2011年12月04日公開|BMW
秋の台風で刈り取ってある稲を干すはぞ(ハゼ)が強風にあおられ車に飛んできてしまい、右リアクオーターパネル・リアバンパー・トランクとダメージを受けてしまいました。
普段は実家に露天駐車放置の状態ですからどうも罰が当たったようです!
タイミング悪く車磨き研究所主催のツーリングの直前でのハプニングでしたので、当然修理は間に合わず傷ついたままの状態での参加となりました。
しかし走りには関係のない部分ですので今回も熱い走りを見させていただきました。
ツーリング終了後すぐに板金修理とコーティングの補修のためご入庫いただきましたが、なんと2か月間もかかっての完成となってしまいました。
と言うのも、
「どうせだから板金箇所と補修箇所だけじゃなく、どうせなら全部再施工してしまいましょー」
という私の口車に乗ってさらに、
「だったらペイントプロテクションフィルムも貼りましょうよ!」
さすがにこれには乗ってこないかと思いきや、
「予算の関係もありますが、とりあえずお任せで!」
それではデモ車扱いで好きなようにやらせていただくことといたしました。
ただし価格はデモ車価格ではありません!
前回の磨きでもかなりきっちりイオンデポジットのクレーターは処理したのですが、
1年半でまたもやここまで水染みができイオンデポジットに成長してしまっています!
その時のコーティング剤はハイモースコートを選ばれたのですが、管理状況からしてコーティング剤選びを失敗したようです・・・
というのもここまで洗車をされずに長期間本当に放置されるとはこの高級車をして予想外でした。
いかに耐久性の高さを誇るハイモースコートといえども露天で1~2か月間放置されてしまうと、雨が降り水滴が残りそれが乾燥してを繰り返すと、
さすがに高度9Hを誇るシリカコーティングも耐えられなかったようです。
ハイモースコートはシリカ膜と特殊フッ素による2層構造のコーティングですが、フッ素膜のメインテナンスを洗車の際時々行ってあげないと撥水した雨水を滑水できなくなり水玉を多くボディに残すようになってしまいます。
それがさらに進行するとさらに雨水に含まれるカルシュウムや酸によりフッ素が溶かされていってしまいます。
それらが今度は堰堤の役目までするようになりますからどんどんと水染みの発生は活発になり、イオンデポジットへと進行していってしまいます。
悪い例のいい見本となってしまいました!
ここで一発さらに04コースでガッツリ研磨してリセットという方法もありますが、それは今回は見送ることにしました。
残存膜厚的には磨き前で148μもありますのでそこは問題はないのですが・・・
というのも度重なるバトルツーリングに参戦してきた“飛び石痕”がフロント部分とサイドロッカーに多く見られ、さらにとどめを刺したのがご入庫中にちょうど板金から上がってきたタイミングでフェラーリディーラー主催のツーリングに誘われてしまい参加してしまいました。
その結果幅40㎝近いリアタイヤに500psを軽々と超えるパワーで吐き出される飛び石を20台近いフェラーリ・マセラティから200km/h以上の速度域から浴びせられたのですからその惨状は悲惨なものとなりました。
今回車磨き研究所からは5台の参加をさせていただきましたが状況はみな同じようなことになっていました。
フェラーリやマセラティはタイヤに機関銃がついているようなものです!
興味本位で煽ったりすると、ぶっちぎられる前に飛石痕だらけにされてしまいますからご注意を!
というわけで、すでにかなり塗装の意匠性に問題ができてしまっているために今回は水染みと傷のみを処理するだけにとどめ02コースの磨きとしました。
傷と水染みは大方処理はできましたが、やはりイオンデポジットは完全に残ってしまいました!
ただしこのイオンデポジットは今まで多くのお車で見てきたような5円玉の内側の円くらいのクレーターではなく、鉛筆の先で叩いた様な細かなクレーターになっています。
はっきりは分かりませんが、これがハイモースコートを放置した場合にできる水染みからイオンデポジットへの成長の現象かもしれません。
お客様には大変失礼ですが、いい促進対候試験となりました!
