2012年03月17日公開|プジョー
プジョーの3088CCです。
一見クーペのように見えますが、実はメタルトップのカブリオレです。
ライオンエンブレムやフロントライト関係とグリルなどのデザインが変更になり、
よりプジョーの個性が一段と強調されるようになりました。
リアには大型のデュフェーサーまで装備されてスポーツカーであることを主張しています。
1.6Lコモンレール式直噴ターボではありますが、馬力は156psにすぎませんが、この排気量にしてトルクは25.6kgーmとかなりの高トルクとなっています。
一昔前のフランス車は、スポーツカーといってもパワーもトルクもなく遅いといイメージがありましたが、最近のフランス車は格段に早くなっているようです。
ただしここ車格・パワーで車体重量1.580kgは重すぎます・・・
メタルトップとオープンボデイの補強でしょうがないといえばしょうがないでしょうが。
トランスフォーマーばりの動きでメタルトップが開閉します。
スピードもかなり速いです!
優れているのは、これだけのメタルトップが収納されてもなおかつそれなりにトランク容量は確保されています。
トランク内には安全装置があり、容量を超えた荷物がある場合はメタルトップは稼動しないようになっています。
この装備ネックウォーマーと言いシートの首の部分から温風が出てきます。
この装備このクラスでは世界初です!
オープン時にはかなり車内の温度は下がらないように今のオープンカーはできてはいますが、そうはいってもそれなりに寒いことは避けられません。
この装備があると無しではかなり違いがあるでしょう。
本来オープンカーは暖かい日に乗るものではなく、
肌寒さを感じるようなときに乗ってこそその良さが体感できるものです。
欧州人などは、雪や雨が降っていても平気でオープンで乗っていますからね!
もっとも私はこの真似はできませんが・・・
過去3台オープンモデルは乗ったことがありますが、
一度も寒い日にはほろを開けた経験はありません。
チキンです!
しかしオープンモデルでは避けれないトラブル水漏れ・・・
トランクのどこからか入り込んだ水が、赤い矢印部分から伝い流れ、黄色い矢印部分にたまってしまいます。
これはもうちょっと作り様があったのでは?
と感じてしまいます。
此処から水が出てきます。
だらだら流れ出るほどではありませんが、洗車レベルでもここから水がしみだしてきてしまいます・・・
水抜きを他に作ればいいのに!
そしてここに溜まります!
この状態でくぼみのほぼいっぱいですから、これ以上水が入り込めばトランク内に水が入り濡れてしまいます。
これは改良の余地ありでしょう!
シャシーとボディの接合部分、溶接されているところで塗装にひび割れが入っています!
ちなみに新車です・・・
ここに塗装のひび割れがあるということは、もしかして溶接にもひびが?
無きにしも非ずです。
BMWのZ4やユーノスロードスターのように鼻からオープンモデル専用車として作られたわけではなく、クロースドボデイのシャシーを補強してオープンボディを載せているので、
確かに剛性的にはかなり無理があるのは否めません。
これは308CCに限ったことではなく、派生モデルとしてオープンモデルを設定している車すべてにおいていえることです。
走行性能やフィーリングにも大きな影響を与えてきます。
実際スパーカー、フェラーリやランボルギーニなどにおいても明らかにその差は顕著に出ますから・・・
このことは当然お客様にお伝えしましたが、同時にディーラーにも連絡してありますので、今後のディーラーというよりはメーカーがどのように対応するのか?
まさか、
「フランス車ですから!」
なんて言わないですよね!
これは正にフランス車だから!
と言える部分です。
見える部分にメッキパーツのバリが残っています・・・
知らずに手でこすってしまえばちょっと怪我をするかもしれないレベルです。
昔のフランス車に比べ性能的にはほとんど壊れなくなり、
素晴らしい進歩を遂げているフランス車ですが、
ここ等辺の感覚はあまり昔から進歩していないようです。
このような部分ももっとクオリティーアップすれば更にフランス車も売れるでしょうに!
此れも通常新車ではありえないことです・・・
HIDのヘッドライトが採用されていますが、そのライトカバー内側にヒトデが張り付いた様なくもりが無数にできています。
おそらくカバー内部のコート剤が熱により変質してこのようになっているのでしょうが、
これ本国出荷→PDI→ディーラーすべての出荷検査は通ったってこと?
仮にこの時点では問題なかったとしても、納車から約1か月でこの状態ではクレーム交換でしょう!
ですよねプジョーさん?
明日親戚でプジョー207の新車が納車ですが大丈夫なのでしょうか、不安になってしまいます・・・
悪い部分ばかりが目立ちましたが、すべてが良くないわけではありません。
このセンターコンソールの作り込“見事”です!
質感素材の組み合わせデザインどれをとっても非の打ちようがありません。
さすがフランスのセンスです!
輸入車特にイタ車とフランス車はクオリティーを追求し始めたら乗れません!
雰囲気 味で乗るものでしょう!
この部分もデザイン機能性とも最高です!
判りやすく使いやすい、スイッチ操作の基本をもっとも大事にデザイン設計されています。
それでいてかっこいいのですから最高です。
フランス車は、プジョーだけでなくルノーもシトロエンもここ等辺の考え方は同じようです。
国民性なのでしょうか?
