2012年03月04日公開|アルファロメオ
アルファロメオ往年の名車ジュリエッタが遂に復活しました!
なんと17年ぶりの復活です。
以前のジュリエッタとは外見的には全く共通する部分はありませんが、アルファロメオの小型スポーツカーというコンセプトは引き継いでいるようです。
現在アルファロメオは非常にラインナップが縮小してきてしまっています。
一時はスポーツタイプの小型車としてはかなりのシェアを誇っていましたが、FR~FF・大衆車~高級志向などコンセプトを変換するごとに市場から見放され続けてきました。
メーカーとユーザーが求めるアルファロメオという車に対しての考え方に隔たりが出てきてしまったせいでしょう!
ある自動車雑誌によいれば、現在傘下にあるフィアットグループ内では大赤字にあるアルファロメオを消滅させる方向での意見が大勢を占め始めているようです。
ある意味致命的経済不況にあえぐイタリアを代表するメーカー、
時代の変換についていけなかった典型的な例かもしれません・・・
しかし同じフィアットグループでもフェラーリ・マセラティ・フィアットなどは記録的に売り上げを伸ばす中、なぜかアルファロメオとランチャだけはパッとしないどころか、新型車を出せば出すほど市場からは見放されていってしまっています。
ことアルファロメオに関しては、性能やデザインなどは時代とともに進歩してきていますが、
製品品質に関してはいまだに数十年前のクオリティーレベルのままのような気がします。
メーカーだけでなくディーラーまでもが“アルファロメオはこんなもの”という今の市場とはかけ離れた感覚で、ユーザー目線に立っていないことが市場から疎外されていっている原因だと感じるのですが?
この傷がその一例です。
なぜかこのジュリエッタすでに2010年には日本に入庫していたそうですが、なぜか日本国内での発売は延期され2年間ストックヤードで寝ていたそうです。
其の後約1か月間全国のディーラーで展示を行い販売・御引渡しとなったそうですが、
なんと定価販売?
長期在庫の上に、展示車使用までしてなぜ定価なのでしょうか?
しかもこのようにホイルのナット穴には全ホイルとも傷が!
更にキャリパーの角はホイル脱着時につけた塗料の剥げまでありますが!
これがアルファロメオディーラーの新車に対してのクオリティー?
常識的にありえないでしょう・・・
これは補修痕・・・
昨年の震災時点でおそらく水戸のPDIに保管されていたのでその際の被害かも知れませんが、少なくとも3パネルに補修の痕跡がはっきり確認できます。
そもそも輸入車の場合、すし詰め状態で船で運ばれてきますから、よっぽど運が良くない限りは傷を受けて補修をされていることが多いですが、これ自体はしょうがないことではあります。
問題はその補修をいかにきちんと無補修のように見えるように補修するかです。
しかしこれはあまりに雑すぎます・・・
クリアーボカシ痕の処理甘さ・・・
すでにボカシ痕の出現・・・
クリアーミストの飛散付着・・・
ここまで行くとでたらめ以外の何物でもありません!
これでは日本でアルファロメオが売れるわけがありません・・・
他社輸入車と比較して考えれば20年前のクオリティー以下ですね!
輸入車に詳しい方々の間では、車自体の良し悪しは別問題として、
アルファロメオ=ぼろい
アルファロメオ=品質管理がでたらめ
アルファロメオ=ディーラー対応が悪い
これらは定説ですが、改善するつもりはないようですね!
「これがアルファロメオだから、いやなら買うな!」
ののりなのですかね?
ここ等辺のデザインは、いかにもイタリア~ン的でかっこいいですね!
スポーティーカーの作り方を心得ています。
さすがイタリア老舗メーカーです。
しかしレッドゾーンが6.000回転ちょっとなのは悲しいかな・・・
何時頃からはやり始めたのかは覚えていませんが、最近は国産輸入車区別なく、このようなステアリングのレッドステッチが多くみられます。
アルファロメオの場合は、メーカーイメージカラーが赤ですから違和感はありません。
しかしこれがイエローだったりしたら結構ポップで面白いかも?
このトリムはいいですねー!
何とも言えない素材感で、質感も高く色もちょっとブルーがかっていてきれいです。
国産車もこのくらいのトリムを使えばもっと良くなるのに・・・
やはりデザインは素晴らしの一言でしょう!
イタリア人・アルファロメオならではのセンスです。
これにクオリティーがついて来ればいうことないのですが・・・
ま、そこがイタリア~ンと言ってしまえばそうなのですが・・・
アルファロメオとトヨタが一緒になればどんな車ができるのかな?
デザインの芸は細かいですね!
このようなデザインは国産車ではありえません・・・
別に奇抜な訳ではありませんが、妙にうまいデザインです。
しかもコストもさほどかけていないと思いますし。
やはりイタリア人のセンスはラテンならではです!
本当おしゃれですね!
車自体の性能やクオリティーを置いておいたとしても、確かにこれらのデザインや質感だけでもアルファロメオの価値は認めざろう得ません。
なだけに、もっとメーカーやディーラーのクオリティースキルを上げてほしいですね!
ペダルもアルファロメオの紋章が入りおしゃれです!
が、・・・
なにか気が付きませんか?
フットレストが存在しません・・・
ジュリエッタってスポーティーカーじゃないでした?
おそらく右ハンドルのためスペースがないのでしょうが、これは悲しいでしょう・・・
作れば作れないことはないのでしょうが、めんどくさいんでしょうね!
此処もイタリア~ンの特徴でしょう!
