2011年12月28日公開|ホンダ
弊社では比較的入庫の少ないステップワゴンです。
黒ではありますが、マイカいわゆるパールですから202よりははるかに楽ではありますが、他社のブラックパールと比べるとかなり傷は目立ちやすい塗装ではあります。
車の形としても非常にオーソドックスな1BOXです。
初代のころからの面影を色濃く残すシンプルなデザインで、飽きのこないスタイルです。
ヴェルファイヤの様な毒々しさがないですからそこそこ大きさもありますが威圧感を感じさせませんので、ファミリーカーとしてはうってつけの一台です。
これは究極的シンプルさです!
言い方を変えればかなりのコストいダウンとも言えますが、安っぽさは感じさせません。
というのも、あえて高そうに見せていない潔さの賜物です。
やはり操作系もいたってシンプルです!
スイッチ類もできる限り簡略化されています。
国産車でここまできちんとコンパクトにまとめられたお車は少ないのでは?
けれども決して質感も悪くはありません。
価格なりのつくりだと思えるところはトヨタとはだいぶ違います。
それ以外の内装もやはりコンセプトは同じで,いたってシンプル質実剛健というか無駄な虚飾はされていません。
1BOXというかファミリカーってこれでいいのだと思います!
これかなりおもしろいです!
初めは何かわからなかったのですが?
このステンレスのような部分に左前方が映し出されます。
カメラの代わりをするのです!
室内のAピラーの付け根にその反射した部分が映し出されます。
これかなり奇抜なアイデアですね!
しかもコストもかからずハイテクでもない!
それでいて機能は下手するとカメラモニターより上かも?
ホンダのこの様な発想の仕方好きですね!
ご納車になられてからまだ1か月たっていないのですが、かなり状況は劣悪です!
202ほど傷が目立つ塗装ではありませんが、それでもかなりの傷が残っていますしすでに鳥糞によるダメージも受けてしまっているところまであります。
左側上から2枚目と3枚目はポリッシャーによるバフ傷、つまりかなりきついオーロラ傷です!
ということは、PDIもしくはディーラーで磨きが行われていたことになりますが、すべてにバフ傷があるわけではなく部分的に点在していますので、
そのバフ傷がある部分はメーカーからの納車段階において現状ある線傷よりも相当の傷の量があったのだと思われます。
しかし結果として補修しようとした線傷も消えていないうえに、新たにオーロラ傷を作ってしまっては
“何のための磨きだったのか”
ということになってしまいます。
たしかに傷だらけでもそのまま何もしようとせず、
平気で納車してしまうディーラーに比べれば直そうとしただけましといえばましですが、
それでさらに状況を悪化させてしまっているにも拘らずそのまま納車してしまっていますので,それもどうかと思います。
先日の202のプリウスではありませんが、
「ディーラーではこれ以上出来ないからしょうがないじゃん!」
的な感覚なのでしょうか?
これだから国産車ディーラーをどうしてもほめるようなブログが書くことができず、ついついバッシング的な記事になっていってしまいます。
それによりついつい車自体の評価も辛口になりやすくなってしまいます。
せっかく手直しをしているのですから、どうせならきちんとしたところまでクオリティーを作ってお客様にお渡ししてほしいものです。
ただこれには会社の設備に関しての経費の問題をよくディーラーマンから聞くことがあります。
というのは、ポリッシャーがシングルポリッシャーしか持たないところがほとんどです。
白やシルバーなどでしたらたまにしか磨きを行わないものが使用したとしてもこのようなことにはなりませんが、
濃色車となるとかなりの熟練した腕無なければシングルポリッシャーではこのお車のようになってしまいます。
濃色車を素人が磨き仕上げるにはダブルアクションポリッシャーもしくはギヤアクションポリッシャーがなければ不可能です!
