2012年04月08日公開|ルノー
以前同じお車でブルーの塗装色のお車を施工させていただいたお客様からのご紹介です!
ルノーの集まりで施工車輛をご覧いただき気に入っていただけたようです。
しかも東海エリアからわざわざお越しいただきました。
ありがたいことです。
新車ではありますが2か月たたずして4.000km以上をすでに走行されています。
この間洗車は1回もされていないとのことで、
状態はかなり劣悪ですが塗装の傷自体は少ないために新車割引は適応されますが、各部に水垢などがかなりでき始め、
この2か月間全く管理することなく使うだけ使われたダメージはかなりの重傷状態です。
こちらのお客様はこのお車以外にもルノーを数台お持ちとのことですが、やはり洗車はほとんどされないとのことで、すべてのお車の塗装の状態は劣悪だそうです。
ちょっと理解に苦しむのは、今お持ちの車が管理されないために程度が悪くなっていくことを経験されていながら、新車を購入されてもまめに管理をしない・・・
なぜでしょう?
しかし高額なディテーリング料金は支払ってもクオリティーは作る?
外装関係のコーティングはあくまで犠牲被膜ですから、本体を守るためにありますが、
無敵のバリアーではありません。
あくまである程度の自己管理・メインテナンスをすることによりその効果を維持できるものです。
露天駐車の上放置状態ではおそらくその耐久性能は本来の数分の1となるでしょう。
ご入庫いただく前に1回お越し下さり、洗車はほとんどしないことはお聞きしていましたが、まさかここまで汚れていても洗車をされないのには正直驚きました。
お車にはかなりのこだわりをお持ちですし、今回のお車に関して納車程度などにも相当神経質になられていました。
初めは、
「納車段階で販売店に同行して納車状態を確認して引き取ってほしい。」
実際にはそうはならずにお客様は自身でお持込いただきましたが、いくら納車時の状態が良くてもそれを維持するための労力を使わなければ意味がなくなります。
車の程度は新車時の程度よりも、
使用過程でどれだけきちんと定期的に管理をするかが重要ですのでなぜそこまで新車時のクオリティーにこだわられ、またディテーリングに費用を使われるのかが理解に苦しむところです。
似たようなケースは今までに数件はありますが、
これらは今までの車両管理のずさんさから車がみるみる傷んでいってしまった教訓から、
今回はきちんと管理してきれいに乗ろうという決意のもと、
その手助け・更なるガードをするために施工を決意するといったパターンですが、今回はやはり以前のお車と同じように放置状態が前提のようです。
人の考え方はそれぞれですので、良い悪いはないですが、今までとは全く異なったパターンですので非常に理解しがたく混乱してしまいます・・・
こちらのお車は正規物ではなく、並行輸入車ですが、このお車に関してはあえて並行車を選ばれることが多いようです。
理由は左ハンドルが正規物ではない!
価格がかなりの開きがある!
ということらしいです。
なぜ左ハンドルにこだわられるのかというと、おおよそ2つの理由が多いようです。
このようなことだそうですが、確かに納得です!
でかいステアリングコラムです!
しかもそこから延びる操作スイッチが非常に短い!
これ個人的にはニョキと伸びている物より好きですね。
フランス車は大概このようなタイプですが、何が理由なのかわ判りません。
ただし右上の写真、レバースイッチの下にボタン式とダイヤル式のスイッチがありますが、これはドライバーズシートに座った状態では見えませんから、かなり慣れが必要ですね。
しかしステアリングにこの手のスイッチを付けてゴテゴテにすることを思えば遥かにましです!
ホントフランス車はいさぎが良い!
しかもおしゃれで機能的!
これで壊れなければ言うことなしなのですが・・・
しかしエンスーな方に言わせれば、
「壊れるから面白い!」
これなかなか理解・受け入れはしがたいかも・・・
先日親戚がプジョー208の新車を購入した際営業マンが帰り際、
「JAFには必ず加入しておいてください、いつ車が動かなくなるかはわかりませんから、何せフランス車ですので。」
とのことだったそうです。
フランス車を楽しむには壊れることもその一つくらいに思う心の余裕が必要かも?
