2011年08月27日公開|メルセデスベンツ
今月はなぜかベンツのご依頼は少なくこれで2台目となります。
震災の影響もだいぶ薄れてはきていますし、メーカーの車両の入荷状況もスムーズになっているらしいですが、高級輸入車全般に買い替えが鈍化しているようです。
急激な円高に対しての富裕層の警戒感の表れかもしれません?
ベンツに関しては今春にこちらの新型Cクラスに切り替えが行なわれましたが買い替え速度は非常に鈍いようです。
確かに目を見張るような大きなトピックスはなく、細かい変更が目立つ為インパクトにかけるかもしれません。
先日も友人が買い替えを検討し見積もりを取りましたが、限界値引きをしていただいても7万円しか値引きはありませんでした。
一般のお客様では強気に定価のようです!
このご時勢これではなかなか購買意欲も刺激されないとは思います。
猫も杓子もどこにでもLEDライトです!
確かにおしゃれな部分もあるかもしれませんが、付ければいいというものでもないような気がします?
電装屋さんに聞いたところ、きちんとしたメーカー製であれば確かに玉切れなどはほとんどしないそうですが、破格値でネットなどで販売されているものは通常のライトよりも寿命は短いそうです。
安いものは安いなり、幾ら時代が変化していてもこの基本は変らないようです。
これは電装屋さんとの会話の際の余談ですが、最近電装品の持込での取り付けのみの依頼が多くなっているそうです。
電装屋さんにしてみると、持込の場合は其の分工賃が高くなるのでどちらでもいいことだそうですが、製品トラブルなどが出た場合の保証や脱着工賃などを考えると目先の安さで激安サイトなどで購入することは果たして安い買い物なのかは疑問なところが多いとのことでした。
余談でした!
先日施行したシトロエンなどはこのようなパーツは樹脂やプラスチックでしたが、ベンツでは本物のウッドを使用しています。
どちらがいいのかは好みの問題としても、重要なのはどこまできちんとした素材を使用してどこまで質感を作りこんでいるかということです。
其の点では両者とも素材は違いますができばえは満足の行くレベルまで作りこまれています。
しかし見た目だけ高級なように見せかけただけのフェイク的な作りが多いのも事実であり、最近はこの傾向が強くなっています。
これはメーカーに責任があるというよりは、ユーザー自体が本質を見抜く目を持たないことがそれで良しとなっていく原因となっていると思います。
たとえばこの革まきステアリングですが、今多く存在する革まきステアリングと比較すると、肌触りなどは別物の感触です。
見た目にもなめしのレベルの高さは一目瞭然です。
ただ革さえつければ高級というものではなことが判ります。
例によってベンツの新車は傷の部分だけで言えばほとんど磨く必要はありません。
磨き屋にとってはありがたい限りです!
この絶対品質がどの時代でもベンツがステイタスシンボルとして君臨し続ける理由なのでしょう。
先日面白い情報を入手しました!
いまベンツのインポーターはヤナセではなくメルセデスベンツジャパンですが、販売チャンネルとしてシュテルンがあります。
其の直営販売店であるシュテルンが、お客様の希望があればヤナセのステッカーを貼れるようになったそうです。
これっておかしくないですか?
反対ならわかるのですが!
しかも本当にヤナセで購入されたお客様と差別化するために、本来ヤナセで購入された方は通し番号つきステッカーですが、シュテルン購入の場合のステッカーはただのステッカーになっているそうです。
日本人はブランドに弱いですからねー。
話がそれましたが、このようにお客様はベンツというブランドに絶対の信頼を置かれています。
それに応えるべく納車レベルも非常に高いのだと思います。
幾ら高品質といってもメーカーやディーラーができるレベルは限られています、我々磨き屋が更なるクオリティーに仕上げお客様の満足度を高める役割を担います。
このお車の場合傷はありませんので、細かなクリアーの凹凸を取り去りよりクリアーの滑面を作り出すことで更なる艶を付加します。
磨き前膜厚は120μでした。
傷が無いので写真上は磨き前とあまり変らなく感じるかも知れませんが、よく見ると水銀灯の輪郭がはっきりしてきています。
これはクリアー表面の凹凸を処理しより滑面を作り出すことで、光の反射がスムーズになったことの現われです。
当然艶も上がりました!
磨き終了後膜厚は119μ、たった1μの研磨で仕上がってしまいました。
全ての車がこのような状態なら磨き屋も楽なんですけどねー!
Mercedes-Benz メルセデスベンツ C200 BlueEFFICIENCY アバンギャルド コーティング終了
磨いてもそれほど大きな変化は体感できないと思われがちなシルバーですが、あきらかに艶・光沢とも数ランク上がっています!
仮に見た目に変化が感じられなかったとしても、ガラスコーティングされていることはお金を捨てたこととはなりません。
もっともガラスコーティング剤と施行方法がまともだったらの話です。
そもそもガラスコーティング剤の本来の目的は犠牲皮膜として塗装が傷むのを防ぐことが最大の目的です。
傷・酸性雨・エンカル・虫や鳥糞から出る酸・黄砂・花粉・樹液など等数え上げたら塗装にダメージを与える要因は切がありません。
これらからガラスコーティング膜が犠牲となり塗装を守るのです!
ポリマーやWAXなら安いからとお考えならそれは逆かもしれません?
ポリマーやWAXは犠牲皮膜ではなく傷隠しや艶出しが本来の目的ですから、上記したような要因に対してはほとんど効果がないどころか逆に助っ人となってしまう可能性すらあります。
ポリマーやWAXを決して否定するわけではありませんが、何を求めて施行するのかを考えてどのようなコーティング剤を使用するかを決める必要があります。
決して目先の金額で決めることはお勧めできません!
車両クラス:クラスM
施行コース:マーベラスフィニッシュ ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+ホイルガラスコーティング
施工料金:89.250円税込み(新車割り引き磨き-10%・輸入車割り増し磨き+10% 適応)
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