2012年04月21日公開|日産
遠くは千葉県よりわざわざお越しいただきました!
感謝感激です!
本当は3月初めにご予約をいただいておりましたが、今年の異常気候で雪が心配された為に安全に配慮して日程をほぼ1か月後送りしていただきました。
初めて長野県にいらっしゃったそうですので、さぞかし遠かったことだと思います。
今回のご依頼は第一子がご誕生され、奥様が保育所への送り迎いをされるためにお使いになるとのことで、新車登録からすでに5年が経過しているためだいぶやつれが目立ってきているためリフレッシュをしたいとのご依頼でした。
奥様に優しい方です!
しかもこの施行費ポケットマネーからの捻出だそうですからまさに奥様へのプレゼント!
ムラーノという車名はヴェネツィアングラスの有名な産地ムラーノ島を由来としているそうですが、国産車の名前とは全く繋がりがないような?
国産車のネーミングは何かこじつけのようで、あまり好きに離れません・・・
しかしムラーノは経営不振にあえぐ日産が世界戦略車として開発したそうですから、ネーミング的にはありかも知れませんが、そもそもムラーノ島を知っている人世界中にどれだけいるの?
しかしムラーノの売り上げは好調で世界100か国で販売され、
販売台数も好調だったそうで日産の窮地を救った一台であったようです。
たしかにデザインは考えられています!
しかし国産車の常として、樹脂パーツの素材感の無さは変わらないようです・・・
しかしデザインに助けられ全体的印象は悪くありません。
SUV的印象とつながる数少ない一台です。
スイッチパネルも解りやすく使い勝手はよさそうです。
質感的にもトヨタに比べると、400万円近い車体価格に見合ったものです。
純正ナビのインサートの仕方もフロントガラスなどからの日光の差し込みを配慮した良い位置についています。
しかしこれはダメでしょう・・・
シンプルですが、ただののっぺらぼうです。
全然つまらない・・・
なぜか国産車はシルバーのプラスチックパーツが好きですが、使い方が下手ですねー
国産車には珍しくホワイトの本革シートです!
カッコイイですねー
しかもオーナー様のお手入れや使い方が良いようで、革の傷みも汚れも非常に少ないお車です。
レクサスなどでも結構傷みや汚れがひどい車が多いですから、几帳面な方なのでしょうねー
基本的には本革シートを選択するのであれば色には関係なくジーンズでの乗車はご法度です!
また乗りっぱなしもご法度で、定期的にクリーナーでクリーニングを行い保湿剤を塗り込んであげるケアが必要です。
これ等が嫌な人は合成革に乗ったほうがいいですよ!
というか、本革シートの車に乗る資格がないでしょう!
ノーマルキャリパーをレッドに塗られています。
其れだけでしたら珍しくもないですが、ベルハットも同色で塗られています。
ここまでやればノーマルキャリパーでも凝ったモデファイと言えるでしょう!
これがレッドでなければさらにかっこよかったのに・・・
エアーチェッカーがついています!
私も同じものを使用していますが、これは結構優れものですよ。
4輪のエアー圧と温度が表示されます。
これも安全装備の一つですね。
コイルスプリングも交換され赤いコイルに代わっています。
キャリパーやベルハットと統一して赤ではないとは思いますが?
パーツ交換されていることでかなり雰囲気はワイルドになります。
3.5LのV6 231psですからそこそこのパワーがありますので、国産車のノーマルの軟な足回りではちょっと怖いかもしれませんのでこの程度のライトチューニングは必要かもしれません。
今回はウインドウ全面のスプラッシュビュー・フッ素コーティングもご依頼いただきました。
フロンドガラス及びサイドガラス2枚はライトポリッシュで施工し、リアガラスとリアサイドガラスは鱗落しでの施工となります。
なぜフロント3枚は鱗落しで施工しないのか?
これはガラスについている隠れた傷、今見えていない傷までもが露出してしまうために、そうなってしまうとヘビーポリッシュが必要となってしまうため、
現状で傷が気にならないレベルであればライトポリッシュでの研磨が適切であるためです。
逆にリアガラスやリアサイドはほとんどワイパーやウインドウの開け閉めがないため傷がついている可能性は低いので、価格のお得な鱗落しでの対処が適切な為です。
御住まいのエリアが落花生の特産地のため、時期によっては非常に土ぼこりがひどく、時には日中でもライト点灯の必要があるほどだそうです。
そのため畑の土に含まれる有機・無機さまざまな成分がガラスに付着してしまうものと思われます。
ここまでの鱗は早々お目にかかれるものではありません・・・
すでに多少はガラスへの食い込みも始まっているようです!
ガラスを侵食してしまうほどの鱗は今回の施工では除去できませんので、完璧を期すのであればヘビーポリッシュでガラスを数ミクロン研磨して鱗がクレーターとなって侵食しているレベルまで研磨するしかありません。
ほぼ完ぺきに鱗の除去はできました!
