2011年12月25日公開|BMW
新車価格は相当な高値だった初代X5ですが、
中古車市場ではあまり人気はなく発売当初からかなり買い得な車の一つでした。
BMWではクロスカントリーやSUVなどの分野でのノウハウはほとんどなかったために、ローバーグループを取得しその傘下のランドローバーを手に入れることで開発が可能になったそうです。
そうなるとエンジン屋としては世界屈指のテクノロジーのBMWとクロスカントリーではやはり世界屈指のランドローバーの合体作ですからかなりの高性能車であることは間違いないのでしょうが、市場の反応はなぜかいまいちでした。
ポルシェのカイエンが発売された時とは大違いです!
なぜ?
最大の違いは、カイエンのようにプレステージ性を持たせることに失敗したことではないでしょうか?
それとBMWのメイン販売車種は3シリーズとなりますが、この顧客層では追加車種として購入するには価格が高すぎカイエンのように911に乗っているからもう一台もポルシェでの様にはいかなかったのでしょう。
またメインカーとしての購入となると、BMWを好む方の大きな理由は走りの機敏さ気持ち良さとなりますが、やはりここもクロスカントリーカーではBMW好みの方には訴求力がなかったということでしょう。
実際この価格でクロスカントリーやSUVを購入しようと考えた場合、選択肢はトゥアレグ・カイエン・ランドローバー・レンジローバー・ゲレンデバーゲンなどでしょうが、
走りやブランド性で勝てるのはトゥアレグくらいのもので、
あとの車と比較した場合勝負にはならないでしょう。
ここ等辺がBMWとしては販売戦略の誤算だったのではないでしょうか・・・
BMWの車ですから当然そつはありませんが、どうしても乗用車の域を超えることができていません。
高級SUVとしてのアピールにかけ中途半端なデザインで終わってしまっています。
作りとしては悪くないのですが・・・
やはりここ等辺にも高級SUVとしての独自性がありません。
5シリーズの延長線でしかありませんから、購買意欲を掻き立てられる要素にかけます。
シートのアレンジや作りに関してはかなりいいと思います。
特に前席などはスペース的にも余裕があり、シートのホールド感なども非常にツボを押さえていると思います。
なぜかこのお車にはドアストライカーカバーが装着されています。
作りの良さや、フィッティングからすると純正?
初めて見ました!
ローターはかなり大径のものが装着されていますが、なぜかキャリパーはBMWにしては小ぶりなものが装着されています。
車輛重量2tを超える車としては能力不足の様な印象を受けますがどうなのでしょうか?
このホイルはかっこいいですね!
Mスポーツの純正ホイルですが、やはり輸入車特にドイツ車はドレスアップに選択するホイルはメーカー純正のオプションホイルが一番品がいいですね。
チャラチャラ ピカピカした社外ホイルは子供ぽく見えてしまいドイツ車独特の落ち着いたイメージを壊してしまいます。
エンジンのレイアウトはBMWらしく重量配分が50:50になるようにエンジンルールの奥に押し込められています。
手を抜かずにきちんと作られています!
乗ってみればかなりいい走りもするのではないでしょうか。
ただこのお車に搭載されているエンジンはBMW伝統の直6ですから、そもそも高回転型エンジンですからこのようなSUVとの相性はどうなのでしょうか?
ま、エンジン屋BMWのことですからそこもそつなく作り込んではあると思いますが・・・
最近中古車で購入されたそうですが,意外と程度は良いようです!
トップ部分には傷はほとんどありません。
多少は水染みから進行したイオンデポジットのでき始めのものは少しあります。
中京方面のBMW専門店で購入されたそうなのでこのように程度がいいのかもしれません?
膜厚は145μとそこそこの膜厚もあります。
と、安心していたらやられました。
側面部分はそこそこ線傷が入っています!
