2011年08月06日公開|プジョー
206の後継モデルとして登場した207ですが、こちらは前期モデルとなります。
主か変更点は外見上はフロントグリルとなりますが、スポーティーさではあきらかに前期モデルの方が優れていると思います。
ベースとなるエンジン自体は特にスポーツタイプのエンジンではありませんが、ターボによる過給により150PSを搾り出してはいますが、車重が1200kgを越えているためちょっとパワー不足感は否めません。
ワインディングなどでそこそこ楽しむにはあと50psばかり欲しい所です。
ご覧の通りマニュアルミッション車です!
今では国産車ではマニュアルミッションを買う方はほとんど絶滅危惧種となりつつありますが、欧州小型車ではまだまだマニュアルミッションの人気は持続しています。
しかし徐々にセミオートマチックが幅を利かせ始めましたので、このクラスからマニュアルミッション車が消えるのも時間の問題かもしれません。
性能からすればセミオートマの方が優れてはいますが、ドライブフィールを楽しむには断然マニュアルですから、スポーツモデルにだけは残していただきたいものです。
メーターもかなりスポーティーなデザインです!
白いメーターベースプレートが引立っていますし、メーターバイザーの形も非常にいい雰囲気を出しています。
日本のコンパクトカーもこのくらいおしゃれな内装にしてほしいものです。
さすがフランス車、このクラスでもレザーシートのステッチを白として雰囲気を作り出しています。
ハッチバックの性格上リアシートはフラットな収納しやすい形ですが、フロントシートは結構ホールド感のあるスポーツシートの形状をしています。
矢印の部分は一見カーボン風ではありますが、微妙にガラが違います。
このようなちょっとしたこだわりがさすがフランス車です!
まず国産車ではこのようなセンスのいいちょっとしたこだわりはありません。
コストダウンするところとしないところのメリハリがはっきりしているのがとても印象的です。
フランス車では多く見られるパノラミックサンルーフですが、GTのようなスポーティーモデルですと剛性低下が懸念されてしまいます。
幾らルーフサイドシェルを強化したとしてもこれだけ大きな開口部が存在すると、激しいロールが発生した場合のよじれ感は出てしまうでしょう。
車自体の耐久性にも大きく影響を及ぼすところですから、車種によっては無い方がいいような気がしますが・・・
飛び石による破損防止と紫外線によるカバー劣化の対策として、ヘッドライトにプロテクションフィルムを施工しました。
このくらい近距離ですとフィルムラインは見えますが、ちょっと離れてしまえばまずフィルムの存在に気が付くことはありません。
どうですか?
すでにこの程度はなれただけでフィルムはまったく判らなくなってしまいます。
クリアーフィルムですから、ライト点灯時にも暗くなるようなことはありません。
但し法律上は、フィルムの貼り付けは禁止されていますので、検査官によっては車検通過を認めない場合もありますので、その部分はご承知おきください。
今回はボデイのペイントプロテクションフィルムの施工もご注文いただきました。
フロントバンパーとボンネット・フロントフェインダー・サイドミラーのセットとなります。
アルコールで脱脂を行い専用のジェルを使い貼り込んで行きます。
バンパーのように三次元曲面がきつい部分はあまり際までは攻めきることは出来ません。
無理に攻めすぎると剥がれの原因になったり、糊ずれによる斑が目立つようになってしまいます。
このお車の場合バンパー左右に飛び出しているスポイラー状の突起が意外と段差が大きくこの部分はかなり強引に貼り付けていかなければならない為にある程度の糊ずれは出てしまいました。
ウインドウフィルムとは違いかなり強力な糊が厚く付いていますので、フィルム自体の質感はほとんど塗装と違いは有りませんが、どうしても糊の存在による柚子感は出てしまいます。
但し白やシルバーのような淡色車であればほとんど気にならないと思います。
ペイントプロテクションフィルムは、目立たなければそれに越したことはありませんが、あくまで主目的は飛び石に対しての犠牲皮膜ですから、
塗装と同じ質感にこだわられる場合には施工はお勧めできません。
とは言ってもできるだけ目立たないに越したことはありませんから、ボンネットのように内側に巻き込める部分はできるだけ巻き込んで、フィルムの縁が表面に出ないように施工します。
巻き込みできない部分はこのようにフィルムのエッジ部分が表面に出てしまいますが、
1m離れてしまえばフィルム施工車であることを知らなければまず気が付くことはありません。
仮に飛び石を食らってしまい塗装補修したとして、価格的にはペイントプロテクションフィルムと同じくらいだと思いますが、オリジナルの塗装にこだわられるのであればペイントプロテクションフィルムはお勧めだと思います。
車両保険加入車であれば飛び石による破損はガラス塗装共に等級変動なしでの補償対象となりますが、
ペイントプロテクションフィルムも当然補償対象となります。
意外と塗装も飛び石による補償対象となることをご存じないでしょう!