が、ウインドウの下部モール近くの一番付着がきつい部分は多少のクレーターができてしまっていたため若干の痕跡は残ってしまいました。
このようなことにならないためには、こまめにウインドウを拭き取りするか、
フッ素コーティングなどでウインドウに水滴が残らない措置などをして防ぐ必要があります。
油脂系撥水剤は効果が強く残っているうちは良いですが、
機能低下してくると逆に鱗の付着を促進してしまう可能性もありますので注意が必要です。
ウインドウの鱗があそこまで付着しているのですから、当然ボディもこの状態です・・・
鱗と傷に覆い尽くされています!
先日施工したCベンツが温泉地の特有の症状として硫黄分の付着がありましたが、それといい勝負のかなり深刻で大きなダメージを受けてしまっています。
このような環境下では、よほどこまめに日常管理をするか、車庫保管で環境影響を避けるか、定期的にメインテナンスを受ける必要があります。
今回のように傷みがひどくなってからリセットをするとなると、塗装はウインドウガラスとは違い簡単に鱗の食い込みを起こしますから、磨きで処理をするためにはそれなりの研磨厚が必要となってしまいます。
磨き前膜厚が102μですが、この状態をリセットするためにはそれなりの研磨膜厚が必要となってきますが、ただでさえ厚いとは言えない膜厚を犠牲としなくてはなりません。
しかもここまでの状態ですと、02コースでは対応不能ですので02プラス磨きコースが必要となってきますので、最低でも5μの研磨は必要となります。
02プラス磨きコースの最大の特徴である特殊ウールバフによる磨きにより、付着及び食い込みを起こしていた鱗は処理されました!
しかしこの時点ですでに3μの研磨膜厚が必要となっています。
弊社が使用する特殊ウールバフは、一般的ウールバフに比べ熱が入りにくくなおかつ研磨力は強いのですが、磨きで入れてしまう傷が非常に浅いのが特徴です。
当然コンパウンドも微粒子クラスのダメージの少ないコンパウンドで磨きますから、不必要な深い磨き傷を入れてしまうことがありませんので、この後のスポンジバフ3工程でも無駄な傷の置き換えをする必要はありませんので極力研磨膜厚を少なく仕上げていくことが可能です。
とはいってもファーストカットで3μはかなり多めの研磨厚です・・・
ダメージの大きさを物語っています!
スクラッチシールドではありませんでしたが、ソリッドブラックであそこまでの状態をここまで磨き上げることは至難の業でした・・・
しかし研磨後の膜厚は95μと02プラスコースといえども7μの研磨膜厚となってしまいました。
再度同じ状態になったとしても、もう一回同じような研磨は膜厚が耐えられないためここまでの回復はできなくなってしまいます。
最終手段としてはウインドウの鱗落しで使用するクリーナーを使って鱗を落とす方法もありますが、
これは酸ですのである程度クリアーに影響を与えてしまうために曇りが出てしまうことが懸念されてきます。
後はオーナー様が管理をこまめにするか、初期症状の段階でガラスコーティングメインテナンス用のクリーナーで鱗を処理していく必要があります。
最悪でもガラスコーティングの膜厚内での鱗の食い込み範囲で02コースによる既存ガラスコーティングを剥離して再施工をしていく必要があります。
これでしたら研磨膜厚は1~2μで可能ですのでまだ数回の施行は可能となりますが、
問題はランニングコストです・・・
NISSAN ニッサン ムラーノ 350XV コーティング終了
非常に困難を極めた施工でしたが、何とか完成にこぎつけました!
千葉からわざわざお引き取りに来て下さり、
現車を確認されてお客様も新車の様な光沢を取り戻した愛車に感激いただくことができました。
しかし此処で起きてはいけない事故が発覚してしまいました・・・
リアガラスのゴムモールに傷が・・・
しかしポリッシャーで着くような傷ではないため、施工担当者に確認してみたところ、
「施行中に一度バフが外れてしまいもしかしたらその時付いた傷かも?」
とのことでした。
人為的ミスです!
その場で交換というわけにもいかず、とりあえずはお引き取りいただきお近くでディーラーで修理いただきご請求をいただくこととなりました。
本当に申し訳ございませんでした。
これは施工前車体状態の確認状態と、
施工終了後車体状態の比較確認を施工担当者が怠ったためにご納車まで気が付かないというあってはならないことが起きてしまいました。
私自身も施工担当者に任せきりにしたことが問題で、
最終確認は私自身が行わなかったことに最大の原因があります。
今回の事故を教訓として、磨き工程は私一人が行い、当然最終確認も全車私が行うことといたします。
これにより施工ペースは今までより遅くなりますので、処理能力は遅くなり、結果としてご予約が入りづらくなってしまうこととなりお客様にはご迷惑をおかけすることとなってしまいますが、できる限る施工ミス・事故を防ぐための方法としてご理解ください。
このたびはご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。
今後このようなことが起きないよう細心の注意を払い施工・お預かりいたします。
車輛クラス:クラスLL
施行コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアムハイブリッド ガラスコーティング+02プラス磨きコース(傷取り磨き)+スプラッシュビュー・フッ素ウインドウコーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ・リアサイド4枚+リア×鱗落し)+エクセペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所)
施工料金:256.428円税込(お持込お引き取り割引-10%・濃色車割増磨き+10%・ソリッド割増磨き+10% 適応)
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