教訓は放置車両の場合はハイモースコートは避けること!
BMWはドイツ車の中でも最も固い塗装の一つですので、かなりハードには磨きましたがそれでも4μが研磨限界でした。
もっとも硬度9Hのハイモースコートのシリカ膜が存在していますから、それを磨きとるだけでもかなり磨きの労力を消費してしまってはいるでしょう・・・
今回のコーティング&磨き再施工の最大の目的は,ペイントプロテクションフィルムの施工を行うためです。
施工箇所はフロントバンパー・ボンネット&フロントフェンダー(ハーフビキニ)・サイドミラー・ドアカップとなります。
確かにすでに軽く100か所を超える飛び石を食らってはいますが、これからさらにバトルツーリングを行えば、フロント周りは湾岸最高速使用のようにサフェーサーむき出し状態になってしまうため、
これ以上の意匠性ダウンを防ぐための施工です。
フロントフェンダー&ボンネットはできる限りフィルムエッジが出ないように巻き込んで施工していきます。
これはエッジ部分を少しでも飛び石から守ることと、意匠性の向上のための措置です!
ハーフビキニタイプですのでパネル途中でフィルムがなくなります。
純正でもリアスプラッシュ部分にはプロテクションフィルムがついている物もありますが、そのようなフィルムと比較した場合まったくフィルム境界は目立ちません!
それは使用しているフィルムの厚みが全く違うからです。
日本製や東南アジア製のフィルムと比較して1/2~1/3程度の厚さしかありませんから段差が少ないため当然“目立たない”わけです。
しかし薄いからといって飛び石に対しての防御性能が低いわけではなく、
逆に2~3倍程度の防御性能を誇ります!
これはフィルム内部にクッション層を持っているために、薄いフィルムでも飛び石に対して十分な防御効果を出せるのです。
さらにフィルム貼り込み面の意匠性にも他社製品とは大きな違いがあります!
フィルムに使用されている糊が非常に高性能かつ均一についているため糊の斑や模様が非常に目立たなくなっています。
これはペイントプロテクションフィルムとしての老舗ルーマー、専門会社であるエクセペルだからこそのクオリティーです。
確かに価格は高いですが、国産&東南アジア製のフィルムと比較して明らかに性能・意匠性に違いがあります。
最近並行輸入によりPPFというフィルムがだいぶ出回ってはいますが、確かにフィルム自体は同じメーカーのものではありますが、
メーカー保証は一切ありませんのでご注意を!
サイドミラーのペイントプロテクションフィルムです!
このBMWの場合にはミラー中央にあるエッジラインに沿って2枚での突き付けでの施工となります。
ミラーの場合3次曲面がきついため、無理に1枚で貼り込もうとすると糊ずれや糊斑が目立ってしまうのであえて分割して施工してあります。
今回のドアカップはドアカップの外までフィルムを出して、より傷つきにくくするような貼り方をしています。
通常はカップ内でフィルムエッジを納めていますが、それに比べるとちょっとフィルムの存在は目立ってしまいます。
傷に対しての防御性を取るか、意匠性を取るかの選択です?
ここからの施工はエクセペルの特殊フィルムの施工となります。
こちらはヘッドライト専用のプロテクションフィルムですが、カラータイプのブルーで施工しました。
カラータイプはハードとソフトの2種類がありますがこちらはハードタイプとなります。
ハードタイプは厚さ約2ミリあり150km/hでパチンコ玉ほどの大きさの衝撃でもヘッドライトを破損から守ることが可能です。
こちらのフィルムはFIA認定のレース用プロテクションフィルムですからその性能は折り紙つきです!