但し自身のタイヤの跳ね上げによる飛び石は補償対象とはなりません。
ということは?
サイドロッカーやリアスプラッシュ部分のペインのプロテクションフィルムによる防御の方が優先した方がいいのかもしれません。
これだけ離れてしまえばまったくフィルムの存在に気が付かないレベルになります。
この状態は蛍光灯に照らされていますが、太陽光ですと更にフィルムの存在はわからなくなります。
新車登録から4年経過していますが、1年ほど前に他店でガラスコーティングを施工されているそうです。
フッ素を使用した撥水系のコーティング剤とのことでしたが、定期メインテナンスが必要なタイプのためせっかくの高額なガラスコーティングを施工してもランニングコストが発生してしまいます。
まだそうは言っても4年しか経っていないお車ですし、ガラスコーティングを施工して有りますから遠目には艶もありきれいに見えますが、水銀灯で照らして近くで見てみるとこの通りかなり傷もあり、光沢も失われています。
なぜこのようになってしまったのか?
おそらく施工されていたコーティング剤のフッ素に耐久性が無く、定期メインテナンスで何らかの撥水剤を塗り込んでいると思われますが、当然ただ上に乗っけているだけですので耐久性は期待できません。
多分コーティングの光沢もこの撥水層が作り出していたものと思われ、その部分が劣化したり剥離してしまうとこのように光沢が失われていくものだと想像されます。
しかし一番の原因は違う部分にあります。
それはコーティング施工前の“磨きのレベルの低さ”が一番の原因です!
きちんと磨き上げられていれば、コーティングのトップ層が剥離しても多少の劣化をしても艶を保つことが出来ますが、
磨きをおろそかにして光沢をコーティングに頼ってしまうとこのようなことが起きてしまいます。
施工してあるコーティングをバフで剥離しながら磨き上げていきます。
磨き前膜厚は、ソリッド塗装なので比較的厚めの139μでした。
特に赤のソリッド塗装は紫外線劣化しやすいので、厚めに塗装され劣化予防されているようです。
この状態が本来の塗装の持つ光沢と艶です!
磨きとは単純なことで、塗料塗装が持つ本来の性能を引き出させてあげることがその目的となります。
塗装表面の目には見えない凹凸を因りフラットな状態に近づけ、傷をできるだけ取り去ることでより光の反射をきれいに反射するようにすることで艶と光沢を作り出します。
このとき気をつけなければいけないことは、使用するコンパウンドの油脂により艶が出ていることもありますのでその判断を誤ると、“脱脂をしてみたら傷だらけの艶なし”などということになりかねません。
車磨き研究所ではその様なことを防ぐ為、石油系油脂を含まないコンパウンドを使用しています。
磨きのコツは、小さなことに対しての細かな積み上げです!
一つこだわりを間引きすれば間引きしただけの仕上がりにしかなりません。
自分の忍耐力根気との戦いです!
磨き後膜厚は136μ、研磨膜厚は3μでした。
仕上がりの良し悪しは研磨膜厚ではなく、どのように磨くかです!
Peugeot プジョー 207GT コーティング終了
かなり在った小傷もきれいに処理でき、その甲斐あって見違えるほど艶々のきれいなソリッドレッドの発色が戻ってきました!
使用したコーティング剤は、車磨き研究所ではスタンダードクラスのコーティング剤ですが、これだけ見事な艶感を作り出します。
しかも機能層がコーティング膜全てで構成されている為に、他店で施工されていたコーティング剤のように定期メインテナンスも必要ありませんし、劣化により艶びけを起すこともありません。
お引渡しの際お客様はコーティングを指で触られ、
「ツルツルしてないですね?」
「前のコーティングはつるつるでしたよ!」
とちょっと不満げにおっしゃいましたが、
「このコーティングはシリカの純度が高く一膜構造なので、ウインドウガラスに近い状態なのでツルツルはしていません」
「きちんとしたシリカ膜は指で擦るとキュキュとした感触となります!」
とお伝えして安心されたようです。
意外とこのことをお知りにならずコーティングを施工されている方が多いようです。
WAXのような触感のガラスコーティングはよくその理由を施工店さんに説明していただいた方がいいでしょう。
車両クラス:クラスM
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+エクセペル プレミアム・ペイントプロテクションフィルム(フロントバンパー・フロントフルキット・ヘッドライト)
施工料金:283.456円税込み(プロテクションフィルムフロントセット割引-10%・輸入車割り増し磨き+10%・濃色車割り増し磨き+10%・ソリッド割り増し磨き+10%・200km以内納車引き取り料 適応)
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