1.4Lターボ マルチエアエンジンです。
なんと170psと21.7Km/Lと、
高出力と低燃費を両立しています。
過去ツインスパークなど独自の設計スタイルのエンジンを多く作りだし話題を巻き起こしてきたアルファロメオですが、実際には遅い・壊れるなど実使用の段階での評価は低かったですが、今回のエンジンは昔の様な名機小気味いい回して楽しいエンジンに仕上がっているのでしょうか?
期待大です!
この車格でありながら、
ブレンボの4ポッドキャリパーと大径ローターがおごられています。
しかも標準で!
しかしそろそろレッドキャリパーは時代遅れでしょう・・・
しかしイメージカラーが赤ですからこれはしょうがないかも?
スプラッシュビューのフッ素コーティングのガラスへの下処理は重要です!
新車といえどもウインドウガラスはこのように弱撥水状態にあります。
これは大気中に含まれるシリコンオイルや撥水物質の付着により起こっている現象です。
このままコーティングをしても有機物をサンドイッチした状態になりますから、
どんなに優れたコーティング剤でも剥離してしまいます。
こちらはライトポリッシュ施工後の状態ですが、
一切撥水はしておらず親水状態となっています。
ガラス=シリカは本来親水物質なのでこのような状態が本来の姿です。
この状態からさらに脱脂を行いフッ素によるスプラッシュビューコーティングの完成です。
油脂系(ガラコ・レインX)などとは違い非常に細かな撥水をします。
またギラツキがないため夜間の視界の歪みも生じることはありません。
価格は高めですが、それに見合うクオリティーがございますのでお試しください!
展示車としての使用がされていたため、
すでにここまでドアカップに傷が入ってしまっています・・・
このレベルはすでに手磨きだけでは傷は完全に消えることはありません。
新車なのに・・・
しかしこのように、エクセペル・ペイントプロテクションフィルムを施工することでクリアーと同じ効果があるために、
かなりの傷も見えなくなってしまいます。
当然その後のひっかき傷も塗装に入ることはありません。
最近非常に人気です!
更にサイドステップにも、エクセペル・ペイントプロテクションフィルムの施工をご依頼いただきました。
此処も気を付けていても靴底で傷を入れてしまう可能性が高い場所です。
この部分の傷は、ポリッシャーが使える場合もありますが傷は深いため完全回復はやはり難しいでしょう・・・
“転ばぬ先の杖ペイントプロテクションフィルム”
いかがですか?
車内のパーツでもこのようにエクセペル・カーボンフィルムで施工可能です!
今回はブラックを使用しましたが、これ以外にもシルバー・ホワイトカーボンの選択が可能です。
またこのパーツは脱着しての施工が可能でしたので巻き込みで貼ってあります。
ただし素材のシボ(凹凸)が激しい場合は施工できません。
新車であるにもかかわらず、傷のレベルは使用過程車5年レベルと同等です・・・
いくら2年前に入荷していたとしても、いくら展示車として使用されていたとしてもこれで新車として定価販売は悲しすぎます。
おそらく展示車として全国のディーラーをまわっていたらしいので、
どこのディーラーも自社の車ではないため乱雑に扱われていたのでしょう?
傷はほとんどが洗車傷ではありますが、深さはかなりのものが多く、
砂を咬み込んだクロスで洗われたようなレベルです。
残念ながらこのレベルの傷の深さとなるとご依頼いただいた02磨きコースでは完全に傷を磨きとることは難しいでしょう・・・
本来であれば02プラスの傷取り磨きが必要です!
左側のパネルが磨き前の傷の状態です!
右のパネルはスポンジバフ1回目の磨き終了後の状態です。
かなり傷は処理されていますが、完全というところまではまだまだ程遠い状態です。
磨き前膜厚は126μでしたが、今回は新車といえどもある程度の研磨膜厚は必要となるでしょう。
何とか自然光のレベルでは傷はかなりわからないところまでは磨き上げることができました。
しかし水銀灯の下ではよく見るとまだ傷の存在は確認できるレベルではあります。
が、磨き前と比べれば“雲泥の差”であることは確かです。
やはり磨きによる研磨厚はこのレベルまで仕上げるためには6μが必要でした。
結果磨き終了後膜厚は120μとなりました。
Alfa Romeo アルファロメオ ジュリエッタ コンペティツィオーネ
コーティング終了
パッと見にはわからないレベルまでは傷は処理できましたが、完全な状態にして差し上げられなかったのは悔やまれます・・・
しかし艶はかなりのレベルで施工できたので、曲線デザインとソリッドレッドの塗装色が強調されるように仕上がり“テロテロ感”満点です!
しかも、
このようにご感想のメールまでいただきました。
ありがたい限りです。
せっかく初めて購入された輸入車ですから、
問題のあった部分について誠意的にディーラーが対処してくれることを願っております。
絶対性能は別としても、走って小気味の良い味のある車がアルファロメオですから、存分にアルファワールドをご堪能ください。
わざわざ関東よりお越しいただきありがとうございました。
ブログ上お車に対しての評価がきつい部分はお許しください。
車輛クラス:クラスL
施行コース:マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング×光触媒ボデイコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+ホイールガラスコーティング(使用品適応・前面のみ)+スプラッシュビュー・ウインドウコーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ)+エクセペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×2か所・サイドステップ×4か所)+エクセペル・ブラックカーボンフィルム(内装パーツ×2か所)
施工料金:201.831円税込(お持込お引き取り割引-10%・輸入車割増磨き+10%・ソリッド割増磨き+10%・濃色車割増磨き+10% 適応)
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