これはどうも専門店だから安心だったのではなく、
程度良く見せるために目立つトップ部分だけは展示段階で磨いてあったようです。
大体傷の量はトップ部分と側面は比例しているのが普通ですから・・・
まあこの程度の傷でしたので、ご依頼いただいていた02磨きコースでも十分に処理可能でした。
とりあえず一安心・一段落!
トップ側面ともにスムーズに磨きは進行し仕上がりました。
多少あったイオンデポジットの初期のものもきれいになくなりました!
ここで手をいてておかなければ1年後には結構なレベルになってしまっていたかもしれません。
ご購入後早目に磨きに出されたのは正解です!
磨き終了後膜厚は142μ、研磨膜厚は3μでしたから中古車としては少ないほうです。
国産車とは違い特にBMWの塗装は堅いので、洗車などで深い傷が入りにくいのでこの程度で済んでいたのでしょう。
ただし磨き屋さんによっては、
「BMWの塗装は硬過ぎてまったく磨けない!」
といわれる所もありますが、これは使用しているコンパウンドとポリッシャーに問題がるのと、硬い塗装の磨き方(ここが一番のミソ)に習熟されていないことが理由です。
車用の塗装であればマッド塗装以外はまず磨くことは可能です!
このような樹脂の部分は欧州車の場合非常に劣化が早く色あせてしまいます。
専用のコーティング剤を使用してコーティングを施工しますが、素材によっては密度が劣化により粗くなりコーティング剤を吸い込んでしまい思ったほど意匠性が回復しない場合もあります。
このお車の場合はそれに当てはまり、ボディの程度の割にはこの部分の劣化進行スピードは速かったようです。
残念ながら完全にリフレッシュとはいきませんでした。
黒い部分はプラスチックにソリッドブラックの塗装がされている部分ですが、この部分はいかにBMWといえどもそれほど硬い塗装はされていないので、傷を入れないように気を付けなければなりません。
このような部分の塗装は磨きでもなかなか傷は処理し難いところですからなおさらです。
しかし幸いにもこのお車はここも傷が少なかったため、磨きできれいに処理することができました。
当然このような部分もボディ用コーティング剤でコーティング処理します。
このように塗装されているルーフレールも磨き上げます!
この後ボディ用コーティング剤によりコーティング処理いたします。
ボディ以外のこのような外装部品に対しても、磨き&コーティング(ガラス)コースでのご依頼の場合は標準施工となります!
BMW ビーエムダブリュー X5 3.0i コーティング終了
スターリンググレーメタリックという渋い色ですが、より一層のの渋さが際立ちようになりました!
Mスポーツのブラックホイルとのマッチングがいいセンスです。
まだお若いオーナー様ですがいいセンスをしています!
今回初めて輸入車をご購入とのことで、あえて慎重を期して中京方面のBMW専門店でご購入されたそうですが、それは正解でもあり間違いだったかもしれません?
というのはお引き取りの際、エンジンをかけてみるとアイドリングが安定しません・・・
弊社のメカニックの見立てによると、どうもコイルの問題で1気筒点火してないのでは?
とのことですが、問題は遠方のため保証があったとしても行き帰りだけでも大変ですし、最悪修理に向かう途中でエンジンストップということもあり得ます。
ここが遠方で車輛購入した場合のネックとなってきます。
ただしディーラーでの購入であれば地元でも保障が受けられるので安心です。
本来は・・・
しかし長野県のとあるBMWディーラーでは、自店購入もしくは既存客でないと断るまではいかないにしろ、あからさまに嫌な顔をするところもあるそうです。
実際弊社のお客様たち数人がこのような嫌な対応をされたそうです。
輸入車をお買いになる場合は購入される店舗選びは当然ですが、
その後のメインテナンスのことも考えられたうえで検討する必要があります。
とはいえせっかく購入されたお車ですから大事に楽しんでお乗りください。
どうしてもメインテナンスで行き詰った際には弊社にご相談ください、弊社取引先のBMWディーラーもしくは整備工場をご紹介いたします。
車輛クラス:クラスLL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:95.823円税込(お持込お引き取り割引-10%・輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨き+10% 適応)
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