2011年08月31日公開|マセラティ
マセラティ史上最高パワーを誇る4.7L V8 440psのパワーを誇る4ドアサルーンとは思えない戦闘的なセダンです!
2tを軽々超える車重をわずか5.1秒で100km/hまで加速させます。
排気音はフェラーリほど甲高くはないですが、AMGなどのV8と比較するといかにも野獣的な雄叫びを上げます。
低迷続くマセラティ社を第一線の高級車メーカーに浮上させた現代の名車です。
トライデントのマークを見ればなんとなく想像できるかもしれませんが、本場イタリアでは貴族とギャングご用達のメーカーです。
初代クワトロポルテのカンビオコルサ時代に比べるとメーターパネルはかなり洗練されました。
中央にPの文字がある所にコーナーセンサーの情報が映し出されますが、ステアリングを回している際にはスポークが邪魔してあまり見えないのは難点ですが、デザイン重視ですので此処は我慢です。
仕上がりといい素材といいセンスといい非の打ち所のないステアリングです!
このセンスはやはり高級車だけを作り続けてきたマセラティならではのデザインセンスです。
国産車ではまったく太刀打ちできるレベルではありません。
固定式パドルシフトですが、半端ない大きさです!
フェラーリやランボルギーニなど本物のスーパーカーと変らないレベルのつくりです。
本当にパドルシフトで本気で走るにはこのくらいのものが無ければまともな操作はおぼつきません。
いたるところシルバーカーボンが多用されています!
この内装がスポーツGTSの特徴です。
カーボンといっても仕上がりのクオリティーは雲泥のさが有りますが、此処までのクオリティのカーボンはまずお目にかかることはありません。
センターコンソールを見てもスイッチ類は必要最小限です!
輸入車としてはかなりのハイテク車ですし、付いている装備も生半可なレベルではありませんが、此処まですっきり収めることが出来ています。
是がセンスというものです!
黒の革に赤いステッチが映えます!
マセラティは標準内装というものは基本的には存在しません。
革の色・素材・ステッチ・カーペット・内張りほとんどすべての内装素材が自由に選択可能です。
驚くことにボデイカラーまでが特注色としてオリジナルの塗装をすることまでもが可能です。
つまりほとんどフルオーダー車ということになり、ちょっと凝ったオーダーをすれば世界にただ一台の車ということになります。
ちなみに車磨き研究所のデモ車マセラティ グランスポーツも国内では同じ仕様の車はコーンズによると無いそうです。
内装に限らず足回りも特別の仕様がおごられています。
ホイルは20インチ!
ブレーキは当然ブレンボですが、なんと6ポットです!
此処まではまあまあ普通といえば普通ですが、スポーツGTSのこだわりはアルミハブまで使用していることです。
当然ベルハットはセパレートです!
此処まで凝った足回りですがオーナー様いわく、
「ブレーキが甘いんだよね!」
「高速での初期制動がまだまだだよね!」
とのことでした。
いったい何キロで走っているのですか?
色々調べたところ、一番効果的なのはこのお車の場合ブレーキホースをステンメッシュに変えることでかなり初期制動のタッチは改善されるとのことでした。
パッドを換えるより効果的だそうです。
今回の施工内容はエクセペル・ペイントプロテクションフィルムのフロントフルラップとサイドロッカー・リアドアスプラッシュというてんこ盛りの施工内容でご依頼いただきました。
このたびのご依頼はタイミングよく、いままでのトップフィルムであったプレミアムから新商品のエクストリームに切り替わったタイミングにドンピシャでした。
フィルム自体の性能はほぼ同じですが、フィルムののりが大幅に改善され今まで以上に意匠性の変化が出なくなっています。
このようにフルラップで施行した場合フィルムの貼ってある部分を見てもほとんどフィルムの存在はわからなくなりました。
このたびは遠く中京方面からわざわざご依頼を頂ありがたい限りです。
ご納車後すぐにご予約いただきましたが、あいにく予約が詰まっており1ヵ月後の施工となってしまいました。
お客様は其の1ヶ月間で傷つくことを恐れ、
「1ヶ月の間飛び石で傷つかないようにするにはどうするの?」
とご質問いただきましたが、
「乗れば可能性は出てきますから乗らないようにするしかないですね!」
としか答えようがありません。
「そうだよねー」
是もそうしか言いようがありません。
お引取りに伺いボデイを点検してみるとフロント部分で“3箇所”の飛び石を受けてしまっていました。
走行距離は約1.000kmでしたので多少はやもえないでしょう!
半年近く待たれて納車されているのですから乗りたくなるのはやもえないでしょう。
今回フードはできる限り目立たないようにする為にエッジ部分はすべて巻き込みで施行します。
このようにエッジから5~10mmくらいの巻き込みでフィルムを切り取っていきます。
巻き込み部分を貼り付ける前に余分なフィルムを切り取りますからお車に傷を入れることはありません。
次にフロントフェインダーにフィルムを貼っていきます。
エアーダクトやエンブレムなどがありますのでチリをきちんと合わせながら施工しなければいけませんので神経を使います。
フェインダーとボンネットの隣接部分も巻き込んで施行します。
矢印の部分はフィルムの余っている部分ですが、このままですと剥がれの原因になりますのできちんと切り取ります。
いよいよ大物のフロントバンパーです!
