2011年10月10日公開|メルセデスベンツ
先代のCクラスクーペとなります。
この瓢箪型のヘッドライトが特徴的なデザインとなりますが、此処は賛否両論が分かれるところです。
しかしデザインの要であることは間違いないのでこのCLKにとっては意匠性の要はヘッドライトにあるといっても過言ではありません。
しかし初年度登録から7年が経過していますので、其の要となるヘッドライトにもかなりくすみがで始めてしまっています。
この時代のメルセデスはこのCクラスに限らずすべてのシリーズでヘッドライトのくすみが出易い状態になっています。
これはこれらのモデルの前までは、ヘッドライトの材質がガラスだった為このような問題は無縁でしたが、新たにプラスチックカバーを採用したことがこのようなトラブルを起すことになってしまいました。
特にこの頃のヘッドライトカバーは表面に非常に硬いクリアーを非常に厚く塗装してあります。
確かにこのクリアーは非常に耐久性も高く、耐衝撃性にも優れてはいましたが、残念ながら紫外線劣化に関してはそれほどの耐久性はありませんでした。
ベンツというと高級車のイメージから車庫保管されている状態を想像することが多いと思いますが、意外と乱雑に管理されていることのほうが実は多いのが現状です。
というのも、法人登録の車両が多く足車として使われている頻度がBMWやジャガーなどと比べると圧倒的に高い為、使われているクリアー自体がそれほど品質的に問題があったわけではありませんが、BMWやジャガーに比べヘッドライトのくすみが目立つ要因となっています。
ここら辺の問題は現行モデルではかなり改善されてきているようです。
幸いなことにこちらのお車は致命的ダメージには至っておりませんでした。
そうはいっても大分くすみは目立つようにはなっていますが、更に進行するとクリアーが一部剥離を起し始めてしまいます。
こうなってしまうとクリアーをすべて剥離しなければいけないので大事となってしまいます。
こちらのお車の現状はまだ其処までの状態には至っておらず、表面の劣化しているクリアーだけを研磨してあげて、まだいい状態のクリアー部分を残すことが出来ますので“早期治療”の効果は大きいと思います。
とは言っても、国産車とは比較にならない硬いクリアーですので、ライト・ミディアム程度の磨きでは表面をなめている程度にしかならない為、
ベンツの場合はハードポリッシュで磨かなければなりません。
この状態まではDIYでも誰でも施工することは可能です!
問題はここからです!
クリアーが真っ白になっているということは当然クリアーは傷だらけです。
このクリアーに入れてしまった傷をバフで磨き上げ、滑面を作っていかなけらばなりませんが、この作業はまずDIYでの施工は不可能です。
一見透明にできたように見えても、実はコンパウンドの油脂の成分が傷を埋めていることでその様に見えているだけですので、斜めからすかしてみると傷が残っていることは簡単に見て取れます。
この状態で仮にコーティングを施工したとしても傷を埋めている油脂が劣化することでコーティングを剥離させてしまったり、劣化した油脂が曇ってきたりしますので、せいぜい効果は3ヶ月程度となってしまうでしょう。
きっちり磨き上げきれいなクリアー面を出し、滑面を作り上げたところで今回はルーマー・ヘッドライトプロテクションフィルムを施工すこととなりました。
ヘッドライトコーティングとプロテクションフィルとでどちらがいいかという質問はよくお聞きするところですが、これは一概に断定することは難しい判断です。
コーティング | プロテクションフィルム | |
価格 | 安価 | 高価 |
耐久性 | 1年程度 | 5年以上 |
意匠性 | ◎ | ◎ |
カラー | クリアー | イエロー・ブルースモーク・ライトスモーク・クリアー |
車検適応 | ○ | * × |
飛び石防御性能 | × | ◎ |
*基本的には非合法となりますが、ライトの減光率等により車検通過する場合もあります。
このようなコーティングとプロテクションフィルムとでは違いが有ります。
今後お乗りになられる年数が3年を超えて乗り続けられるご予定の場合はプロテクションフィルムを選ばれる方がお得だと思います。
但しカラータイプのフィルムに関しましては、車検通過は過去実績だと5割程度となってしまいますので車検取得後次期車検までとの割り切りをされた方がいいと思います。
クリアータイプに関しましては、現在までに車検で問題になったお車は御座いません。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ CLK240 ルーマー・ヘッドライトプロテクションフィルム施工終了
ライトがきれいになっただけで、まったく車の印象が変ってきます!
“目は口ほどにものを言う”
まさに其のいい例です!
ヘッドライトプロテクションフィルムに関しましては、カラータイプではソフト・ハードと2種類の厚さから選ぶことが可能です。
価格は変りませんが飛び石からの防御性能に大きな違いがあります。
ハードタイプはFIA認定フィルムとなっております。
但しカラータイプのフィルムはニッサン車への施工はお受けできませんのでご了承ください。
施工コース:ルーマー・プロテクションフィルム(ヘッドライト+フォグランプ)+ヘッドライトカバー磨き(ヘビーポリッシュ)
施工料金:42.000円税込み
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