2012年02月12日公開|BMW
130iにM社製スポーツサスペンションとエアロなどを追加したMスポーツです。
見た目はそれほどスポーツ性能が高そうには見えませんが、実はこの130には3シリーズ用の3.0L NA N52型エンジンをさらにチューニングしたものが積まれています。
BMW伝統の直6高回転型エンジンから265psを絞り出してきますから、かなりの加速感は味わえるでしょう。
上級車種の135iともなるとこのエンジンにツインターボを装着し306psをたたき出しますが、BMW本来のNAによる回せば回すほどパワーが盛り上がってくる爽快感は、
130iのほうが楽しめるのではないでしょうか?
BMWだからこそでしょうが、ほとんどのメーカーであればこのようなCセグメントましてやハッチバックとなると駆動方式はFFとなりますが、あえてFRにしてスポーツ性能を追求しています。
当然重量配分配分も 、BMWこだわりの前後50:50のバランスを作り出しています。
エンジンが車内に突き刺さって行っています!
しかしこのスペースに無理やり3.0Lのエンジンを詰め込んでいますから、ほとんど隙間はありません。
ということはエンジン内は常に高熱の攻撃にさらされますから、
耐久性に関しては期待はできません。
この考え方は車自体のほとんどの部分にも共通するところで、ボディ・フレームなども剛性よりも操作性が優先して作られていますので、ベンツと比較した場合考え方は全く逆となります。
つまりBMWの場合はエンジンにその他のものを合わせていく、ベンツの場合はフレームにその他のものを合わせていく、ここが車の方向性を大きく分けている理由でしょう。
ただしこの手法は最近BMWの車に弊害を及ぼし始めているようです・・・
というのは、エンジンの高性能化が進み過ぎコストがかかることで、
フレームがエンジン性能に追いつかなくなりそれをおじなうために電装で制御をしてごまかすという手法がとられるようになってきています。
短期的には問題はありませんが、増えるパワーに対してフレームの剛性が不足しているということは、金属疲労によるフレームの緩みを呼びますし、車体に対してオーバークオリティのエンジンは放熱の問題上樹脂パーツ・コンピューター等の耐久性に大きく影響を与えていきます。
ここ等辺の問題はベンツのAMGと同じ宿命のようです。
シンプルで見やすいメーターです!
むかしのBMWはスポーツ性を強調するために多連メーターを採用していましたが、最近ではモニターによる表示に代わってきています。
これはどこのメーカーも共通する部分となっています。
たしかにレーシングカーさえもスタックメーターに代表されるように一つのメーターですべての情報を表示できるようにしていますから・・・
機能的ではありますが、見た目のインパクトとしてはどうでしょうか?
ドアハンドル×4か所・助手席側トリム・センターコンソールパネルを、
エクセペル・カーボンフィルムでドレスアップです!
まるで純正品の様な仕上がりでしょう!
大人のセンスで、車内が引き締まった感じです!
今回他県のディーラーから中古車でご購入され、その納車整備中にこれらのパーツだけ外して事前にお持込いただき、カーボンフィルムの施工を先行して行いました。
こだわりの施工は、この部分3点のパーツから構成されていますが、この3点のカーボンの目が通るように施行してあります。
そんなの当然でしょ!
と思われるかもしれませんが、これが意外に大変なんですよ・・・
またすべてのパーツに張られたカーボンフィルムが一定方向 前に向かって統一した向きで貼ってあります。
これはオーナー様のこだわりです。
ここまでは良かったのですが、この後大失敗です・・・
本当はこれらのパーツをオーナー様の自宅とディーラーに分けてお送りしなければいけなかったのですが、これを逆に送ってしまったために、
納車時にセンターコンソールのパーツの取り付けができずに陸送されてしまう羽目に・・・
幸いにもご自宅の意近くに弊社の懇意にしている車屋さんがあったため、そこに持ち込んでいただき取り付けをしていただきました。
ちょっと冷や汗ものでした!
オーナー様・原さんご迷惑をおかけしてすみませんでした。
今後気を付けます。
施工内容:エクセペル・ブラックカーボンフィルム(ドアハンドル・トリム×4か所・助手席側トリム・センターコンソールカバー×3箇所)
施工料金:42.000円税込(パーツ脱着作業なし)
今回の施工のご依頼の中に、
フロントバンパーの再塗装とリアルーフスポイラーの塗装&取り付けのご注文もいただきました。
弊社では直接施工は致しませんが、
弊社の協力板金塗装店の中からご予算とお望みのクオリテーレベルにおおじて手配いたします。
そうすると高くなるんじゃないの?
そうお思いになられるでしょうが、そうならないように合積等をお取りいただきそれをもとに施工店と交渉をいたします。
この場合何が一番いいのか?
弊社が依頼する以上、
弊社のクオリティーに満たない塗装であれば納得のいくところまで施工を管理いたします。
当然施工店は施工法などについてもお互い把握していますので、その後弊社が行う磨き&コーティングに対応できる施工をしてくれているので、
磨きやコーティングの作業で再塗装部分でのトラブルが起こるようなことの心配がありません。
これは安心です!