しかし私の経験上、フランス車にこだわられる方は非常に細かい方が多い様な気がするのですが、これ気のせい?
其れとも壊れることは別腹?
やはりサイドエアダクトのトリムの形状がおしゃれです!
卵型というかドロップスタイルというか全体とのバランスがGOO-です!
しかも風量調整ダイヤルまで球形なのは徹底しています。
こだわり方が違います!
垣間見えるメーターもおしゃれでしょー
特別モデルですから、当然ペダルはアルミ製!
これも当然すべり止め加工済み!
アクセルとブレーキの感覚・高さもきちんとヒール&トゥがやりやすいセッテイングになっています。
しいて言うならクラッチとフットレストがもうちょっと近ければいうことなし。
これだけはちょっと解せない・・・
シート高が異常に高い!
スポーツタイプの命の一つは“低重心”なのにこのシートの高さはファミリーカー以上・・・
たしかに視界性はいいのですが、それはそれで視点が近くに来やすいのでスポーツカーとしてはあまりいいことではありません。
なぜこのようなシートセッティングなのか、電動シートでもないのに?
フランス車のホットハッチの伝統、フロントフェインダーの放熱エアーダクト。
フェイクでないのは当たり前!
しかもフェインダーはプラスチック樹脂!
軽量化は当然ですが、前後の重量バランスにもかなり貢献しているでしょうね!
このリアデュフェーサーもすごい。
奥行き1m以上あります!
しかもマフラーの太鼓の下には熱を逃がすためのダクトも作られています。
マジ本格的です!
FFですのでどうしてもリアトラクションが不足しがちですが、これだけのデュフェーサーがあればかなりのダウンフォースを生み出すでしょうから、トラクションも相当なものでしょう。
今回は多くのエクセペル・ペイントプロテクションフィルムの施工をいただきました。
ドアカップを2枚、テールゲートのバンパー部分のカップです。
しかしお引き取りの際に発覚!
バンパー上のテールゲートカップを貼り忘れていた・・・
少々お待ちいただき急いで型取り、そして貼り込み!
簡単な形状の部分でよかったー
お待たせして申し訳ございませんでした。
完全な確認ミスです。
ドアエッジ部分も施工しました。
なんとなくはフィルムの存在判りますか?
実際目で見るともうちょっとフィルムラインは判ります。
写真だと光の加減で判りにくくなります。
この部分は奥様にご指摘をいただきました・・・
ゴルディーニのエンブレム部分のフィルムとエンブレムの隙間が大きい!
しかも片側だけ!
これにつきましては一応事前に左右のパネルやエンブレムの位置が誤差があるため、多少の隙間はできることは説明をさせていただいていますが、お客様のイメージとは違うようです・・・
このように左右対称のパーツは通常は片側だけ型を取り、それを裏返して反対側のフィルムを切り出します。
そのため裏返したほうは実物に左右の誤差がある場合はフィルムが合わなくなってきてしまいます。
それをエンブレムが収まるように加工を行うので、
どうしても型取りを行っていないほうのフィルムには隙間が発生してしまいます。
再度ご説明すると、
「どうして両方型取りしないの?」
とご指摘をお受けいたしましたが、
「施工料金自体が片側型取りで設定されていますので、
両側個別に型取りとなるとその分の料金が発生いたしますので、
事前に誤差が出るとお伝えしましたが・・・」
とお答えすると、
「じゃあ貼る前になぜズレを確認しないの?」
とご指摘をいただきましたが、
「切り出したフィルムを一度仮当てして、合わない部分を再度切り取りして調整するのが片側型取りの確認方法です。」
奥様はまだご納得ではなさそうでしたが、ご主人はこれでいいとの見解でしたのでこれで一応一段落とはなりました。
たしかに奥様のおっしゃる通りかもしれません!
