2012年02月19日公開|スバル
ご納車のその足でご入庫いただきましたほぼ未走行に近い新車です。
今までは家族のためにと乗りたくもない1BOXにお乗りだったそうですが、お子さんも手が離れご自身の好きな車に乗れる環境となったために購入されたそうです。
若いころはモータースポーツなどもされていたそうですので、待ちに待ったお車なのは伝わってきます。
これで弊社のツーリング仲間の強力なライバルがまた一台出現したことになります。
すでに常連さんたちには話してありますので、皆さん期待していますよ!
しかし最近40台後半以降の年齢の方のスポーツカーへの回帰が多いようです。
これらの年齢の方は、若いころはまだスポーツカー人気が高く、青春時代の時間とお金を走りに費やしてきた方が非常に多かったと思います。
しかし、結婚・子育てなど家庭環境の変化によりやむなくファミリーカーに乗り、子供の独り立ちや経済的余裕などの条件がそろうことで、また若かりし頃の趣味スポーツカーに回帰していくようです。
当然これには家族の理解が欠かせませんが、特に奥さんの協力は大きいところでしょう。
しかしこれから時代が変わっていくと、
今の30代以降となるとスポーツカーの文化に接してきた人は一握りとなってきます。
そうすると今のように中年になってスポーツカーに乗るということもなくなってきてしまうのでしょう。
今スポーツカー市場をかろうじて支えている中年世代がなくなれば、スポーツカーの市場はなくなってしまうことになります。
しかし最近の国産車メーカーは、長いことスポーツカーへの情熱を失ったかのようですが、トヨタの86の復活のようにまた新たにスポーツカーを続々と投入しようとしています。
これにより今の若者たちがまたスポーツカーへの興味を持ってくれることを期待しています。
しかし今の経済状態、就職もままならないような状態では、
果たしてどれだけの若者がスポーツカーを購入できるかが心配です。
私の若い頃などは、新車を買うという概念は皆無でしたし、100万円以下で幾らでもスポーツカーを購入することができましたから敷居はひくかったといえるでしょう。
しかし今は中古車のスポーツカーはほとんど皆無、新車の価格も200万円以上する中で、昔に比べると敷居が高くなっている分若者のスポーツカー回帰はかなり厳しい状況でしょう。
無駄話が長くなってしまいましたが本題に戻ります。
スバルもトヨタの傘下となったことで、今後のスバルの方向性が心配されましたが,トヨタの方針変更などがあり、今までのように独自の車作りが継続できそうなのは喜ばしい限りです。
やはりスバルと言えば水平対向エンジン、そしてラリーカーという歴史を継続していってもらいたいものです。
インプレッサも最近新型の4台目となりましたが、こちらのお車STIに関しては3代目の継続販売となっています。
早々販売台数が稼げるクルマではなく、その上高性能を最大の売り物とする車ですから開発費も非常にかかるのでしょう。
STIを生き残らせるための苦肉の策なのかもしれません・・・
がんばれスバル!
しかしちょっとこのお車には疑問を感じてしまう部分もあります。
というのはまずは価格、乗り出し価格では優に400万円を超えてきてしまうでしょう・・・
それが超高性能を手に入れるために必要な価格であれば、STIという特別モデルですから納得もできるのですが、ちょっと方向性が違うような?
というのは、高級セダン並みの内装装備を付加してきていることが私にはどうも納得がいきません。
ポイルシェであればGT3の様な立ち位置が本来のSTIではないのか?
という疑問です。
このような豪華装備と高性能の両立ではどちらかというと、AMGやアルピナの方向性では?
これではラリーカーの延長線上にあるとは言えませんね・・・
視覚的には非常にインパクトを持った放熱用スリットですが、現実的にはそれほどの効果を生むつくりではないようです。
どちらかというと、ブリスターフェインダーにしたワイドボディの処理のためのデザイン的要素が多き様な気がします。
ただしスポーツカーは機能だけが総てではなく、視覚的クオリティーも大きな要因ですからこれもありでしょう。
これも大きなインパクトを持ったSTIならではのアイテムです。
意外とこのような羽はカッコだけのものと思われている方が多いようですが、このようにメーカー純正で装着されている物は、きちんと空力試験をしたうえで装着されていますから、その効果は絶大なはずです。
150km/hを超えてからのダウンフォースは素晴らしいでしょう!