メーターもシンプルですがとてもスポーティーなデザインです。
メーターバイザーがさらにそれを引き立たせていますし、文字盤の白の色がメーターリングのメッキとともに嫌みのない高級感を醸し出しています。
このようなメーターすごく好きですね!
このサイドブレーキの形状も特筆ものです!
フランス車は結構サイドブレーキの形状が変わったものがありますが、これもフランス車のこだわりなのでしょう。
このような何気ないセンスこそデザインの国フランスらしいです。
しかも使いやすいですよ!
これまた優れもの!
2ドア4シーターですから、後部座席の乗降にはフロントシートを倒して前方に稼働させる必要がありますが、矢印上のレバーで倒すと自動でシートは前方に移動します。
これが意外とこのクラス価格では装備されていませんが、ちゃんと308CCには装備されていますし、作動も非常にスムーズです。
矢印のスイッチはそれとは別にシートのスライドだけのスイッチですが、これがついている車は初めて見ました。
後部座席から操作可能なのは便利です!
ただしこのお車の後部座席のスペースからして、人を載せることはあまりないでしょうが・・・
ペダルもスポーティーなものが装備されています。
ただしかなりペダル配置が左寄りのため、フットレストはおまけレベルになってしまっています。
どうもフランス車とイタ車は右ハンドルに関してはあまり操作性は考慮していないようですので、買うのなら左ハンドルのほうがいいのかもしれません?
こちらのお客様もスプラッシュビューコーティングをご依頼いただきました。
最近非常に人気のオプションメニューとなっています!
非常に強い撥水をしています。
ここまで強い撥水をしていることはまれなので、ちょっともったいない気もしてしまいますがコーティング剤を定着させるためにはきっちりこの撥水をそぎ落とさなければなりません。
このように撥水がなくなり親水状態になるまで最低でも研磨が必要です。
ガラス自体は無垢の状態は親水状態が本来の姿なのです。
そうせずにコーティングをしたとしても、フッ素の様な無機コーティングは定着することはできませんから!
プジョーとお聞きした瞬間これはまた磨きが大変だろう!
と勝手に過去の経験から思い込んでいましたが、非常に程度は良い状態でした!
傷0とまではいきませんが、過去のプジョーの新車と比較すれば傷の量は1/1000くらいでしょう。
しかも塗装表面も非常になめらかでバフの滑りもよさそうです。
しかも膜厚も193μと非常に厚く、これは安心して磨けますね!
この写真今回より導入した顕微鏡デジカメによる傷の写真ですが、傷といってもこの程度の非常に軽度のスクラッチです。
今まで白、特にこのようなパールでは細かい傷があってもほとんど写真としては見ることとることができませんでしたが、これによりきちんと情報をお見せできるようになりました。
これはすごいです!
と安心して磨いていたら、側面はそこそこ傷があります。
左の写真は左リアクオーターパネルですが、なぜかこのパネルだけは傷はてんこ盛りです?
全体がこのくらいの状態だろうと予想していたので驚きはしませんでしたが、なぜ1パネルだけに集中して傷だらけなのか・・・
もしかしてPDIでの補修パネル?
しかしその側面部分の傷も、傷自体の深さはなかったためにきれいに磨き上げることができました。
一安心!
プジョーでこんなに研磨厚が少なくて仕上がるとは・・・
わずか2μの研磨で仕上がってしまいました!
このレベルはメルセデスの程度のいい新車並みの研磨厚です。
傷が浅かったこともありますが、塗装の波が非常に少なく当初感じたようにすべりの良い塗装だったことが塗装表面の仕上がりの良さを証明しています。
実際使用したコンパウンドは、メルセデスセラミッククリアー用のものでメルセデスと同じような時間で同じ仕上がりになりましたから!
フランス車のパールの塗装は以外いにいいかも?
PEUGEOT プジョー 308CC グリフ コーティング終了
車輛上の問題点はいくつか露呈してしまうことになり、メーカー側の対応待ちという状態になってしまいましたが、磨き&コーティングはスムーズに修了することができました。
限りなく白に近い白がさらに鮮やかなパールホワイトの艶と、パールの反射もきれいに更なる輝きを増しています!
お持込の際は寒い日にもかかわらず、娘さんとお二人でしかもオープンでお越しでした。
娘さんに、
「寒いでしょう、いやじゃないの?」
とお聞きすると、
「全然、平気です!」
これは将来頼もしい!
お引き取りの際には息子さんといらっしゃいましたが、
お子さんたちがお父さんとその趣味・趣味車に一緒に乗って楽しんでくれる光景は見ていてほのぼのするものです。
良いご家族ですねー
うちの娘も小さいときは、
「出かけるけど一緒に行く?」
と聞けば必ず、
「行く行く。」
と言いましたが今ではほとんど、
「いいわーやめとく!」
と言われてしまいます。
かなり悲しい・・・
いつまでもお子さんたちと楽しいカーライフが楽しめますように願っています。
車輛クラス:クラスL
施行コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(ライトポリッシュ×フロント基本セット)
施工料金:104.443円税込(お持込お引き取り割引-10%・新車割引磨き-10%・輸入車割増磨き+10% 適応)
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