お客様はどのように何を使用して型取りするかは知りませんし、調節もどのように可能なのかが分かりません。
たしかに説明不足でした・・・
すみませんでした。
これからは、クオリティーをかなり求められる場合はすべて型取りが必要で、
その分料金が高くなることや、型の使いまわしを行う場合には料金は抑えられますが、
クリアランスはある程度片側には発生する理由などをもっと詳しくご説明するようにいたします。
ご指摘ありがとうございました。
更にサイドシルも施工です。
このお車の場合インナーステップよりもサイドシルが極端に張り出していますので、乗り降りの際に靴底でける可能性が高いのと、やはりスポーツタイプでタイヤ幅も広くかつやわらかいコンパウンドのタイヤを履いていますので、
自身のフロントタイヤからの跳ね上げる飛び石のダメージから保護するためです。
この部分は使用するフィルムのメーター数が長いためそこそこの料金にはなりますが、かなりダメージを受けやすい部分ですので、再塗装代との比較でしたらフィルムを貼る選択のほうが割安となります。
更にインナーステップにも施工です。
通常はインナーステップ全体に張り込みしますが、それでは今回此処まででもフィルムでかなりの価格となっていますので、少しでも安価にするために必要最小限の部分にとどめることといたしました。
インナーステップのエッジ部分上下に各1cmずつだけカバーできるように帯状の貼り込みです。
これで全体施工することの半分の価格となります!
面積率からすると割高に感じられると思いますが、型取りの手間自体がさほど変わらないためこのような価格となってしまいます。
どうしてもこのようにワンオフ施工する場合は型取り手間が占める割合が高くなり施工費を押し上げてしまいます・・・
残念ながらカットデーターは大物部分が多くこのような細かな部分はほとんどありません。
ただしカットデーターを使ったら使ったで、今度はデーター使用料が発生してしまいます・・・
フランス車ルノーしかも並行車、さらには2か月間全く管理も洗車もされていないにもかかわらずこの程度の良さには驚愕します!
通常のディーラー納車直後のものと比べるとはるかに程度は良好です。
傷の量は1/5程度でしょう!
膜厚も205μもあります!
これは並行も正規も関係ないでしょうね。
しかしルーフシェルの部分は恐ろしいほどのブリスター状のものができています!
まるで夏みかんのようです・・・
お客様によると、このRSは通常の工場とは違い非常に小さなラインで製造されているらしいとのことなので、下手をすると手吹きで塗装されているかもしれないとのことでした。
たしかにここまでのブリスターは見たことがありません・・・
こうなると並行車の弱みはメーカークレームにはならないといことです・・・
更には物咬み!
これ等はクリアーではなく有色塗装部分の物咬みですので、これは磨きでは対処しようがありません。
このような物咬みがおおよそ100か所以上!
これもここまで物咬みしている新車オリジナル塗装は見るのは初めてです・・・
ロータスやアルファでもここまでのものはありません!
やはりここまでひどくても並行車ですからクレームのつけようはないでしょう・・・
他メーカーフランス以外といったほうが良いかも知れませんが、
このような特別モデルは確かに別工場で生産されることが多いですが、それは通常モデルよりもクオリティーを高く生産するためで、塗装もその一つとして作られていますが、どうもルノーの考え方は性能はこだわっても塗装の様な表面的な物へのクオリティーのこだわりはないようです。
DS3レーシングや、娘の車などにフランス車がいいなーとか、
かみさんの車の入れ換えにフランス車にしようかなどとも考えていたりしましたが、この状態を見ると一気にその気は失せました・・・
磨き屋ではありますが、あまり自分のものとなるとあまりこだわりは塗装にはありません。
ですから部分的なダメさなら別に気にしないのですが、
このように全体的なレベルで修復不能な製品クオリティーとなると話は別です。
一気に熱がさめました!
傷自体も少なく、少しだけあった傷も非常に浅かったので、磨き自体はかなりハイペースで終了することができました。
研磨厚もルノーとしてはかなり少なめの2μで磨き上がりです!
せっかく傷や塗装波の状態がここまでいいのに、ブリスターや物咬みが悔やまれます・・・
もしかしたら、もしかしたらですけど、ブリスターの部分並行業者の補修跡?