三次曲面が一番きつい部分ですので糊ずれが起こらないように注意が必要です。
この部分もボンネットとの隣接部分は巻き込みで施行します。
ヘッドライトにも施行します。
今回はボデイに使用しているフィルムと同じエクストリームを使用していますが、ヘッドライトにはカラーフィルムもお選びいただくことが可能です。
矢印の部分が貼り付けたフィルムのラインとなりますが、此処まで拡大してやっと確認できるレベルです。
厳密にはライトカバーへのフィルムの貼り付けは違法ですが、此処まできれいに貼れていれば検査官もまず気が付くことはありません。
どうですか?
約50cmくらいから見たアングルですが、まったく解からないでしょう!
飛び石などで破損してしまえば数十万円が飛び去ってしまう代物ですから必要不可欠なアイテムです。
ヘッドライトの端にあるメッキの部分もフィルムを貼りました。
メッキの部分は比較的フィルムの糊や縁がわかりやすいのですが、新商品エクストリームはほとんどメッキの意匠性に変化がありません。
欧州車はメッキモールなどが多用されていることが多いのですが、ほとんどの車で例外なくメッキの酸化を起こし白く曇ってしまいます。
メッキに対しては長期にわたり効果的なコーティング剤はありませんので、これだけ意匠性に変化が無いのでいたらエクセペル・ペイントプロテクションフィルム エクストリームでメッキの酸化を防ぐのも有用だと思います。
この部分はすでにかなり飛び石の餌食となってしまっていました!
矢印付近に白く点で見えるのが飛び石の痕です。
このお車の場合フロントタイヤも245という超幅広タイヤですし、ピレリーのハイグリップコンパウンドですので、フロントタイヤが跳ねだす砂や小石はかなりの量となります。
マッドガードはフロントタイヤの後ろについてはいますが、高速走行時は路面近くのタイヤから飛び出しますので、マッドガードを潜り抜けサイドロッカーに突撃してきます。
スポーツタイヤを履かれていたり、スポーツタイプのお車では必需品です。
ペイントプロテクションフィルムの施工をお考えのかたは、フロントインパクト部分よりこの部分を優先した方がいいくらい大事な部分です。
この部分もサイドロッカーと同じ様に飛び石の餌食となる部分です!
やはりすでに数箇所のダメージが出来てしまっていました。
このように面に対してフィルムのエッジが通ってきてしまいますので他の部分よりはフィルムの存在は目立ってしまいますが、飛び石で白い点々が走れば走るほど増えていくことを思えばこの程度の意匠性の変化には我慢が必要です。
飛ばせば飛び石の餌食になるからとストレスを感じながらアクセルを踏むよりは、安心してぶっ飛ばせなければせっかくの高性能車も宝の持ち腐れとなってしまいます。
この部分は標準でフィルムがありましたが、あえて剥して再施行です。
せっかくあるフィルムをどうして剥すの?
フィルムの種類が違うので意匠性の問題として統一することと、標準品では上方部分への長さが不足していてダメージを受ける可能性が高い為、10cmほど長さを上方に伸ばしました。
この部分もドア内側まで当然巻き込みで施行してあります。
MASERATI マセラティ クワトロポルテ スポーツGTS エクセペル・ペイントプロテクションフィルム 施工終了
エクセペル・ペイントプロテクションフィルムの施工では最大の大物の施工が無事終了しました。
今回エクストリームでの初の施工となりましたが、確かに糊の意匠性は格段に向上しており、フルラップであることも相まって未施工部分との意匠性の差はほとんど感じさせません。
ルーマーに比べ価格的には材料代で2~3割ほどお高くはなりますが、
意匠性にこだわられるならばエクストリームはお勧めです!
特にこのように黒のお車の場合は糊感が他の色に比べ解かりやすいのでエクストリームの方がご満足いただけると思います。
但しペイントプロテクションフィルムはあくまで犠牲皮膜として割り切られるならばルーマーやエクセペルのスタンダードフィルムでも十分だと思います。
これらの商品はどれも耐候性や飛び石に対しての防御性能はほとんど同じです。
更に意匠性を犠牲にしてまで防御性をお求めになられる場合は、
エクセペル・アルティメットというフィルムもご用意が御座います。
価格的にはルーマーやエクセペルのペイントプロテクションフィルムは国産や東南アジア・韓国・中国製のものと比較すると非常に高価かもしれませんが、フィルム自体の厚みは数分の一で耐候性や防御性能は格段にこれら商品よりも優れています。
たとえ半値で施行したとしても1年足らずで黄ばんできたり飛び石のダメージを防げなかったらそれこそ“捨て銭”となってしまいます。
最近並行輸入でのエクセペルやルーマーなどを騙った施行業者も横行しているようですがご注意ください。
本部への苦情が寄せられ調べてみると、実は施工されているフィルムがまったくの偽者東南アジア製の粗悪フィルムが使われている事例が多発しているそうです。
仮の本物のルーマーやエクセペルのフィルムが使用されていたとしても、
アメリカ本社からの正規出荷証明がありませんので、
補償対象にはなりません。
このたびは非常に高額にもかかわらず、施行いただきましてありがとう御座いました。
すばらしいお車マセラティ クワトロポルテ スポーツGTSとの楽しいカーライフを存分にご堪能ください!
ただいま施行検討中のフェラーリF430 16MとフォードGT40のお客様、
飛び石の餌食になる前に早く施行した方がいいですよ!
1日も早く其の高性能の走りをストレス無く解き放てるようにしましょう!
車両クラス:クラスX
施行コース:エクセペル・ペイントプロテクションフィルム エクストリーム(フロントバンパー・フロントフェインダー・ボンネット・ドアミラー・ヘッドライト・フォグランプ・サイドロッカー・リアドアスプラッシュ)
施工料金:531.837円税込み(フロントキット割引-10%・引き取り納車費用 適応)
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