しかし空気抵抗であるのも事実ですから、判断は好みの問題です。
当然ブレーキも強化され、
大径ローターにブレンボ製4ポットキャリパーが装着されています。
これは効きそうです!
過去の雑誌による制動テストでは、
数回のアタックではブレーキに定評のあるポルシェよりも制動距離は短かったのですが、いかにせよフェードしやすくレースでは使い物にならないところを露呈していましたが、このような部分は改善されたのでしょうか?
さすがにこれだけ過激に走れる車ですし、
AWDですからフロントタイヤからの飛び石もすごいのでしょう、リアスプラッシュエリアにはきっちり純正でペイントプロテクションフィルムが貼り込んであります。
国産車でここまで貼ってあるのは珍しいですね!
ただし純正の悲しさ、フィルムが厚すぎて意匠性に問題が・・・
ペイントプロテクションフィルムの性能は厚さではなく、フィルムのクッション性に左右されますので、寿命は限られてくるでしょう。
しかし無いより有ったに越したことはないので、親切な装備と言っていいでしょう。
やはりペダルはこうですね!
4つ無きゃ駄目ですね。
大きさ・間隔・高さと言い当然素材感もGOODです。
ステアリングはデザイン形状と言いシンプルです!
使いやすそうですが、一つ疑問が?
なぜ革の縫い合わせが4か所なのか・・・
メーターも中央にタコメーターが配置され一番大きくなっているのは視認性最高です!
スポーツ走行時は見るのはもっぱらタコメーターですから、スピードメータはおまけでいいんです。
やはりハイテクの波はここにも押し寄せてきていました・・・
シフトノブの後ろにはダイヤル型のサスペンションスタビリティコントロールやDCCD-AWDコントロールなどが装備されています。
たしかに安全に高速度域の体験ができるのですが、結局は電制によりコントロールされていることになり、操られている感がぬぐえません。
しかもこれらの装備によりソリッド感も失われてしまいます。
一番問題なのは、価格の高騰につながる部分ということです。
しかしフロント・リアともにLSDは装備されていますから幾らハイテクといえども、
ある一定の速度域を超えた場合はドライバーの腕が試されるでしょう。
現代の車ですから、ましてやこの価格ですし、オートエアコンは当然でしょうね。
しかし立派なのは、究極的にシンプルかつ質感すら持たせた作りとなっていることです。
スイッチだらけの派手車になっていないのはさすがスバル!
素材やセンスはいいのですが、形状がいまいち・・・
STIなのですからもっときっちりホールドするシート形状がほしいところです。
オプションでは過激なバケットシートもあるようですが、標準でももうちょっとホールド感のある形状にしてほしい気がします。
このあたりもAMG・アルピナ化を感じてしまうところです・・・
このクラスの国産車としては珍しくボンネットダンパーが装備されています。
しかしこれは良いとも悪いとも微妙なところではあります・・・
コストダウン感はなくなりますが、重量が増えることにつながる部分が微妙です!
ただでさえ車輌サイズが大きくなり車体重量も1.500kg近くありますから、
軽量化できる部分は軽量化することが重要ではないかと思ってしまいます。
スポーツカーの神髄は軽さが命では?
いかにも水平対向STIのエンジンです。
詰めに詰め込んだエンジンルーム、ランチアのデルタインテグラーレを思い出させる眺めです!