またカラータイプの中でもブルーとイエローは減光率も少ないため夜間でもあまり暗さは感じることはありません。
ただし厳密には公道使用は認められていないものなので、車検には対応してはいませんが施工車輛の中で車検ではねられたお車は今のところはありません。
しかし確実ではありませんので、施工に関しては自己責任でお願いいたします!
またカラータイプのヘッドライトプロテクションフィルムに関しましては、
ハード・ソフトともに年式を問わずすべての日産車への施工はできません!
これはライトカバー自体の強度が不足しておりフィルムの張力により破損してしまうためですので、どうしても施工したい場合には破損に関しての保証はできませんのでご了解ください。
フェーエルリッドにエクセペル・カーボンフィルムを施工してみました!
なかなかおしゃれでしょうー
大人のドレスアップ渋いワンポイントです!
さらにリアスポイラーにもカーボンフィルムを施工!
これもかなり渋いいいセンスです!
偽物であることは否めませんが、リアルカーボンのスポイラーよりよりレーシーな感じが出ています!
これはアフターパーツですとカーボン繊維保護のためクリアーが塗られてしまっていますが、それにより変に艶が出てしまいテカテカして浮いた感じになってしまいます。
より本物感を出すためにはカーボン自体の素地の雰囲気を出したほうがよりリアル感が増します。
このカーボンスポイラーを見かけたら挑発しないでください!
この135iただのかっこ悪い変なBMWではありません・・・
パワー500ps トルク70kg近い化け物ですから、フェラーリといえども高速道路では加速性能では勝ち目はありませんから!
ただしサスペンションはMパッケージのノーマルのままですので200km/hを超える高速コーナーなら嵐をさまよう小舟のようになりますからそこが勝負どこですね・・・・・
BMW ビーエムダブリュー 135i Mパッケージ コーティング・ペイントプロテクションフィルム施工終了
放置車両もきれいになりました!
さらにペイントプロテクションフィルムでバトルツーリングに向けて万全の防御性能も手に入れました!
しかも渋いカーボンフィルムでさり気ない大人のドレスアップまで!
“これはちょっと目立つ135iですね”
ただしここからが問題です?
また長期間放置が始まってしまいます!
しかも季節は“冬”間違いなくほとんど乗ることはなくなり、多分洗車もされないでしょう・・・
ということで今回のコーティングはハイモースコートではなく、マーベラスフィニッシュ・プレミアムハイブリッドでの施工としました!
少なくとも撥水系のコーティングに比べ水染みはできにくくイオンデポジットへの進行も遅延することが可能になります。
ただしガラス系コーティングの宿命として、膜を形成しているシリカはカルシュウムと相性がいいためどうしても水染みは発生してしまいます。
つまり幾ら親水系のガラスコーティングをしてもノーメインテナンスということではありません!
魔法の小槌のようなコーティングは存在しません!
メンテナンスも嫌だ、だけど水染みも嫌だとわがままを言うなら、あとは車庫保管しかありませんよ!
せっかくのおしゃれなモンスターカーですから、
メンテナンスするか?
車庫を立てるか?
どちらかは努力してください!
「車はきれいであって初めてドライバーの意思に答えてくれるもの!」
とプロレーサーも言っていますよ。
車輛クラス:クラスM
施工コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアムハイブリッド ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き・保険補修部分04磨きコース部分あり)+ルーマー・ペイントプロテクションフィルム(フロントバンパー・フロントフェンダー ボンネット×ハーフビキニ・サイドミラー・ドアカップ×2か所)+エクセペル・ヘッドライトプロテクションフィルム(ハードタイプ×ブルー)+エクセペル・カーボンフィルム(フェールリッド・リアスポイラー)
施工料金:304.179円税込 保険会社補修負担分含まず コーテイング&磨き(リピーター割引-20%・濃色車割増磨き+10%・輸入車割増磨き+10% 適応)
ペイントプロテクションフィルム(フロントインパクトキット割引-10% 適応)
エクセペルフィルム(5万円以上割引-10% 適応)
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