傷がないのは、あまりに程度が悪かったので磨きにだした?
しかし磨きは確率はかなり薄いでしょう。
というのはたいてい新車で納車磨きを行ってあると、単価を叩きまくっていますからいい加減に磨き上げられているのでポリッシャー傷が必ずありますが、このお車にはありませんでしたので、それはないかも知れません。
しかしこの部分はさすがに傷だらけ・・・
練プラと言って、プラスチック自体に塗料が練り込まれている物で、
磨くということはプラスチック自体を削っていくことになりますので非常に困難です。
基本的には磨けない部分というように認識していただいたほうがいい部分です。
しかし良い部分は、傷がいくら深く入っても下地が存在しないため白い線傷とはなりません。
なったとしても磨くなりこするなりすれば元の色は戻ってきます。
なぜこのような素材をバンパーに使用しているか?
飛石などハードなダメージを食らっても、塗装が剥げてそこから錆びが・・・
というようなことが起こらないため、極端に意匠性を気にしなければ補修の必要はありません。
ただしだからと言ってソリッド黒はやめたほうがいいと思いますが・・・
細かな傷も目立ちますし、磨くにしてもあまりに大変すぎます。
改善の余地あり!
デザイン性の優先のしすぎ!
ま、今回はそれなりには改善しましたけれど、使用過程車は無理かも?
RENAULT ルノー クリオ ゴルディーニ RS コーティング終了
磨きに関してはフランス車としては非常にスムーズに施工できました!
ご入庫いただいた時の状態が状態だっただけにその変わり様は、施工者本人が一番感じたと思います。
だって磨き前のシャンプー洗車しても黄ばみが取れず、クリーム系のホワイト塗装のようでしたからね!
洗わないのか、洗いたくないのかは定かではありませんが、とにかく洗車はしないことが前提でコーティングを選ばれたので、当然選択肢は限られというか選択肢はなく、
マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション×光触媒ボデイコーティングを施工いたしました。
が・・・
まさかここまで汚れても洗車はなさらないということになると、
さすがの光触媒も明らかにオーバーキャパシティーです!
あくまで光触媒は酸化チタンの持つ酸化還元力の範囲での有機物分解能力ですので、それを超える汚れが付着した場合は、
本来その力を作り出すためのエネルギーとなる紫外線が汚れにより酸化チタンまで到達できなくなりますから、ほとんど機能できなくなってしまうことになります。
そうなればどのようなコーティングでも同じことですが、セルフクリーニング機能も、防汚性も関係なく、汚れが汚れを呼ぶための引っ掛かりになっていきますから、
“コーティングはあってもなくても同じ”ということになってしまいます。
せっかくの新車ですし、ましてや特別モデル、きれいに越したことはありません。
ラリー戦闘中とかならいざ知らず、ほとんどの方は汚れた車を見てカッコイイとは思わないでしょうし、ご自身も愛車を見てカッコイイとは思えないのでは?
いろいろのご事情や指向性もあられるかとは思いますが、
せめて露天駐車ですから1か月に1度は洗車するようにしてみてください。
せっかくかけたお金コーティングが生きてくる管理をお勧めいたします。
遠路何回もお足をお運びいただきましてありがとうございました。
楽しいルノーライフをきれいなままのお車でお楽しみください。
車輛クラス:クラスM
施行コース:マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング×光触媒ボディコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+ホイールガラスコーティング(前面のみ×使用品)+スプラッシュビュー・フッ素ウインドウコーティング(フロント基本セット+リアサイド2枚+リア×ライトポリッシュ)+エクセペル・ペイントプロテクションフィルム エクストリーム(ドアカップ3枚+サイドシル2か所+インサイドステップ2か所+リアスプラッシュ2か所+ドアエッジ2か所)
施工料金:229.562円税込(ご紹介割引-10%・お持込お引き取り割引-10%・新車割引磨き-10%・輸入車割増磨き+10% 適応)
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