今はやりにエンジンカバーなどなく、見せるエンジンルームの作りもされています。
これは良いですねー
スプラッシュビューで全ウインドウのコーティングのご依頼をお頂きました。
フロント基本セット(フロント・フロントサイド×2)はライトポリッシュで下地処理を行い、リアサイドとリアは鱗落しで下地処理を行いました。
これで施工価格はだいぶ落とすことが可能です。
なぜすべてのウインドウを施行費の安い鱗落し×コーティングで施工しないかというと、いくら新車といえどもワイパー使用やウインドウの開け閉めにより微細な傷がないとは限りません。
微細な傷は大気中のシリコンオイルなどにより埋められてしまっていて、通常は目視では確認できないのですが、鱗落しを行うことで露出してしまう可能性があります。
一度露出してしまった傷は、再度人為的に埋めることは不可能なため、ヘビーポリッシュで磨きとるしか方法がなくなります。
そうなると逆に一気に施工価格が高くなってしまうためフロント基本セットでは鱗落しは行わずライトポリッシュで施工します。
ライトポリッシュとヘビーポリッシュの選択はどこでするかは、
現況の状態で傷が見えているのかどうかを判断基準とします。
更に、夏タイヤ用のホイルにフルコートでガラスコーティングのご依頼もいただきました。
国産車は通常輸入車のように大量のブレーキダストは発生しませんが、こちらのSTIとなると前述したようにポルシェすら凌駕するほどのブレーキが装着されていますので、
相当のブレーキダストが発生すると思われます。
週末などに走りを楽しみ、その日のうちにホイルだけでも洗っておく時間的余裕があればいいですが、忙しさにかまけしばらく放置などしてしまえば、
気が付いた時はダストが塗装に食い込み“洗っても取れない”などという可能性が高くなります。
弊社のホイルガラスコーティングは非常に硬い皮膜で、耐熱性も1.300℃と驚異的耐久性があるために、そう簡単にはダストの食い込みは致しません。
ただし、コーティングは魔法ではありませんので、メインテナンスを全く必要としないわけではありません。
一定期間内でせめてスチーム洗浄位は必要です!
全くというほど傷はありません!
国産新車の中では今まで三本の指に入る程度の良さです。
輸入車で言えば、メルセデスベンツのヤナセ販売の新車レベルのクオリティーです。
なぜここまで国産車はメーカーやディーラーにより程度の差が大きいのでしょうか?
いまだ疑問です・・・
また塗装の肌、水性塗料に因る柚子肌の状態も非常にいい状態です。
更に新車時の塗装の特徴である塗装波も非常にに抑えられていて、磨きがすでにある程度のレベルで行われているかのようです。
もしかしたらSTIは特別モデルですから、メーカーもしくはPDIで磨かれているのかも?
磨き前膜厚も国産車としては厚いほうです。
本当にお金をかけるべきところにはきっちりお金をかけています。
スバルさん素晴らしいです!
幾ら程度がいいといっても、納車前の磨きがされていたとしても、
やはりきっちり磨き上げれば差ははっきりと表れます。
明らかに水銀灯の輪郭の映り込みがはっきりしてきます!
これはまだ残っていた新車時の塗装波をきっちり処理したことによって実現された映り込みです。
コーティングの定着性の向上のための磨きの一面もありますが、せっかくお金を出してコーティングを行うのですから、このようにそのかけたお金が見た目にもわかる意匠性も大事なことです。
磨き後膜厚は123μ、研磨膜厚は3μでした。
新車としては程度がいいお車での一般的研磨膜厚ですが、傷だけに限って言えばここまで研磨の必要はなかったのですが、せっかく最高の程度で納車されたお車ですから、
さらなるクオリティーを与えるためにあえて3μの研磨をいたしました。
SUBARU スバル WRX STI コーティング終了
ダークグレーメタリックというガンメタの様な色ですが、戦闘的なスタイルをさらに怪しく渋く見せています。
そこにマーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーションのしっとりした艶が加わり、さらに光触媒の酸化チタンの反射光沢まで加わったことで、
何とも言えない意匠性を身にまといました!
晴れた日中は当然ですが、暗闇から現れライトの光に照らされた時は、また違った艶と光沢を見せてくれるでしょう。
お引き取りの際はちょうど入れ違いとなり、お話ができませんでしたが、春のツーリングのお話もございますので、お時間のあられる際にはお立ち寄りください。
家族のために我慢し続けたスポーツカーです!
大事にされつつ存分にその高性能をお楽しみください。
ただし安全運転はお忘れなく!
矛盾してますかねー?
車輛クラス:クラスM
施行コース:マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング×光触媒ボディコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+スプラッシュビュー・ウインドウコーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ+リアサイド・リア×鱗落し)+ホイールガラスコーティング(全面×未使用品)
施工料金:148.604円税込(お持込お引き取り割引-10%・新車割引磨き+10%・濃色車割増磨き+10% 適応)
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