2011年09月04日公開|ルノー
新しくなったカングーです!
先代と比べるとかなり大きくなりました。
本国フランスでは主に商用車として使用されているため、狭い路地裏などを走らなければいけないのである程度先代ではサイズが小さく作られていたのだろうという予測です。
しかし今回かなり大型化したのは、ビボップという小型カングーができた為なのか道路事情が改善されたのかはわかりません。
日本でのルノーの販売は伸び悩んでいるそうで、売れるのはスポールというスポーツモデルかこちらのカングーがほとんどを占めているそうです。
普通の車が売れないこれは面白い現象だそうです。
1.4Lのエンジンで105psのパワーですが、車自体が無駄な装備が無い為に車重1400kgほどに納まっていますので、非力感は無いとお思います。
もっともカングーで速いとか遅いとかを論ずる時点でこの車の趣旨から外れますし!
さすがに広いカーゴスペースです!
余分な突起物は一切ありません。
この手のお車でトノカバーが装備されているのは珍しいと思いますが、これはありがたい装備です。
なぜかというと、このお車にスモークフィルムは似合いません!
つまり荷室が丸見えになってしまいますから重要なアイテムです。
なぜかフランス車はバックミラーが2つ付いている車が多いです?
確かにあれば便利なのは確かですが、ちょっと不思議な感じです。
其の車内確認用ミラーから見ると、このリアシートが見えます。
意外とシートの作りはおしゃれです!
これもフランス車だからこそのセンスです!
ここの所立て続けにフランス車のご入庫がありますが、どのお車を見てもこのように内装はシンプルです。
本来これで十分機能は保てるということです!
ECOといっているメーカーさんはこの作りを見習うべきですね。
この車格でありながらオートクルーズとスピードリミッターが装備されています。
ステアリングの左右にあるボタンがそれです。
スピードリミッターは設置した速度以上にならないようにするものなのは当然ですが、任意で設定できるのは面白い発想です。
センタースイッチパネルは当然のようにシンプルですがきちんとデザインとして生きているところが日本の商用車とは違うところです。
十分におしゃれです!
これはかなり受けます!
パーキングブレーキレバーですが、飛行機のスロットルのような雰囲気です。
この発想もフランス車しかできないでしょう。
一度フランス車にはまると抜け出せなくなるのが判ります。
車のカテゴリーから見ると、かなりスポーティーなメーターデザインです。
しっかりメーターメッキリングまで付いています。
これが国産車ならとりあえずはメーターはありますよ!
ていどで終わってしまうのでしょうが、フランス人は其処を妥協はしません。
ポップでシンプルそれでいて実用性は最高!
カングー最高!
新車としてはこれまで見てきた車のなかで最悪の状態です!
傷の量は中古車としてもここまで有る車は少ないというほどの傷の量です。
深さも肉眼で見てもあきらかに10μは超えていると思われるものが無数についています。
ここまでの傷が新車ではいる理由が皆目見当が付きません?
想像できるのはデッキブラシのようなもので洗車を繰り返せばこのようになるかも知れませんが、幾ら商用車といえでもそこまでのことをするとも思えません。
更に新車としては考えられないレベルのことが!
“物咬みです”
ベンツの新車といえども数台に一台はありますが、在っても1mm程度のものですが、今回は5mm近い物が咬み込んでいます。
磨き前膜厚は最近の車としては驚異的厚さの243μもあります。
これはあきらかに油性塗料です!
完全に製造ラインは商用車用のラインで作られているということになります。
更に驚くべきことが!
磨いていくとバフが黄色くなっていきます。
つまり2コートの塗装ではなくソリッドだけの1コートということになります。
今の車としてはあまりありえない塗装です。
240μと言う厚い塗装のわけはこの塗装方法が理由だったようです。
但しまったくクリアーが無いソリッド塗装では塗料劣化は非常に速いスピードで進行してしまいますから、おそらくはソリッド塗料にクリアーを混ぜ込んだものを使用しているとは思いますが、あくまで想像の域でしかありません。
これを見る限り本国では完全に使用目的は商用に限定した車であり、日本だけがファッションアイテムの一つとして乗用車使用しているのだと思います。
ご注文いただいている磨きコースは02コースでしたが、
02コースの限界磨き厚5μを通り越し6μまで研磨しましたが、
あまりの傷の深さに傷を取りきることは出来ませんでした。
02磨きコースでは3段階の研磨を行ないますが、各段階において同一箇所で3回までとなっています。
つまり合計9回の研磨を行なうこととなります。
確かにこれ以上の回数研磨を繰り返せば更に研磨厚はかせげますが、塗装に必要以上の熱ストレスをかけ続けることとなりますし、磨きの料金が決まっているなかコストオーバーとなってしまいます。
そうはいっても新車で購入されてご覧になったときに、
「何だこの状態は?」
と思われたのではあまりにも悲惨ですから、
通常の光の当たる状態ではそれほど傷が気にならないレベルまでは仕上げることができました。
しかしこれ以上のクオリティーをお求めになられるようであれば、最低でも02プラスできれば04コースの磨きを行い後10μ程度の研磨が必要となります。
更に今回は下回りのクリアーアンダーことのご注文も頂きました。
これはいわゆる防錆処理で、未塗装パーツに対して透明な錆止めを塗装するものです。
降雪地帯でエンカルを使用するようなところでは施行した方が良いことですが、未施工で錆が発生したとしてもそれによる不具合が出るまでには10年以上はかかりますので、主な施行目的は視覚的に錆が見えないようにすることが主な目的となります。
但しマフラーなどの腐食破損の激しい部分に関しては耐用年数は倍くらいになると思います。
施行の際には左下の写真のように全体をカバーで覆ったり、マスカーでボデイ全体を保護して飛散した塗料の付着を防止します。
RENAULT ルノー カングー コーティング終了
傷は完全には取りきれなかったとはいえ、
磨きにより肌が整えられてことによる艶の違いは一目瞭然です。
更にコーティングを施行することにより深みのある艶が生まれました!
ソリッド塗装はメタリックやマイカなどの塗装に比べ、よりはっきりと其の効果が現れます。
特にこのようなイエロー系のソリッド塗装の場合艶もさることながら、光の当たる強さや角度により色がグラデーションして見えますが、
其のグラデーションが因りはっきりと際立つようになります。
日本を代表する別荘地○○○にお住みだそうですので、このフレンチポップなカングーが非常に映えると思います。
もうちょっとすると紅葉の季節も始まります、
郊外の紅葉した異国情緒の有る道を走ればより一層このお車も引立つことでしょう!
車両クラス:クラスLL
施行コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+クリアーアンダーコート
施工料金:117.159円税込み(お持込お引取り割引-10%・新車割り引き磨き-10%・輸入車割り増し磨き+10%・ソリッド割り増し磨き+10% 適応)
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