。
もう一つの特徴として非常に高い光沢を実現します!
アルコキシシランをベースとしている為に、非常に高い光の反射を作り出します。
いわゆる“硬い反射の艶感”です。
いかにも一膜のったガラスコーティングの王道的光沢を作り出します。
車磨き研究所のガラスコーティングではスノーガード系のコーティング剤と対極の光かたを作り出します。
悩んだ末に決めていただいたコーティング剤ですが、お引き取りに見えられて初めてご覧になった印象は、
「お、パリッとした光沢ですね!」
と期待通りの光沢だったようで安心いたしました。
お子さんの保育園への送り迎えがこのお車の主任務だそうですが、
他のお車とは次元の違う光沢に目立ちまくってしまいますかね?
遠方よりわざわざお越し頂きましてありがとう御座いました。
後日Fをお持ちいただけるとのことで楽しみにお持ちいたしております。
車両クラス:クラスL
施行コース:エクセレントフィニッシュ・プレミアムハイブリット ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:112.478円税込み(お持込お引取り割引-10%・新車割引磨き-10% 適応」)
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