しかし会社はそのような設備の購入を認めてはくれないそうです・・・
つまり磨き自体が工賃発生するものではなく、あくまで持ち出し仕事なのでそのようなことに金はかけられないということらしいです。
意識改革が必要ですね!
膜厚は一般的膜厚100μでした。
左側は磨き前のお持込いただいた時の状態です。
中央の写真はシングルポリッシャーによりつけられたオーロラ傷ですがここまでひどいものはそうそうお目にかかることはありません!
しかしこのような傷も熟練したポリッシャーマンが磨き上げれば、同じシングルポリッシャー(機種は違いますが)を使用しても、3工程の磨きのファーストポリッシュですらこのようにオーロラを入れずに磨き上げることが可能です。
機材の違いというよりも、腕と智識の違いです!
線傷やポリッシャー傷は多かったですが、
ダメージが深かったりするわけではありませんのできれいに磨きとることができました。
線傷に関しては、傷を何でつけてしまったかにより磨きで取りきれないものもありますが、今回の様なシングルポリッシャーでつけられた傷,
“オーロラマーク”に関しては必ず完全に磨き上げることが可能です。
基本的には磨きで入った傷は磨きで取れる!
ということです。
ただし例外もあります。
コンパウンドを焼きつかしてクリアーを溶かしてつけた傷や、ダブルアクション・ギヤアクションポリッシャーが付けた“叩き傷”についてはまず磨きとることはできません。
仮に04コースで10ミクロン研磨したとしてもこのような傷ですと、完全補修できる可能性は3割にも満たないでしょう・・・
そういう意味では“磨きは両刃の剣”ということもできます!
ただしこれは素人が磨いたらの話ですが!
つまりただ磨いたりコーティングすればきれいになるのではないということです。
いつも言っているお店選びが肝心ということです!
磨き後膜厚は97μ、研磨厚は3μと傷の量の割には少ない研磨厚で仕上がりました。
傷自体の深さがなかったのでこの程度ですみました。
HONDA ホンダ ステップワゴン L メーター コーティング終了
ホンダのこのクリスタルブラックマイカは、202並にきれいな黒の塗装ですが、本来の深みのある艶がよみがえりました!
更にコーティングによりしっとりとした艶が加わり高級感が醸し出されています!
今回のように線傷ではなく、補修によってつけられてしまっているオーロラ傷は、
「これ以上はどうにもなりませんでした!」
というものではありません。
人為的なものですから、
「完全な状態に直してください!」
といっていいものだと思いますし、販売したディーラーに100%責任があります。
たしかにあまりのことを言うとクレーマーだと思われる?
などと警戒してしまうこともあろうかとは思いますが、
1~2mの距離でみて明らかに意匠性に問題があるものはその範疇にはならないと思います。
ただしライト持参で、虫眼鏡で傷を探すようなところまで行ってしまうとこれはちょっと病的ですね!
ここまでするのであれば車は走るものではなく床の間に飾っておくものとなってしまいますから・・・
コーティングも施工され、きれいな状態になりました。
問題はこれからお客様自身がどこまで丁寧に扱ってあげるかです。
いかにガラスコーティングといえども魔法ではありません!
あくまで傷やダメージが入りにくく、汚れが付きにくく、汚れが落としやすくするためのものですので、
その効果をいかに引き出して長持ちさせるかは、
お客様の管理の仕方にかかっています。
これから帰省されてお正月を遠方でお過ごしだそうですが、
高速道路の飛び石にはご注意ください!
時期的にスタッドレス装着車が多いですから、車間距離は十分にお取りください!
エンカルはあまり気にせず、洗車はお帰りになってから十分にお時間のある時にのんびりと行ってください。
楽しいお正月をお過ごしください!
車輛クラス:クラスLL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+スプラッシュビュー・ウインドウコーティング(フロント基本セット+ルーフ×ライトポリッシュ)
施工料金:123.323円税込(お持込お引き取り割引-10%・新車割引磨き-10%・濃色車割増磨き+10% 適応)
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