塗装:フロントバンパー(2コート塗装一枚吹き)+リアルーフスポイラー(下地処理+2コート塗装+取り付け)
施工料金:64.554円税込
パッと見はそれほど傷のダメージは感じず、どちらかというとイオンデポジットのほうが気になりましたが、水銀灯の下に入れてみるとかなりの傷のダメージを受けていました。
BMWの硬い塗装でここまで傷を入れるということは、
前オーナーはかなり扱いや管理は雑だったと思われます。
しかし内装の程度は非常によかったので、ボディ色も赤ですし前オーナーはおそらく女性でしょうね?
キズの入り方からして洗車はおそらく洗車機、しかもかなり状態の悪いものだったのではないでしょうか?
弊社では完璧な手洗い洗車ができない場合は、あえて洗車機での洗車をお勧めしていますが、これはあくまでも最新のダメージの少ない洗車機で、
なおかつGSなどがきちんと管理している場合に限ります。
コイン洗車場や、セルフのスタンドにあるようなセルフ洗車機では洗車はしないほうがいいでしょう!
しかしそれ以外にも問題が・・・
写真を見てわかりますか?
ボンネットとフェインダーで色が違っています!
これはいわゆる塗装焼け、紫外線による劣化です!
ソリッド塗装の宿命ですが、実はどの塗装でも起こってはいることです。
ただ赤のソリッドは特に目立ちます。
問題はこのくすみがクリアーだけで済んでいるのか、有色部分にまで進行しているのかが問題ですが、こちらのお車は“間一髪”クリアー部分のくすみのような気がします。
どうしてわかるのか?
有色部分が劣化している場合は、塗料が白華現象をおそしていることになりますからくすみにも斑があるのですが、こちらのお車にはその斑がまだありません。
全体がくすんでいるのでおそらくクリアーだけで済んでいると予想しました。
膜厚は結構厚く165μありました。
ソリッド塗装はこのような紫外線劣化の影響を受けやすいので、一般的にメタリックやマイカに比べ塗装は厚めのようです。
これで安心して劣化したクリアーをある程度のレベル研磨することができます。
今回の磨きはかなり苦労しました!
心配していたイオンデポジットとクリアーの曇はまだ初期段階だったようで、ほとんど問題ないレベル、よっぽど目を凝らして時間をかけて確認しない限り痕跡は判らないようになりましたが、問題は傷でした。
極端に深い傷はさほどありませんでしたが、いかにせよその量が多く、なおかつ固いBMWの塗装に阻まれかなりの時間を費やすこととなりました。
しかもソリッド塗装ですから、残った傷はごまかしがきかず、きっちり磨き上げない限り傷は見えてしまいます・・・
本来であればこのレベルは02プラス磨きコースですが、カーボンフィルムや塗装など予算が割かれていってしまったために02コースの選択しかありませんでした・・・
とは言っても、少しでも傷をなくさなければいけないので、本来であれば02プラスコース以上の磨きの中で使用する、
ちょっときつめのスポンジバフを使用してファーストカットを始めることとしました。
ただし02コースでの磨きの回数は3回ですから、ファーストカットの段階で強いバフを使用するということは、
最終仕上げの段階が一段粗い仕上げになるか、
バフとバフの間隔を広くして最終仕上げに押し付けるかという選択が出てきてしまいます。
この場合繰り上げ仕上げをすれば艶は若干悪くなりますし、
バフ間隔を広くすれば傷を残して見えないレベルで散らすこととなります。
後者の場合艶は出ますが、どうしても散らした傷によりギラギラした意匠性になり、
ソリッド塗装独特のしっとりした艶感が得られなくなるので、前者一段切り上げた仕上げとすることにしました。
あとはコーティング剤の持つ艶に補ってもらいます!
BMW ビーエムダブリュー 130i Mスポーツ コーティング終了
期待した通り、コーティング剤がきっちりしっとりとした艶を作り出してくれました!
マーベラスフィニッシュ・スノーガードの持つ濡れた様な艶感が磨きでは到達できなかった最終仕上げでの艶を補っています。
弊社の中ではスタンダードクラスのコーティング剤ではありますが、
他社上級商品と比較してもこのコーティング剤のほうが数段上でしょうね!
ただしコーティング剤としての耐久性や硬度は確保されてはいますが、親水性や防汚性など機能に関しては多機能というわけにはさすがにいきません。
しかし耐酸性能力など、基本性能はしっかりしていますので、
あくまでコーティングは犠牲被膜と割り切るならばこのコーティング剤でも十分とも言えます。
塗装が追加となったため予定よりもご納車が1週間伸びてしまいましたが、ご期待通りの仕上がりとなったでしょうか?
お引き取りの際には、神奈川への引き取りに出ていてしまったのでお会いできず申し訳ございませんでした。
また機会がございましたらご感想などをお聞かせください!
たくさんの施工のご依頼ありがとうございました。
PS:発送ミスなどご迷惑をおかけしたこと大変申し訳ございませんでした。
車輛クラス:クラスM
施行コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:77.490円税込(お持込お引き取り割引-10%・濃色車割増磨き+10%・ソリッド塗装割増磨き+10%・輸入車割増磨き+10% 適応)
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